世の中に仕事一筋の人間というのは一定数存在します。
趣味は特になく、休日も予定がなく仕事のことばかり考える。
文字通り朝から晩まで会社にいて、家には寝に帰っているようなもの。
そんな毎日を過ごしていることに、特に疑問を持つこともない。いわゆる『仕事人間』と呼ばれる人のことですね。
しかし、もしあなたが今そのような状況に身を置いているのなら、今すぐにでも改めるべきです。
筆者自身、30代で仕事一筋の生活を送ってきましたが、今では後悔しかありません。
この記事では、30代の男性が仕事一筋の生活をした末路について、筆者の経験をもとにお話します。
仕事一筋ほど愚かなことはない
まず、社会人として仕事一筋でいることは、最も愚かな姿勢と断言します。
やろうと思えば誰でも出来てしまいますし、会社側からすれば仕事を優先してくれるので嬉しい限りでしょう。
しかし、もし何らかの理由で仕事から離れることになった時、果たして自分には何が残るでしょうか?
少なくとも、自分を幸せにしてくれるものは何も残りません。
それまでの思い出も全て仕事に関わるものという、非常に哀しいことになります。
どれだけ仕事に尽くしても・・・
たとえあなたがどれだけ仕事一筋で尽くしたとしても、それを褒めたり評価してくれる人はいません。
もちろん、それなりの成果を出していれば、会社がそれなりの待遇を用意してくれる可能性はあります。
しかし、周囲からは「仕事ばかりしてる人」とみなされ、尊敬されたり憧れられることはまずないでしょう。
現に筆者も仕事一筋でいた時、周囲からは「ずっと仕事ばかりしていて心配になる。」と、たびたび言われていました。
仕事一筋という姿勢は、一緒に働く仲間である職場にいる人達にも、不要な心配やストレスをかけてしまうのです。
仕事で健康を害しても『自己責任』
仕事一筋で連日朝から晩までしていれば、心身は確実に疲弊します。
その結果、体調を崩し健康を害して、回復に多大な時間を費やすことになりかねません。
そして、そんな状態になっても、世の中は「そこまで仕事ばかりしていたお前が悪い」と自己責任論を投げつけてきます。
会社側も「働くことを強制していたわけではない」と、責任を逃れようとするでしょう。
つまり、どれだけ仕事に心身を費やしても、それで健康を害したら誰も助けてくれないのです。
仕事だけが友達であり恋人になる
仕事一筋でいると、平日は当然仕事ばかり、休日も仕事のことが頭から離れない状態になります。
すると友達とは疎遠になり、恋人もいなければ遊ぶ人は誰もいなくなります。
結果として、常に一緒にいるのは仕事だけ。
仕事だけが友達であり恋人となり、寂しい日々を送ることとなります。
仕事にのめり込んでいる時はあまり感じませんでしたが、振り返ってみるとただただ虚しい日だったなと思います。
当たり前ですが、仕事はご飯も一緒に食べてくれませんし、話しかけたりもしてくれません。
友達や恋人との時間は、仕事より遥かに優先すべきことです。
人生は仕事のためにあるのではない
人間が生きていく上で仕事は欠かせませんが、仕事のために生きているわけでは決してありません。
仕事一筋でいるということは、まさに仕事のために生きているようなもの。
そんな人生に、本当の楽しさや面白さは見いだせないでしょう。
自分と仕事との関係性、向き合い方について、今1度しっかり考え直してみるべきです。
自力では考えに行き詰まってしまう場合は、プロのサポートを受けるのもおすすめです。
『キャリアアップコーチング』では、自身のキャリアや生き方について、何がベストかを一緒に考え、その実現に必要なサポートをしてくれます。
上手に活用して、自分の今後に役立てましょう。
今こそ幸せについて考えよう
仕事一筋のまま定年退職を迎えた人達は、その後の生活が空虚になるそうです。
それまで自分の支えだった仕事がなくなり、何をして過ごせばいいのか全く分からなくなってしまうからです。
筆者は仕事一筋の生活から抜け出した時、あんなに時間に追われていたはずなのに、逆に時間が余りあるくらいとなって、戸惑ったのを覚えています。
でも今となっては、時間に追われバタバタしてしるばかりだったのが、異常な状態ということがよく分かります。
そうして仕事はそこそこに、自分の時間をしっかり持ち、平穏な日々を送れるようになりました。
幸せの形は人それぞれですが、少なくとも仕事一筋の生活の中に、それはありません。
自分にとって幸せとは何なのか。何のために生きていて頑張っているのか。
普段意識することはないと思いますが、これは今後生きていくにあたっての自分の軸となる部分であり、これが分かっていれば多少の悩みや不安が沸いても、ブレることはなくなります。
何もない自分になってしまう前に、ぜひ考えてみてくださいね。