今やあらゆることが多様化し、「これが正解」という生き方はなくなりました。

だからこそ、何が自分にとって正解なのかを模索し、生きていかなければならない時代です。

そんな中にも関わらず、自分で考えることを放棄し何となく会社員として生きている、そんな思考停止の人が少なくありません。

しかし思考停止でいるうちは、たとえ何をしてもまず上手くいかないでしょう。

会社員という働き方がダメなわけではない

1つ誤解してほしくないのは、会社員であること自体は決して悪くないということです。

よくネット上で「会社員とかオワコンwww」などとバカにする意見が散見されますが、会社員として働くことって大変です。

毎日同じ時間に同じ場所で、与えられた仕事を忠実にこなして結果を出して・・・というのがめちゃくちゃハードなことは、社会人であればほとんどの人が分かっているはず。

それをちゃんと続けられているのは、立派な才能の1つと言えるでしょう。

それをバカにするなんてとんでもないですし、バカにする人間は会社員として働かなければいいだけなのです。

思考停止は搾取の絶好のカモ

会社員であろうとそれ以外の立場であろうと、常に注意しておくべきなのは思考停止しないことです。

何故なら、思考停止した人間ほど都合がよく、カモにしやすいタイプはいないからです。

筆者が以前勤めていた職場に、ある派遣会社から10名程度のスタッフが派遣されてきました。

20~40代の男女で、全員がエンジニアやアプリ開発といった仕事を将来的にしたいという目的を持った人達です。

それなのに、彼等が派遣されたこの職場は、ITという業種のみ共通しているものの、本来とは全く関係のない仕事をしているところ。

それを疑問に思い聞いてみると、「派遣会社から、まずはITの知識と経験が必要なので」と言われ派遣されたというのです。

いくらITと言ってもここでの経験が彼等の将来やりたい仕事に就くために有利になるは思えず、どう考えても派遣会社に良いように利用されているのは明らかでした。

彼等にそのことを伝えたのですが、「命令ですし…」と言うのみで、疑問の声を挙げようとはしません。

こうして人間搾取されていくんだなと、しみじみ思った瞬間です。

文句や不満を言うだけで終わる愚かさ

自分の意思や意見を表明せず、思考停止したままでも、それが他人に迷惑をかけないのであれば、何かを言う資格も権利もありません。

しかし、そういう人に限って現状にとても文句や不満を言うのです。

そんなに言うくらいなら考えて行動を起こせばいいのに、それは面倒だと嫌がります。

ハッキリ言って、これほど愚かなことはありません。

文句や不満があるならそれを打破すべく何かしらするべきですし、する気がないなら黙ってやるべきです。

思考停止している人間は、周囲から見ても情けなく滑稽です。

「自分は違う」という勘違い

「俺は思考停止なんかしていない!ちゃんと行動してる!」という人がいます。

これはネットワークビジネスをやっている人にありがちなのですが、その集団に属しているだけで、自分は周囲と違うと勘違いしていることがあります。

実際は何もできていないのに、『成功者』の話に感化されて、そこでできた仲間と一緒に盛り上がっているうちに頑張っている気になるのです。

あのような集団の特徴は、会社に縛られないとか不労所得が何だと主張するわりに、そのほとんどは会社に縛られ働く生活から抜け出せていません。

集団でいると思わぬ勘違いをする危険があるので、注意が必要ということがよく分かります。

考えることはラクではない。だから欠かせない

自分の頭で考えて行動することは、とても重労働です。

できれば誰もそんなことをせず、なすがまま生きていけたらそれが1番です。

しかし、そうした先に待っているのは、利益を求める他者による搾取や、不満ばかり並べるだけで何もしない情けない姿の自分です。

そうなりたくないのなら、四の五の言わず考えることから始めましょう。