令和3年である現代には、様々なモノやサービス、文化や考え方が溢れています。
昔は「当たり前」とか「常識」として片付けられていた理不尽なことも、今では「古い考え」として変化を求められる時代となりました。
しかし世の中には未だに、世間から忌み嫌われる古い考え方から脱却できない人が存在します。
僕もこれまでの人生の中でそんな人達と接することが多かったため、それを痛感しています。
この記事では、そんな古い考えを持つ人の特徴と対処法について、僕の経験をもとに分かりやすく説明していきます。
今あなたの身近にいる、またはこれから現れた時のために、参考にしてもらえれば幸いです。
何でも『根性の問題』として片付けようとする
古い考えを持つ人は、何かあるとすぐに「根性を出せ!」とか「そんな根性無しじゃなんも出来ねえぞ!」と持論を繰り広げます。
彼等の若い頃は、何があっても「根性さえあれば何でも出来る!」という価値観で動いていたため、それが当たり前となっているんですね。
だからうつ病や適応障害といった心の病も、彼等は理解することができません。
僕が恐怖を感じたエピソードとして1つ覚えているのは、うつ病になり休職に入った若手社員のことを「あんなもん根性が足りないだけだろ。そんなこと言ったらみんなうつ病だわ。」と、笑いながら周囲に話していたことです。
その人はベテラン社員だったので、周囲も何も言わず受け流していましたが、明らかに「こいつ何言ってんだ」という空気が流れていたのに彼は全く気付いていませんでした。
今の時代に生まれて良かったと、心から感じましたね。
雑用は下っ端がやるべきと思っている
僕が新卒で入った会社では、『雑用を下っ端がやる』という慣習が残っていたため、若手社員は最低でも始業1時間前に来て、掃除・書類整理・会議室の机と椅子の並べ替えなどを全てやらなければなりませんでした。
中には「こんなことは手の空いてる奴がやればいい」と手伝ってくれる先輩や上司もいたのですが、何があってもやろうとしない人もたくさんいました。
このタイプの人は、昼食も若手に買わせにいきますし、飲み物も指示して用意させます。
「自分のことは自分でやる」という考えは一切なく、常に偉そうな態度で僕達若手に命令していました。
そのくせ仕事ができないことで有名な人が多く、上司も何も言わないながら、あまり信頼されていないのが雰囲気で分かる状態。
「この会社にいたら、自分も将来あんな風になってしまうかもしれない」と早々に転職したのは正解だったと思っています。
何かあるたびにすぐ殴り怒鳴る
今や体罰や恫喝は、発覚すると大問題となり世間からもバッシングされる対象です。
しかし、これを当たり前のようにしている人もまだまだたくさんいるのが現実。
彼等は口で上手く諭したり説明することができないため、それ以外の方法を取れないのです。
その証拠に、ある書類の書き方を質問すると、「俺の書類を見ておけ!」とだけ言われまともに教えてもらえませんでした。
仕方なくそれの真似をして書いたのですが、上司にチェックを依頼したところ、「こんなんじゃダメだよ、誰かに聞いた?」と言われ、その人の書類の真似をしたことを明かしたら「あの人のは参考にしちゃダメだよ・・・」と注意され愕然としました。
どうやら彼の書類は差し戻されず、上司が修正していたようです。
『注意されるうちが華』なのだと、心から感じたエピソードです。
仕事は何よりも優先するものだと思っている
古い考えの人は、仕事を生きがいと思っている場合が少なくありません。
あるおじさんは、始業時間の4時間も前に来て仕事をしていました。
そんな彼等にとって、仕事は最優先されるべきという認識。
先輩や上司からの誘いは仕事・プライベートを問わず断らない、みんなが出勤しているのに有休を取るなんて有り得ない等、仕事のために私生活を犠牲にするのは当たり前と思っています。
僕達は仕事のために生きているのではなく、自分の人生を過ごすために生きています。
彼等は定年後、仕事がない状態でどのように生きていくのかい他人事ながら心配になります。
自分の価値観を押し付けてくる
古い考えの人の最大の問題点は、自分の価値観を他人にも強要してくること。
「自分の考えが正しい」という意識が根底にあるため、矛盾や理不尽さも感じていません。
僕達のような若手に対して、ことあるごとに「俺の時代は・・・」や「今時の奴等は・・・」と言ってきて、自慢げに高説していました。
こういう人達がいるから、差別や偏見は無くならないんだろうなと、聞いていて思ったのを覚えています。
どのような考え方や価値観を持とうがその人の勝手ですが、それを基準として周囲にまで押し付けるのは明らかな害悪です。
古い考えを持つ人への対処法
以上のような特徴を持つ古い考えの人に対しては、まともに相手をするだけ時間の無駄です。
したがって、以下のような対処をすることをオススメします。
反論はせず受け入れるフリをする
彼等は自分の主張が正しいとしか思っていないため。こちらがどれだけ理論的かつ順序だてて説明したところで意味はありません。
[言い訳するな!」とか「お前の意見は聞いてねぇんだよ!」などどキレられて終わりです。
下手をすると、生意気や反抗的とみられ以後マークされる恐れもあります。
なので、言われたことに対しては「分かりました」と受け入れるフリをしましょう。
自分の考えが通ったと分かれば、彼等は納得してそれ以上言ってこないことがほとんどです。
ただでさえプライドが高く面倒な相手なので、表面上はこうしておくのが最善策だと思います。
『残念な人』として観察し反面教師にする
彼等の古い考えに基づく発言や行動は、将来僕達が彼等と同じ年齢になった時に、僕達も取ってしまうことがあるかもしれません。
それを防ぐために、今のうちに彼等をしっかり観察して、脳裏に焼き付けておきましょう。
これは本や動画を見ても学べない、悪い意味での生き字引です(笑)
彼等は昔を引きずり今の時代に順応することができなくなった、いわば残念な人達です。
その目線でいれば、普段はイライラすることも、ある程度は冷静に見ることができるのでオススメです。
話のネタとして記憶しておく
この記事で僕がお話しているように、彼等のような古い考えを持つ人のエピソードは、興味深く面白いものとして見ることができます。
友人や恋人、家族などとの何てことない雑談の中での話のネタとして、また自分に後輩や部下ができた時に、そんな人間になってほしくないという意味を込めた体験談として。
今のうちにそういう人をよく見ておいて、記憶に残し自分の中にネタとして持っておくと良いのではないかと思います。
古い考えを持つ人は時代に駆逐されていく
彼等のように古い考えを持つ人は、放っておいてもいずれ世の中から消えていきます。
どれだけ認めたくなくても、時代の流れには逆らえないからです。
昔なら当たり前だったことが、今では一切通じなくなっているのがその証拠。
時代についていけない人は、ただ損をするか痛い目を見るだけとなり、自分のことで手一杯となって周囲にかみつく余裕もなくなるでしょう。
それは僕達も例外ではなく、これからどんどん移り変わってゆく時代に、順応していかなければなりません。
彼等と同じ末路を辿らないよう、常に新しい価値観や考え方に触れ、柔軟な思考を持ち続けることが大切ではないでしょうか。