現代には自己責任論が蔓延しています。
昨今の新型コロナウイルスの流行によって仕事を失い貧困にあえぐ人達にも、
・仕事があるうちに貯蓄せず遊んでいたのが悪い
・将来のことをちゃんと考えて生活していなかったのが悪い
などというように、本人の怠惰が招いたものとする意見も多いことから、それが分かると思います。
もちろんそれはあくまで一部の意見に過ぎず、そうした人達を助けようと日々奔走している人達もたくさんいます。
しかし、他力本願で生きていくには、厳しいことが多いのもまた事実。
この記事では、そんな世の中を生きていくために必要なことを、説明していきます。
みんな自分のことで精一杯
自己責任論が根強くある背景には、誰もが自分の身を守るのに精一杯な中で、他人の助けを頼りにしているのが許せないという気持ちがあるでしょう。
人間の思いやりや善意は、自分に余裕があるからこそ出せるものです。
そうでなければ、周囲を気遣うことが難しいのは間違いありません。
誰だって、自分が1番大事なのは当たり前で、そうあるべきです。
そんな中で「誰も助けてくれない」というのは、仕方ない面もあります。
『人を助ける仕事』にも限界はある
公・民で社会的弱者を支援する制度や組織はありますが、それも決して万能ではありません。
公的機関は柔軟で細やかな動きが出来ないことが多く、民間は資金や規模が小さく、思うような活動が出来ないことが多いです。
助けを求める人の数と、助けられる人の数を比較すると、圧倒的に多いのは前者でしょう。
人を助ける仕事をしているのも人間ですから、全てをカバーすることは不可能です。
そんな彼等を批判したり責めるのはお門違いで、むしろ頑張ってくれていることに感謝しかありません。
自分で何とかするしかない
ここまでの話を総合すると、結局のところ最後に頼りになるのは自分であり、根本的には自分で何とかしなければなりません。
少なくとも、誰かが助けてくれるのを待つという姿勢では、状況が改善ことはあまり見込めないでしょう
だからこそ、今の自分がやれることはやっておかなければなりませんし、その方法が分からないなら調べて学ぶことが必要です。
学校のテストは、勉強しなければ0点を取るだけですし、頑張れば100点に近付けます。
それと同じで、たとえ今は知識も経験も無くても、これから学んでいけばその分積み重なって強くなります。
生き抜くために身に付けるべきこと
では、具体的に何を学び身に付けるべきか。
細かくあげればキリがありませんが、最低限以下の4点は欲しいところです。
お金の知識
お金に困らないようにするには、まずお金の知識を身に付けなければ始まりません。
日々の生活費の見直しから稼ぎ方に至るまで、知っているようで知らないことがたくさんあるのがお金です。
この知識があれば、無駄遣いを抑えることができ、効率的な貯蓄の仕方や増やし方にも役立つでしょう。
独学で学ぶには書籍やネット記事で可能ですが、それではいまいち分かりづらかったりやる気が出ないという方は、セミナーを利用することをおすすめします。
複数の収入源の確保
何があっても揺るがない盤石な収入源は、現実的に考えてまずありません。
しかし、複数の収入源を持っておけば、仮にその中の1つで稼げなくなっても、他でカバーすることができて安全性は高まります。
例えば会社員としての給料とあわせて、ブログや投資などで稼げる仕組みを作っておけば、もし会社をクビになってもいきなり収入がゼロになることはありませんよね。
今の時代は副業やパラレルキャリアというように、働き方や稼ぎ方も多様になっており、かつ誰でも取り組める環境にあります。
開始当初からいきなり稼ぐことは難しいので、ぜひ今のうちに少しずつ構築しておくことをおすすめします。
キャリアプランの設計
自分が将来どうなっていたいか、またそのために何をすべきか、把握できていますでしょうか。
多様性の現代では、どんなキャリアを構築するかは非常に重要であり、これが魅力的であれば仕事が舞い込んでくることもあります。
「目立ったスキルもないしそんなの無理」と思う方もいるかもしれませんが、そうであればまずスキルを身に付けるために何をしていけばよいか考えるべきです。
キャリアプランは、将来の理想像を実現するために必要なことを考え設計し、実行していくことになります。
もちろん設計した通りにいかないこともありますが、その都度修正し自分がどうなりたいかを常に持っていることは、困難を乗り越えるモチベーションになるでしょう。
キャリアプランの設計には、自己分析を行い自分にどんな傾向があるのか知ることが必要です。
自力での自己分析やキャリアプランの設計が難しいと感じる場合は。『キャリアアップコーチング』を利用するのがおすすめです。
他人に期待せず自分を信用する
もし自分が困った状況に置かれてしまった時、誰かに助けてもらえるのはとても幸運なことです。
しかし、現実には助けてもらえず、今も毎日をギリギリで生きている人がたくさんいます。
それらを全て自己責任として片付けるのは間違いですが、助ける側にも限界がある以上、どうにもならない場合があるのも事実です。
そんな時に信用できるのは、やはり自分だけ。
自分で道を切り開けるように、力を身に付けておくことはこれからの時代を生き抜くために欠かせません。
「その時になったら考えればいいか」では遅いのです。
今日から考え行動していくことが、いざという時に自分を救うことになります。