30代に入ると、会社にいる後輩の数も相当なものになってきます。
中には自分よりひと回り下の後輩もいて、「どのように接すればいいか分からない…」という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩みを抱える人のために、30代が後輩社員と接する上で必要なことを、7つ解説していきます。
無理して会話しない
まずおさえておいて欲しいのは、決して無理に会話をしようとしないことです。
「仲良くならなければ」と思って先輩であるこちらが積極的に話しかけると、後輩にとっては大きな負担になる可能性があります。
もちろん後輩からすれば自分から話しかけるのもハードルが高いことなので、まずは業務上の必要がある場合に話しかけて、そこに付随する形で雑談を交わしていくのが理想です。
そうしていく中で徐々にお互いのことが分かってきて、話せるようになってくるでしょう。
その際は、高圧的だったり偉ぶった感じは出さず、気さくな雰囲気を保つよう心がけてください。
距離感は慎重にはかる
自分が仲良くなれたと思っていても、後輩が同じように思っているとは限りません。
だからこそ距離感を慎重にはかることは非常に重要です。特に後輩が異性の場合は、より注意しなければなりません。
万が一こちらの勘違いで近すぎると、関係性が取り返しのつかないことになるケースも有り得ます。
自分が「これくらいだろう」と考えているさらに2歩遠いのが、最もリスクの少ない距離感でしょう。
頭で考えてから発言する
距離感にも通じることですが、後輩に対する発言は、本人へ出す前にしっかり頭で考えるべきです。
具体的に言うと、「これを口に出しても大丈夫か」というフィルターを持つということです。
こちらにとっては大した発言でなくとも、後輩にダメージやショックを与えてしまうことは、十分に有り得るのです。
人間は時に反射的に言葉を出してしまうことが多々あり、それが思わぬ問題となるもの。
『口は災いのもと』になることを防ぐためにも、頭で考えることをやめてはいけません。
アドバイスは求められた時のみする
後輩にとって最も鬱陶しいのは、先輩から求めてもいないアドバイスをされることです。
これは年齢を重ねれば重ねるほどやりがちなのですが、自分の経験による教訓を後輩に語るのです。
しかも自覚なくやってしまうことがあるため、常に自分がそうなっていないかは省みるようにしましょう。
後輩からアドバイスを求められた時も、「こうした方がいいかもね」程度にして、自分こそが正解だと言わんばかりの発言をするのは控えるべきです。
あくまで参考の1つ、解決のキッカケの1つになればいいという感覚で、提供するに留めてください。
行き過ぎたアドバイスは、ただのお節介であり厄介です。
自分の価値観に当てはめようとしない
1~2歳差ならまだしも、ひと回り近く違う後輩ともなると、これまで過ごしてきた環境が違うのは当たり前です。
となれば価値観だって違うのも当たり前で、時には後輩の考え方に対して「何だそれは・・・」と思うこともあるでしょう。
しかし、ここで最もやってはいけないのは、自分の価値観に基づいて後輩を否定することです。
いくらこちらが善意でしたとしても、それは単なる自己満足に過ぎず後輩には忌み嫌われるだけ。
なので出来ることと言えば、後輩の価値観を肯定も否定もず、「そう考えているんだね」と受け止めてあげることです。
後輩はそれだけでも「自分を否定せず受け入れてくれる」と、こちらに良い印象を抱いてくれるでしょう。
もちろん本当に偏った価値観ならば指摘してあげることも必要ですが、その際も頭ごなしに否定するのではなく「それだとこういう問題が起こるかもしれないから、こういう考え方も持っておいたらどうかな?」という提案ベースに留めます。
正直、自分が嫌われてまで指摘してあげることでもないので、どうするかはあなた次第です。
自分の話をするより後輩の話を聴いてあげる
人間は誰でも、自分の話をちゃんと聞いてくれる人に好印象を抱きます。
面倒に思われる先輩でよくあるタイプは、自分の話(自慢話)ばかりして、後輩の話を全く聴かないというもの。
後輩にとってそのような先輩は、「聴きたくもないことを聴かせてくる厄介な人」でしかありません。
こうならないためには、後輩の話を普段から聴くようにすることが大切です。
そうしていれば、今まで言えなかった悩みや本音も、言ってくれることがあります。
それはつまり「この人に聴いてもらいたい」と、信頼を寄せてくれている証拠でしょう。
交流が上手い人と比較しない
世の中には相手の懐に入るのが上手かったり、相手と打ち解けるのが早い、いわゆる『コミュ力の高い人』が存在します。
そんな人が同期にいると、後輩とも非常に友好な関係を築くので、ふと自分と比較してしまうこともあるでしょう。
しかし、それは真似しようとして出来るものではなく、やろうとしても失敗するのがオチです。
何より、真似をするとそういうのはバレるものなので、かえってマイナスとなります。
その人なりの接し方があるように、あなたに合った接し方を模索して、後輩と関係を築くことが大切です。
対人スキルを向上させる
立場上、どうしても自分の方が上という形になるため、後輩との交流は気を遣う部分が多くあります。
「面倒だな・・・」と思うかもしれませんが、後輩だって先輩と接する際にとても気を遣うのは、あなたも経験があるはず。
理想としては、『変なプレッシャーを与えない何でも話せる(相談できる)先輩』となること。
そのために、もし対人スキルが足りない自覚があるならば、これを向上させる必要があります。
対人スキルの向上は研修やセミナーなどの一方的な講義ではなく、実践を積んでいくしかありません。
SNSを駆使して社外の人達と積極的に交流を持ち、鍛えていきましょう。
もしそれをするハードルが高いと感じるなら、お金はかかりますがスクールに通うという手段もあります。
最近は無料体験や無料カウンセリングでお試しできるスクールもあるので、まずが自分に合うかを確かめてみるのがベストです。
後輩と良い関係を築き楽しく仕事をしていくために、努力することは非常に意味のあることです。