今の時代、仕事のせいで心身に支障をきたしている人は、数えきれないほどいます。

それを世間では『病む』と表現しますが、実際になってみるととても辛く、下手をすれば命に関わってくることも。

特に真面目な性格の人ほど、この傾向が強くて危険です。

この記事では、そんな真面目な人が病んでしまった時にすべきことを、順を追って解説します。

僕自身かつては同じように病んだ経験があり、現在は産業カウンセラーの資格を持てるくらいには知識を持っています。

今まさに苦しんでいるあなたの力に、少しでもなれたら幸いです。

病むのはあなたがダメだからじゃない

真面目な人は、ことあるごとに自分を責めます。

何の落ち度もないのに、「もっとこうしていれば」などと、反省しない時がありません。

しかし間違ってはいけないのは、あなたが病んだのは決してあなたのせいではないということ。

同じことをしていて病むか病まないかは人によりますし、病むからといって何かがダメなわけではありません。

人には向き・不向きがあるのと同じで、単にあなたと今の仕事の相性があまり良くないだけなのです。

それはあなたの能力が低いとか、足りないものがあるのを指してはいないことを誤解しないようにしましょう。

我慢するのは絶対にNG

病んだ人に対して「我慢が足りない」などと吐き捨てる人がいますが、それは全くのデタラメです。

病むのは我慢や根性などの精神論でどうにかなるものではありません。

心身が異常を知らせるSOSを出している状態であり、我慢したってなるものですし、回避できるものでもないんです。

なので少しでも心身の調子に違和感を覚えたら、我慢せず対応すべきです。

仮に我慢し続けても悪化するだけで、改善されることは絶対にありません。

辛すぎる時は迷わず休む

病んだ状態だと、普段の何気ない行動にもかなりの負担がかかります。

加えて、食欲が湧かなくなったり何もやる気が起きなくなったりと、日常生活さえ苦しくなることも。

もしあまりに辛すぎて仕事に行ける状況ではない時は、遠慮せず休みましょう。

無理を押して仕事したところで、良いパフォーマンスなど出せるはずもありません。

周囲への迷惑を考えるよりも、あなた自身のことを大事にすべきです。

病んでいる原因を分析する

この問題を解決するために、病む原因となっているものが何かは明らかにする必要があります。

会社自体の気質、職場にいる先輩や上司など、必ずどこかにあなたを苦しめている原因があります。

それを分析することで、どのように対処していくのが効果的なのかが判明します。

さらに今後あなたが何に気を付ければ二の舞にならずに済むかも分かるでしょう。

自分で今後のことを決める

仕事のせいで病んだ人が取る選択肢は、大きく分けて2つだけです。

・会社に残る
・会社を辞める

これ以外にも部署異動を願い出たり、業務量を調整してもらうなどがありますが、実現するかは会社の理解があるかも関わってくるので、確実に自分で決定できるのは会社に残るか辞めるかです。

そして、この決定は必ず上司に相談する前にしておく必要があります。

理由は単純で、上司に相談したら、高確率で引き留めようとしてくるから。

上司の人柄にもよりますが、こちらの事情など考えずに、自分の評価を気にして辞めさせたくないというケースもあるので注意しなければなりません。

もし自力で考えるのが難しい場合は、プロのカウンセラーに相談してみるのも良いでしょう。

考えを整理できますし、自分では気付かなかったことを指摘してくれるかもしれません。

僕自身、当時はカウンセリングを受けていたので、決して無駄にはならないことは経験済みです。

上司に相談する

上司への相談とは言うものの、基本的にはこの時点でどうするかを既に決めている状態がベストです。

それを伝えた上で、あちらがどんな反応をしてくるかを確かめましょう。

もしこの際に、あなたにメリットのある具体的な提案が出たなら、それに乗っかることで今の問題を解決可能か考えてみてもいいです。

ただしこれはその場で決定せず、一旦持ち帰る姿勢を取る方が安全。熟考せず返事をしてしまうと、後悔する可能性もあるからです。

何にしても、ここが問題解決に向けての正念場。あなた自身のことを最優先に、上司に今の心情を伝えましょう。

行動すれば必ず解決できる

病んだ状態は、それが永遠に続くものではありません。

原因を突き止め、解決のために何をすればいいか調べて、そこに向かって動く。

そうして1つずつやっていけば、必ず解決できます。

なので本当に必要なものはただ1つ、今の辛さから抜け出すために行動する力です。

真面目であればあるほど「もう少し頑張ってみよう」と思いがちですが、今の時点であなたは十分頑張ってきました。

ここからは、頑張る必要はありません。どうすれば自分が幸せになれるかを考えましょう。

病んでしまうことは仕方ありません。それをどうにかしたいと思い頑張ってみあ