僕が心理カウンセリングの勉強をしていたのは、かれこれ数年前になります。

心理カウンセリングと聞くと、特別なものとイメージしている人もいるかもしれません。

しかし実際はそんなこと全くなく、僕は心理カウンセリングを習って良かったと感じています。

この記事では、そんな心理カウンセリングが具体的にどう役立ったか、その点について解説します。

心理カウンセリングに興味がある人、これから心理カウンセリングを勉強しようと思っている人の参考になれば何よりです。

心理カウンセリングの勉強が価値観を変えてくれた

僕が心理カウンセリングを学んで1番良かったと感じるのは、それまでの自分の価値観を大きく変えてくれたことです。

それまでの僕は、

「何であの人はこんなことをするんだろう」
「これはこうあるべきではないのか」

という風に、『自分が持つ価値観』に悪い意味で囚われてしまい、苦しむことが多くありました。

しかし心理カウンセリングを学んでからは、

「世の中にはそういう人もいる」
「こうあるべき、というのは主観的なものでしかない」

と、柔軟な思考ができるようになりました。

もちろん何でもそうできるようになったわけではありませんが、昔の僕と比較すればこれは大きな進歩です。

心理カウンセリングは社会人生活で大きく役立つ

これは断言しても構いませんが、心理カウンセリングで学んだことは、社会人生活の中で十分役立ちます。

詳しくは次項で解説しますが、社会人として大勢の人と仕事をする上で欠かせない、コミュニケーション力や相手を理解し受け入れる力は、心理カウンセリングを学ぶと身に付けられます。

これらの能力があれば、円滑に仕事をしやすくなりますし、余計な人間関係のトラブルを避けられる確率も高まります。

そうなればストレス少なく、疲れない生き方ができるようになります。

心理カウンセリングを習うことで身に付いたもの

ではここから、僕が心理カウンセリングを習って身に付けることができた、今も役立っているものを解説します。

共感力と傾聴力

心理カウンセリングにおけるコミュニケーションは、クライアント(依頼主)のためのものです。

そのため、僕達が日常生活で交わしているコミュニケーションとは異なり、クライアントの悩みや問題を丁寧に引き出していくことが求められます。

その中で培われるのが『共感力』と『傾聴力』です。

共感力とは、相手の視点に立って相手の感じていることや思っていることに、しっかり寄り添うことです。

傾聴力とは、相手の話を言葉でも仕草(相槌など)でも丁寧に聴いていき、相手が本当に訴えたいことが何かを掴みとることです。

これらができると相手との信頼が結べるので、仕事をする上で有利に事を進めることが可能となるのです。

『多様性』の受容

心理カウンセリングでは、クライアントを受容することが必要となります。

逸脱行為など公序良俗に反することでなければ、クライアントがどんな思考や価値観を持っていても、「そういう人もいていい」と受容します。

これはいわゆる多様性を受け入れることであり、現代の社会人生活では欠かせません。

人種・性別・生活様式など、あらゆるものが人それぞれであることが当たり前となりつつある中で、多様性を受容できるのは、無闇な対立を生み出したりせず過ごすために必要なことなのです。

心理カウンセリングの学びから、この能力が徐々に自分の中に芽生えてきます。

様々な年代と接することによる視野の広がり

心理カウンセリングの勉強は、老若男女がしています。

僕が勉強した時も、定年退職間近のサラリーマンや3人のお子さんを持つ主婦など、幅広い年代と立場の人達が一緒にいました。

そんな人達と一緒に勉強していく中で、自分にはない思考や信念などに触れていくことが多く、そうすると今まで持っていなかった視野が得られて世の中の見方も変わってきます。

こうした視野の広さは、社会人生活の中で大切なものです。

一緒に仕事をする人は、同年代だけでなく新卒~定年退職後の再雇用の社員と、まさに様々な年代の人であることが多いからです。

相手を心理学的に冷静に分析できるようになる

仕事をしている中で、イラっとしたり怒りたくなる場面は、たくさん出てきます。

そしてそこには、必ず人間関係が介在しています。

心理カウンセリングを学ぶと、心理学に触れて、人間のタイプや言動・行動の背景にあるものを、理論的に知ることとなります。

すると、仮に何かがあっても「この人は心理学的に見て○○なんだろうな」と分析できるようになり、幾分か冷静になれるように。

そのおかげで、以前よりイラっとしたり怒りたくことが少なくなりました。

心理カウンセリングは誰でも気軽に取り組める役立つ技能

繰り返しになりますが、心理カウンセリングは決して特別なものではなく、誰もが触れられます。

また、難しく複雑なものではなく、理論的に順序立ったものなので、1つずつ勉強していけば必ず理解できます。

もちろん人によって向き・不向きはあるので一概に全てが良いとは言えませんが、少なくとも僕は学べて良かったと思っています。

社会人生活の中で、人間の心理による問題は必ず発生するもの。

これに上手く対処し平穏を乱されないようにするために、心理カウンセリングの技能は自分の力になってくれるので、ぜひ学んでみることをおすすめします。