あなたは『グレー企業』をご存じでしょうか?

ブラック企業といえば今や世間に浸透したヤバい会社の代名詞ですが、グレー企業には聞き馴染みがない人も多いと思います。

ブラックとホワイトの中間にあると言えるグレー企業は、ブラックほどではないにせよ心身を消耗させられます。

もし今あなたが勤めているのがグレー企業であるなら注意が必要です。

本記事では、グレー企業がどんなものであるか、また早いうちに辞めるべきグレー企業の特徴について解説していきます。

グレー企業とは

グレー企業のヤバい実態。早いうちに辞めるべき5つの特徴

グレー企業を一言で表すと『明らかなヤバさはないけどヤバい企業』です。

ブラック企業の場合は、今すぐに辞めるべきだと分かる要素が多々あります。

例としては、以下がそれに当たります。

・残業代は出ない
・ハラスメントが日常的に繰り返されている
・休日も仕事を強要される
・退職させてくれない

対してグレー企業の場合、決して良い環境とは言えないけれど、ブラック企業ほど悪い環境でもない…というものです。

・長時間労働だけど残業代はきっちり出る
・ハラスメントはあるが怒号を飛ばされたり手を出されるわけではい
・休日はちゃんと休めるが業務用端末は持ったまま(鳴ったら出ないといけない)
・退職しようとすると上司だけでなく役員までも引き留めにくる

上記のように、「ちょっとヤバいけど仕事だしこんなものかな・・・」と考えると、辞めるのを渋ってしまう絶妙なラインであることがほとんど。

世間ではブラック企業が取り上げられがちですが、数で言ったらグレー企業の方が多い可能性は十分あります。

グレー企業が厄介な理由

グレー企業のヤバい実態。早いうちに辞めるべき5つの特徴

ブラック企業よりもマシに思われるグレー企業ですが、だからこそ厄介な存在であると言えます。

具体的には、以下の理由が厄介さを助長しています。

大きく法令違反をしているわけではない

ブラック企業は労働基準法などの法率を明確に違反する働き方を社員に強制させています。

なので証拠を集めやすく、出るところに出れば正攻法で十分に戦えます。

しかしグレー企業では、違反しないギリギリのところを彷徨っていることが多く、訴えづらいケースが少なくありません。

例えば残業は時間外労働であり、基本的に月45時間を超えることは禁止させられています。

ブラック企業はこれを平気でオーバーさせますし、残業代すら支払いません。

グレー企業では残業代は支払いますし、45時間以内におさめるよう指示もされます。

ただ、残業代のつく時間が30分単位だったり、45時間以内までは目いっぱいさせるということがあります。

あくまで法律の範囲内ではあるため、訴えにくく行政機関などに相談しても動いてもらえない可能性が高いです。

人によっては過ごしやすい

グレー企業はブラックとまではいかないものの、普通に考えればつらい働き方をすることになります。

そのため、ストレスも大きく辞めたい人が多くいますが、中にはその働き方にやりがいを見出している人も。

つまり人によってはそれが合って過ごしやすいということがあるわけです。

そうなると企業側も「あいつは全然大丈夫そうだし、我が社は間違っていない」と、誤った認識を持たせてしまうのです。

やりがいと搾取を区別できないのも、グレー企業の特徴と言えるでしょう。

「他よりまだマシ」と思ってしまう

グレー企業で働くことは、心身に大きな負荷をかけます。

しかしブラック企業ほど酷くはないため、「つらいけどやれてしまう」というレベルです。

ネット社会となった現代では、数えきれない人が自分の働く会社での激ヤバエピソードを語っています。

そうした情報に触れていると、「自分がいる会社は、これに比べたらまだマシな方だな…」と思い、我慢してしまいがちです。

なまじマトモな部分もあるからこそ、ヤバいところだと判断しきれないのが難しいですね。

早いうちに辞めるべきグレー企業の5つの特徴

グレー企業のヤバい実態。早いうちに辞めるべき5つの特徴

グレー企業と呼ばれる会社には、その所以たる特徴があります。

中でも、以下に挙げる5つが当てはまる会社は、グレーとはいえ重症な会社です。

そのため、なるべく早く辞めて抜け出すことがおすすめ。

残業が常態化している

どんな仕事にも閑散期と繁忙期は付き物で、繁忙期に残業が発生するのは仕方ないこともあるでしょう。

しかし、本来であれば定時で終わるのが普通であり、会社は社員が時間内に追われるように業務量を管理するのが役目です。

つまり時期に関係なく、常に多くの社員が残業をしているのは、明らかにおかしい状態と言えます。

この状態の危険な点は、定時で帰ってはいけない雰囲気が醸成されたり、残業してこそ仕事だと勘違いする人が出現するといった、二次被害を生み出す契機になること。

グレー企業では残業代はちゃんとつきますし、法令違反の残業超過をすることはありませんが、そもそも残業はしないのが基本です。

もし社内のほとんどの人が毎日残業しているようなら危険信号でしょう。

そのままでいると、残業時間がどんどん伸びて、仕事がプライベートより優先になってしまう恐れもあります。

いつの間にか辞めている人が多い

グレー企業は、ブラック企業ほどではないにせよ、離職率が高いです。

ここで注意してほしい点は、何の挨拶もなく辞めている人が多くないかということ。

挨拶の有無について是非を問いたいわけではなく、挨拶したくないからしないで辞めた可能性があります。

それは挨拶をする価値もない会社だと思われてのことかもしれません。

さらに、そうやって辞めた人のことが何も話題にあがらない場合は、日常茶飯事に起きている証拠です。

そのような会社は社員を大事にしていないので、早く辞めた方がいいでしょう。

運用変更の共有が雑にされる

会社で運用が変更されるのは、どこにでもあることです。

ただし、変更に対する共有の仕方で、その会社の実態が掴めます。

グレー企業では、変更について現場へ共有されるのは、ほとんどが当日です。

さらに変更の背景の説明はなく、実施後に共有されることも珍しくありません。

つまり備える暇もないまま変更がされるので、現場では混乱が巻き起こり、事実確認に手間と時間がかかります。

この特徴を持つ会社は、いい加減な管理体制で重大な問題を起こす可能性が高ので、巻き込まれないうちに離れた方が安心です。

社員の民度が低い

治安の悪い場所にならず者が集まるように、グレー企業に集まるのはそれに見合うヤバい人が多いです。

いわゆる民度が低く、人間関係の問題が絶えません。

民度の低さは、その会社のトイレや娯楽スペースを見ると、何となく分かるはずです。

トイレットペーパーや手拭きペーパーが散乱していたり、共有の道具が壊れているままだったりと、汚い(まずい)状態なのに誰も何もせず放置しているのは、民度が低い証拠と言えるでしょう。

民度の低い人に囲まれていると、知らぬ間に自分の心も汚れてしまうもの。

仕事だけでなくプライベートにも悪影響を及ぼす可能性があるので、早く辞めるべきです。

社員への気遣いや心配りが感じられない

ブラック企業は社員をただの駒としか思っていませんが、グレー企業でもそうしたケースはザラにあります。

自分達へ気遣いや心配りがされているかどうかは、その会社で過ごしていると必ず分かってきます。

されている場合は、普段から上司や上層部から労いの言葉や具体的な報奨があったり、制度も改善されていきます。

逆にそういったことが一切なく、こちらの負担を考慮していない制度の改悪がされる場合などは、兵隊としか見なされていない可能性が高いです。

そのままでいると、いいように使い捨てられて終わるので、こちらから切り捨ててしまいましょう。

グレー企業から離れて自分の力で稼いでいこう

グレー企業のヤバい実態。早いうちに辞めるべき5つの特徴

グレー企業は世間の耳目に晒される機会が少なく、ブラック企業以上に無くなることはありません。

そして会社員である以上、こうしたグレー企業に遭遇することが必ずあります。

このリスクから脱却するには、フリーランスとして自分の力で稼いで生きていくのが1番です。

「そんなスキルないし・・・」とか「自分には才能がない・・・」という人がいますが、最初から何でもできる人なんていません。

イチから勉強し、時には失敗しながら、少しずつできるようになっていくのです。

今はそれをやれるだけのツールも機会も探せばたくさんあるので、何もせず諦めていないで、まずは1歩を踏み出すことから始めましょう。

しかし、フリーランスの道が自分にとってベストなのか、確信が持てずモヤモヤしている人もいるかもしれません。

そこでおすすめなのが、プロにキャリア相談をすることです。

『ポジウィルキャリア』では、中長期的なキャリア形成について、徹底的なサポートをしてくれます。

グレー企業とはおさらばして、自分らしい生活をできるように、まずは勇気を持って相談してみましょう。