新卒で入社した会社を辞めることを考え始めた時、誰もが転職活動の方法を調べたり、転職サイトを調べて求人を見始めます。
20代であれば、未経験職種でも採用される可能性は高く、転職自体は難しくありません。
しかし、深く考えず計画性に乏しいまま実行した転職は、後々自分の首を締めることになる可能性が高いです。
この記事では、これまでに6度の転職を繰り返し、転職で失敗した経験を持つ僕が、20代での転職は慎重にすべきである理由を解説します。
日本では転職回数が多いほど警戒される
転職回数が多いことは、日本社会においては大抵の場合不利にしかなりません。
1つの会社に長く勤められないのは、『我慢や根性が足りなくて、継続するのが苦手な人』だと認識されるからです。
僕は30代の時点で転職を6度していますが、派遣会社と転職エージェントのいずれからも、転職回数が多いことを指摘されました。
1社で勤め上げることが美徳の時代はとっくの昔に終わりましたが、今でも1社に長く勤めることが良いと考えている会社は多いのです。
そのため、会社員として働いていくのであれば、無闇に転職を繰り返すのは得策ではありません。
6度の転職を通して学んだこと
僕はこれまでに6度の転職をしてきましたがこの経験を通して学んだことが3つあります。
転職しても理想の生活は送れない
転職する理由は人それぞれですが、その根底には『自分にとっての理想の生活』を送りたいという想いがあるはずです。
ゆったりとした朝を過ごしたい、通勤のために満員電車に乗りたくない、気軽に休みが取りたいなどですね。
しかし、転職したとしてもそれら全てを叶えられる、理想の生活は送れません。
会社員は、就業時間や休暇をはじめ、あらゆることが既に定められているので、理想通りにすることはまず不可能です。
譲歩しなければならない面が必ず出てくるので、過度な期待はしてはいけません。
どんな会社もヤバい問題を抱えている
僕は6度の転職をして7つの会社で働いてきましたが、どの会社もヤバい問題を抱えていました。
外部に漏れたら会社として大打撃となるような問題もあって、「よくこれで平然と経営しているな」と思ったことも少なくありません。
世の中に問題がゼロの清廉潔白な会社はありませんが、ヤバい問題を抱えたまま改善に向けて動かない会社は、遅かれ早かれ潰れます。
そのような会社に転職してしまわないように、事前に口コミなど出来うる限りの情報を、しっかり確認しておく必要があります。
転職の失敗は心身への負担が大きい
転職は人生における大イベントです。
転職活動は時間もストレスもかかりますし、内定をもらい入社日を迎えるまで不安や緊張もあります。
それなのに転職に失敗したとなると、心身への負担は非常に大きいものになります。
転職活動がなかなか上手くいかないと苛立ちや無力感が増してきて、「もうどこでもいい」という気持ちになりがちです。
しかし、その状態で転職活動をしていると、ロクなことになりません。
転職は良くも悪くも大きな変化をもたらすので、妥協せずやれるだけのことをやる必要があります。
転職て失敗しないために考えるべきこと
転職の失敗は、可能な限り避けたいところです。
そのためには、以下の3点を事前にしっかり考えておきましょう。
なぜ転職をしたいのか
転職したいと考えるのは、現在の仕事や環境に何らかの不満があるからでしょう。
この不満が何なのか明確にしておかないと、転職しても解決せず失敗する可能性があります。
そこでまずは、転職をしたい理由を書き出しましょう。
そしてその不満は、本当に転職することでどうにかできるものかも考えてみてください。
もし転職をせずとも解消できるのであれば、転職によってかかる負担を減らすことができます。
何に転職したいのか
転職でしか不満を解消できないのであれば、転職することが必要です。
そこで問題となるのが、何に転職すればよいか、ということです。
単に転職するだけで、不満を解消できるということはないでしょう。
業種・職種、待遇、勤務場所など、仕事によってライフスタイルは大きく変わります。
「今の仕事が嫌だから転職したい」というで転職するのはやめておきましょう。
慎重な転職が未来の自分を救う
転職することは、今や珍しいものでありません。
ただし無闇な転職を繰り返すと、職歴面や待遇面で不利な状況に置かれることになり、本当に転職したい時に苦しむ羽目になります。
20代での転職は難しくなくても、30代以降の転職は難しくなってくるのは、僕自身の経験からも紛れもない事実と言えます。
「今すぐこの仕事を辞めないとどうにかなってしまう」ということであれば別ですが、そうでなければ転職についてしっかり考えた上で実行してくださいね。