辛い・苦しい気持ちを乗り越えることで、人生はより豊かになります。
しかし、なるべくなら苦しい思いはしたくないという人も多いのではないでしょうか。今回は、人生で苦しい時に直面したときの対処法を紹介します。辛い気持ちをリセットしたい人、前に進みたい比呂は必見です。
苦しい時を過ごすのが辛い…
学校や仕事、家庭などで困難な場面に直面したとき、思うように前に進めず苦しい時を過ごしている人は少なくないでしょう。
そのような状況が長引けば、身体や精神の不調をきたしてしまう可能性も出てきます。
そこで今回は、苦しい時に実践したい対処法や考え方、参考にしたい名言を紹介します。
上手く気持ちを切り替えて前に進みたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
苦しい時は身体・精神にどんなことを引き起こすのか
苦しい時は、身体や精神にさまざまな症状が現れます。
まずは、苦しい時に現れる症状について見ていきましょう。
身体に及ぼす影響とは
苦しい時が続くと、めまいや動悸といった心臓・血管系の症状が現れやすくなります。
また、吐き気や胃の不快感・便秘・下痢などの消化器症状が出ることもあるでしょう。
人によっては、肩こりがひどくなったり、原因不明の筋肉痛や関節痛が起こることもあります。
いずれも苦しい時が続くことによってストレスがかかり、身体が悲鳴を上げている状態と言えます。
精神に及ぼす影響とは
毎日苦しい・辛いという状態が続くと、身体だけでなく精神も影響を受けます。
何となく不安になる、ちょっとしたことですぐに悲しくなる、イライラして落ち着かないといった心理的反応が出てくるのです。
また、仕事に対する集中力が低下したり、趣味などの自分が好きなことに対して興味が薄れてしまったりするケースもあります。
不眠や無気力などの辛い症状に繋がってしまうこともあるので、精神的に辛い状態は放置せず、きちんと対応することが大切です。
苦しい時を乗り越えるための11の対処法
仕事などで苦しい時が続いている人は、次の対処法を実践してみてください。
毎日がしんどい、精神的に辛いという人も必見です。
深呼吸する
苦しい時は、その原因が仕事であれプライベートであれ、一度気持ちを切り替えることが大切です。
一旦立ち止まり、深呼吸をしてみてはいかがでしょうか?
精神的なストレスがかかると、呼吸が浅くなり、脳が酸素不足に陥ります。
酸素不足に陥ることで、頭が上手く働かなくなるという悪循環を引き起こしてしまうこともあります。
また、全身が必要以上に緊張してしまうため、肩こりや腰痛などの身体症状にも繋がりかねません。
深呼吸には、新鮮な酸素を取り込み、筋肉をリラックスさせる効果があります。
気持ちを切り替えるだけでなく、身体症状を予防する上でも効果的な対処法となるので、ぜひ試してみてください。
苦しい・辛いという感情を否定しない
「こんなことで辛い気持ちになるなんて、自分は弱い人間だ」というように、苦しい時に自分を責めてしまっていませんか?
苦しい・辛いという感情が悪いものなら、なぜ人間に備わっているのでしょうか。
実は「辛い」「苦しい」などの負の感情は、自分の心を殺し続けて壊れてしまわないよう、本音と向き合うチャンスを与えてくれるのです。
つまり、苦しいと感じることは責められるべきものではありません。
人生で辛いとき、毎日苦しいと感じているときは、自分の中でくすぶる「本当の声」に耳を傾けてみてください。
他人と自分を比べない
学校や職場にいるのが毎日辛いと感じている人は、無意識のうちに他人と自分を比べてしまいやすい傾向にあります。
成績や業績、友人の数、同僚や上司からの評価など、比べる基準はいくらでも出てくるでしょう。
しかし、他人と自分を比べることは、あまり意味のあることとは言えません。
なぜなら、育ってきた環境やポテンシャル、相性などがそれぞれ違うからです。
ないものねだりをして悲しい気持ちになるより、自分の中にあるものを大切することで、毎日を穏やかに過ごすことができます。
辛いと感じることをしない
困難な場面に遭遇したときに、何が何でも頑張ろうとすることはとても素晴らしいです。
しかし、苦しいと感じ始めたのにも関わらず無理に頑張ろうとすると、身体や精神へ悪い影響を与えかねません。
そのため、時には「辛いと感じたときには思い切って止める」「他の人に託す」という方法を取ってみてはいかがでしょうか。
「途中で投げ出すのは無責任なのではないか」と不安になってしまうなら、「今の自分がやるよりも、別の人がやる方がもっと良い結果が出る」と考えましょう。
実際、必ずしも自分がやらなければダメだという事案は、人生の中でそうそうありません。
良い意味で自分の代わりはいると割り切るのも、苦しい気持ちを乗り越える方法の1つなのです。
思い込みを捨てる
常識やルールは、基本的に守る必要があります。
しかし、いつでもどこでも「絶対に守らなければならない」とがんじがらめになっていては、自分の首を絞めるのと同じです。
思い込みを捨て、臨機応変に対応することも覚えていきましょう。
柔軟な姿勢はストレスを感じにくくさせ、仕事などのパフォーマンスをより向上させてくれます。
限界が来る前に休む
困難な場面に直面したときに無理をしすぎると、身体・精神共に疲れ果ててしまいます。
もし「自分はまだやれる」「もう少し頑張ろう」と発破をかけているのであれば、それは無理をしている証拠です。
限界が来てダウンしてしまう前に、ゆっくり休養することをおすすめします。
早めに寝たり、好きな入浴剤を入れたお風呂にじっくり浸かったり、趣味の時間を確保したりすると良いでしょう。
リフレッシュすることで心に余裕が生まれれば、困難に対する解決策が思い浮かんでくるはずです。
自分の気持ちを書き出してみる
イライラや不安な気持ちが消えないときは、ありのままの気持ちを紙に書き出すことをおすすめします。
ノートやメモ帳を準備して、思いつくままを書いてみてください。
すると頭の中の情報が可視化され、次第に気持ちが落ち着いていきます。
書いたものを見返すことで苦しい気持ちの原因が分かり、解決策を思いつくこともあるでしょう。
泣きたいときは我慢しない
「思いっきり泣いた後は、なぜか気持ちがスッキリする」といった経験がある人も多いのではないでしょうか。
涙には、苦しい・辛いといった負の感情を押し流す効果があります。
そのため、時には我慢せずに涙を流すのも、苦しい時の対処法です。
自室など人目をはばからない場所にいる場合は、声を出して泣くのも良いでしょう。
晴れた日に散歩をする
晴れた日には太陽の光を見るだけでも、心が明るくなります。
駅から職場までの道のりや家の周りなどを、少しだけ散歩してみましょう。
太陽の光は幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を促し、散歩という軽い運動によってより効果が増します。
また、太陽の光を浴びることで睡眠リズムが整い、夜の寝つきを改善させる効果も期待できるのです。
苦しい気持ちをリセットしたい方は、散歩をして気分を変えてみてください。
家族や友人に話を聞いてもらう
悩みごとなどを人に話した時、解決したわけでもないのに気持ちが楽になったという経験は、誰しもが持つものでしょう。
人生で困難な場面に直面したときには、なおさら家族や友人の存在が大切になってきます。
辛い気持ちを打ち明けて相談することで、困難に対峙する勇気や気力がわいてきたり、解決の糸口が見えてきたリします。
苦しい時は1人で抱え込まず、家族や友人の力を借りることを忘れないようにしたいものです。
プロの力を借りる
毎日苦しいと感じる原因が専門的な内容の場合、1人で解決しようにも限度があります。
苦しい状況が長引き、余計にストレスを抱えてしまう可能性も少なくありません。
必要に応じて専門家に相談することも大切になってきます。
金銭・法律関係の話は、弁護士や行政書士などが力になってくれることでしょう。
身体や精神の症状で悩んでいる場合は、我慢せずに病院へ行くことをおすすめします。
苦しい時にこそして欲しい考え方
苦しいと感じることが多い方は、物事の捉え方や考え方を振り返ってみることも大切です。
ここでは、苦しい時にこそ意識したい考え方を紹介します。
本当に苦しいのは自分だけじゃないと考える
苦しい時には誰しも「自分ばかりがひどい目に合っている」と思いがちです。
しかし、「なんで私だけ、こんな目に合わなきゃいけないの?」と思っていると、余計にネガティブな感情を抱きやすく、苦しい状況から脱することが困難になります。
そこで、「本当に苦しいのは自分だけじゃない、皆もそれぞれ何か抱えながら生きている」と考えてみましょう。
考え方を少し変えるだけで、ネガティブな感情が生まれにくくなり、苦しい状況から脱しやすくなります。
乗り越えた先には「いいこと」が待ち受けていると考える
苦しい時は「苦しい状況」にしか目が向かない場合が多いです。
しかし、乗り越えた先には必ず「いいこと」が待ち受けています。
成功や自身の成長を思い浮かべると、辛い気持ちは薄れていくことでしょう。
苦しい時は本当の自分と向き合う機会だと考える
時には、嫌なことでも我慢して取り組むことが必要な場面もあります。
しかし、度が過ぎると自分の心を壊しかねません。
苦しいという感情は、そんな自分の本音と向き合う機会を与えてくれます。
自分が本当にしたいことを見つけるきっかけとなることでしょう。
苦しい時から逃げるのはアリ
苦しい時は無理をせず「逃げる」のも1つの方法です。
自分じゃないとダメ、そこでないとダメというものは、人生の中でそうそうあるものではありません。
いい意味で「誰かが、何かがかわりになる」のです。
無理をして限界を迎える前に、自分のいる場所や付き合う人、取り組む仕事などの環境変えることも視野に入れましょう。
苦しい時にこそ見て欲しい名言
最後に、苦しい時に癒しや勇気をくれる名言を紹介します。
A.A.ミルン
「川は知ってる。急がなくてもいい、ボクたちはいつかそこに着けるから。」
こちらは、「くまのプーさん」の原作者であるアラン・アレクサンダー・ミルンの名言です。
川は誰に急かされるわけでもなく、毎日流れ続けています。
時には流木や土砂によって流れが阻まれることもあるでしょう。
しかし、1cmの幅でも流れ続けば、再び川は勢いを取り戻し、いずれは大海へとたどり着きます。
人生において苦しい時が続くときも、歩き続ければ道は拓け、思いもよらない成功が待ち受けているのではないでしょうか。
ミルンの名言は「焦らなくても、進み続ければたどり着く」ということを教えてくれています。
フランクリン・ルーズベルト
「人は運命に囚われているのではない。自分の心に囚われているのだ。」
こちらは、アメリカ大統領を3期以上務めた、フランクリン・ルーズベルトの名言です。
人生で苦しい時や辛い時、人は自分の運命を呪いがちです。
しかし、自分自身に原因があって、苦しい状況かの脱出が困難になってしまっていることも少なくありません。
自分の中にある思い込みやプライドが邪魔をしてしまっているのです。
逆を言えば、そのような思い込みやプライドを思い切って捨てることで、心が身軽になり、精神的に苦しい状況から脱することができます。
ルーズベルトの名言は「何事も自分次第である」と改めて教えてくれます。
エルヴィス・プレスリー
「物事がうまくいかないときには、一度それから距離を置くんだ。」
こちらは、世界的ミュージシャンであるエルヴィス・プレスリーの名言です。
仕事などで精神的に辛いとき、何とか頑張ろうと無理をしてしまう人は多いことでしょう。
しかし、無理をしながら取り組んでいては仕事などのパフォーマンスは下がり、思うように結果が出ないものです。
そのような時はいっそのこと、一旦手を止めてみてはどうか?とプレスリーは言っています。
一度苦しい原因から離れることで、英気が養われ、万全な状態で再度取り組むことができるでしょう。
あるいは取り組むべきベストなタイミングが巡ってくる可能性もあります。
物事を進めることが困難なときは、気持ちを切り替えるのも1つの方法です。
苦しい時を放置することは絶対にしない
苦しい時が長引けば、身体や精神の不調をきたしかねません。
苦しいという感情は、自分の本音と向き合うチャンスを与えてくれます。
苦しい時は上手く気持ちを切り替えて、前に進む力を取り戻しましょう。