会社には様々な研修があります。
マナー研修・コンプライアンス研修・ハラスメント研修、、、
種類や名称は会社によって異なる部分も多いですが、社員に受講させることで能力向上を図るものとなっています。
しかし、その9割は現場では役に立たなかったり、既に知っていることだったりします。
そのくせ時間ばかり長く取られるという、正直受講する側からすれば無駄と感じるもの。
この記事では、そんな研修を受講している時の有効な過ごし方について、解説していきます。
会社の研修から分かる上層部と現場の温度差
会社の研修を用意し受講させるのは、上層部によって決定されている方針です。
上層部としては、社員へこうした研修を受講してもらい、さらなる成長を図り会社の利益に貢献してもらいたいという意図があります。
また、昨今の世の中の風潮を意識して、『我が社は数々の研修で社員を教育している』という対外的アピールの意図もあるでしょう。
ただ、そんな意図は現場で働く社員にとって、「的外れであり余計なこと」でしかありません。
そもそも現場では、研修の内容でカバーしきれない様々な事態がリアルタイムで発生しており、社員は日々その対処にあたっています。
社員からすれば「何を今更」としか思えませんし、研修の時間中も自分の抱える仕事のことで頭の中はいっぱいです。
こんな状態で研修をしたところで、実りのあるものになるわけがありません。
会社の研修が無駄な理由
研修と名の付くものには、上記で挙げた他にも様々な『無駄』が存在します。
会社の理念・ミッションに社員は興味がない
研修にはその会社の理念やミッションが組み込まれており、社員への浸透を狙っています。
しかし、社員にとって仕事はお金を稼ぐための手段と考えている人が圧倒的に多く、会社の理念やミッションに興味などありません。
また、会社への愛着や忠誠心もなく、仕方なく働いているだけです。
会社がそうしたことを押し出せば出すほど、社員は引いてしまう事実を上層部は理解していないのです。
研修講師にユーモアがない
研修を取り仕切る講師の能力は、研修の良し悪しに大きな影響を与えます。
研修資料に沿って行われるだけのものであれば、社員が自分で資料を読めばいいだけの話です。
そうではなくわざわざ講師が行うのは、そこに書かれていないことを補填したり、そのままやっても頭に入りにくい内容を噛み砕いて解説することが目的。
しかし、講師にユーモアがないと資料を読み上げてやった気になっただけの、まるで無意味なものになります。
そして残念なことに、そんな『つまらない研修』しかできない講師は少なくありません。
そうして研修が無駄に終わることを確定させてしまいます。
寝させない・サボらせないための対策が間違っている
研修によっては受講者を眠らせないため・・サボらせないために、資料に記載されていることを指名して音読させたり、演習をやらせたりします。
ただ、これは対策として根本的な間違いを犯しています。
そもそも受講者が研修自体に意義や意味を見出だせていない状態で、このようなことをしても嫌悪感を増幅させるだけです。
だから受講者は研修への参加態度をますます悪くさせ、余計に無駄なものになるのです。
会社の研修中の効率的な過ごし方
では、会社にあるそういった研修中、果たしてどう過ごすのがよいでしょうか。
筆者の経験上、以下の3点がおすすめです。
副業のことを考える(作業を進める)
オフラインかオンラインといった環境にもよりますが、研修中はこちらの動きが制限されます。
スマホを触ることや、パソコンで別の作業をするのも難しいかもしれません。
そんな中でも可能なことは、自分の頭の中で思考を巡らせていくこと。
副業をこれからどう展開していくか、またネタ作りをしてもいいでしょう。
確実に今後の財産になることに時間を使うのは、とても効率的です。
休日の計画を考える
次の休日に何をしようか、どこへ行こうかなど、ついつい当日の朝に考えがちなことを、研修の時間を活かして考えましょう。
そうすると当日を迎えてスムーズに行動できますし、時間を無駄にせず済みます。
他人の様子から性格・特徴を分析する
受講者が多数いるなら、1人ずつ受講の様子を観察してみるのもおすすめです。
その姿勢や態度から研修への意欲を読み取ることができますし、性格や特徴も分析が可能です。
堂々と寝ているならふてぶてしく明け透けなタイプですし、姿勢よく講師の話を聞いているなら真面目で敏感なタイプであることが多いです。
そうやって同僚を分析していけば、社内で上手く立ち回るヒントも得られるかもしれません。
ラクな仕事と割りきろう
会社の研修の9割は、真面目に聞くに値しないものです。
上層部と現場の溝、講師と受講者の研修への意識の違いなどが原因で、良い結果で終わることはほぼありません。
しかし、会社員という立場である以上は研修を受講するよう命令されれば、参加しないわけにもいきませんよね。
面倒ではありますが、ラクな仕事と割りきって、可能な限り効率的な時間にしましょう。