キャリアカウンセラーの資格取得を考えているけれど、あっても就職には意味がないと聞いた・・・これって本当のなの?
キャリアカウンセラーに興味があって資格の取得を目指そうと思っている方は、これを通じてキャリアカウンセリングの仕事をしたいという気持ちも大いにあると思います。
しかし、いざ色々と調べてみると、「キャリアカウンセラーの資格があっても意味がない」という情報があって、戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな方のために実際にキャリアカウンセラーの資格を持つ僕が、この点について説明していきます。
募集要件で問われるのは『資格』と『実務経験』
結論から申し上げますと、キャリアカウンセラーの資格だけでは就職はかなり厳しいというのが実情であることは間違いありません。
実際に求人情報を見てみると、資格取得とあわせてキャリアカウンセリングの実務経験を求められているものが多いです。
もちろん中には資格のみを要件としている求人がありますが、圧倒的に少数といえるでしょう。
その意味では、「キャリアカウンセラーの資格があっても意味がない」と言われるのは仕方ないことは事実です。
つまり、こういった求人募集からキャリアカウンセリングの仕事に就くためにはまず実務経験を積む必要があり、それを積める場所を探さなければならないのですが、そもそもそういった場所も少ない・・・という矛盾が生じています。
キャリアカウンセラーの求人数が少ない
この問題の背景には、そもそもキャリアカウンセラーとしての求人数自体が少ないという点が挙げられます。
『キャリアカウンセラー 求人』などと調べると一見多くの求人情報があるように見受けられますが、中身を確認すると人材会社の営業職で、こちらが希望している業務内容ではないことも多いです。
キャリアカウンセラーとしての業務ができるのは、主に以下の通り。
・大学での学生のキャリア支援
・企業での社員へのキャリア教育および支援
・セミナーや研修などでのキャリア支援
・公共職業安定所(ハローワーク)で求職者支援
・キャリアカウンセリング講座での補助スタッフ
ただ、中には数か月間もしくは数年間の期間限定であったり、契約社員等の非正規雇用である場合も多く、「安定して長期で働きたい」という方には厳しい形になっています。
僕と同時期にキャリアカウンセラーの資格を取得した人の中でも、上記のような仕事に就けているのは一部です。
また、実際はキャリアカウンセリングだけでなくその他も業務範囲に含まれており、純粋に「キャリアカウンセリングだけをしたい!」というわけにもいかないようです。
認知度がまだまだ低く資格が無くても仕事は可
この他の問題として、キャリアカウンセラーという資格も仕事も、まだ世間一般には認知度が十分でないことが挙げられます。
友人にキャリアカウンセラーの話をしても、「何する職業なの?」と聞かれることがとても多いです。
また、キャリアカウンセリングは医師や看護師のように資格独占業務ではないため、資格を持っていなくても仕事をすることが可能。
自身のこれまでの人生経験や仕事経験を活用して行っている人もいます。
キャリアカウンセリングに絶対的な正解がなく、資格があろうとなかろうと顧客側からすれば自分のニーズに応えてもらえるならばどちらでも構わないというのが本音です。
『全く意味がない』ということではない
以上のことから、キャリアカウンセラーの資格を取得しても困難なことは多いです。
しかし、この資格に全く意味がないわけではありません。
資格取得におけるメリットは以下の通り。
また、先程お話した通り資格取得を要件にしているのも間違いないので、資格を取らないより遥かに意味はあるのも事実です。
活かし方は自分次第
結局のところ、キャリアカウンセラーの資格を活かせるか、どう活かすかは自分のやり方によります。
資格取得はゴールではなく、キャリアカウンセラ-としてスタートするための第一歩であり、キッカケでもあります。
少なくとも僕自身は、キャリアカウンセラーの資格を取得して本当に良かったと思っていますし、無駄ではなかったとも思っています。
とはいえ取得には費用も時間もかかるものなので、これらを踏まえて自分がどうしたいか考えた上で決めましょう。
キャリアカウンセラーとして仕事をしたいのであれば、まずは自分のキャリアプランをしっかり立てることが必要です。