趣味を仕事にしたいけど、実際に仕事にしたら楽しいことばかりじゃないですよね、きっと。
自分がどんな仕事をしたいのか分からないという人は、世の中に数多くいます。
僕は以前の職場に、アルバイトで入っている就活中の大学生がいて、よく会話する機会がありました。
そこで聞いたのは、以下のようなことです。
・とりあえず就活しているけれど、やりたい仕事というわけじゃない
・食いっぱぐれない職業なら何でもいい
・手に職があれば困らないからその仕事に就こうと思っている
これでは夢も何もありませんね(笑)。
そして、そんな中で聞いたのが、冒頭の台詞です。
趣味は自分の好きなことを、好きなようにできる楽しいものです。
ではそれを仕事にしたら、一体どうなるのでしょうか。
僕はこれまでに2つの趣味を、実際に仕事にしてみた経験があります。
本記事ではその経験を通して、趣味を仕事にしてみて分かったことをお話していきます。
もし趣味を仕事にしたいと考えている人や迷っている人にとって、この記事が参考になれば何よりです。
趣味を仕事にしていいものといけないものがある
結論から言えば、趣味を仕事にするのは、決してダメなことではありません。
但し、仕事にしていいものと、趣味のままにしておいた方がいいものがあるというのが、経験した上での私見です。
僕は元々趣味としていた、以下の2つを仕事にしました。
①ブログ→Webライターとして活動
②格闘技→ボクシングのプロライセンスを取得
※格闘技の方はお金は一銭も稼いでいないので、仕事にしたと言い切れない部分はありますが、ライセンスを取得する過程で仕事と同レベルのことはしていたと思います。
このうち、Webライターとしてはそれなりに楽しくやれています。
しかし、プロボクサーとしてはつらいことが多く、趣味としたままの方が楽しくやれました。
僕にとっては両方とも優劣つけ難い楽しい趣味ですが、仕事にしてみた結果、このような差が出たのです。
やってみないと結果は分からない
趣味を仕事にしてみた結果は上述の通りでしたが、これは実際にやってみて気付けたことです。
事前にイメージしていた時は、どちらもそれなりに仕事にしても楽しくやれるだろうと考えていました。
しかしその趣味を仕事にした時、自分がどう感じるかはやってみないと分からない・・・ということです。
なので、もしこれから趣味を仕事にしようとしている人は、いきなり本業にするのではなく、副業などの形で取り組み始めることをおすすめします。
それなら仕事としてやってみて合わないと思うならすぐ辞められるので、リスクを最小限に抑えられます。
まずは趣味からお金を稼げる仕事としての領域へ、一歩踏み出してみてください。
趣味を仕事にするべきか判断する4つの材料
趣味を仕事にしても楽しくやれるかどうかは、実際にやってみないと分かりません。
しかし僕の経験上、最低限以下の点をクリアしていることが、趣味を仕事にしてよいか否かの判断基準です。
一定額以上の稼ぎが見込めるか
仕事としてやる以上、お金を稼げることは必須条件です。
さらに言えば、どの程度稼げるかは、それを本業とした場合でも問題ないかを左右する重要な点です。
もしその趣味を仕事にしてもロクに稼げないのであれば、やったところで生活を成り立たせることはできず、上手くいかないのは目に見えていますよね。
シビアな話ですが、これは趣味と仕事を分ける明確な境界線であり、無視できないところです。
仮に仕事とした場合、どのくらい稼げるのか、どうやって稼ぐのか、事前に見通しを立ててみましょう。
その時点で稼げるイメージが全くつかない、調べてもあまり稼げなそうなら、やめておいた方が無難です。
メリハリをつけられるか
趣味を仕事にした場合、プライベートの時間にやっていたことを、仕事の時間にやることになります。
ここで気を付けなければならないのが、仕事とプライベートの時間を跨ってやってしまうこと。
上手く分けられないと、生活にメリハリが無くなって、ストレスの要因になります。
もしストレスになっている自覚がなくても、常に自分の中のスイッチがオンの状態になるので、どこかで必ず支障をきたすことになるでしょう。
僕自身、始めたばかりの頃はメリハリが付けられず、気持ちが落ち着かないことがありました。
「ここまでは仕事!ここからは趣味!」という風に、しっかりメリハリをつなければなりません。
苦手な分野にも挑戦できるか
どれだけ好きな趣味といっても、その中にはあまり興味が持てない苦手な分野もあるものです。
趣味の範囲であれば、ひたすら自分がやりたいことをやって問題ありませんが、仕事となるとそうもいきません。
時にはそれでもやらないといけない、という状況になることがあります。
特に始めたばかりの頃は仕事を自分から取りにいく営業をかける必要がありますが、その中で苦手な分野の依頼をされることもあるでしょう。
もちろんあまりに無理そうであれば断るべきですが、時には実績作りのために受けてみることも必要になります。
仕事にする以上は、苦手なことにも挑戦するという姿勢は、常に持っているべきです。
周囲の意見を良い塩梅で受け取れるか
趣味を仕事にするとなった際、おそらく周囲の家族や友人など、ほとんどの人が反対すると思います。
「趣味を仕事にするのは大変」とか、「上手くいくはずない」など、口を揃えたように言うでしょう。
日本では仕事に対する認識が、『つらい・苦しい・大変・きつい』という風に、ネガティブなものばかりです。
なので、趣味を仕事にしてしまったら、楽しいものではなくなるという印象が強いのかもしれません。
僕は周囲に直接的に明かすことはしませんでしたが、趣味を仕事にすることをどう思うかそれとなく質問してみると、やはり反対する意見がほとんどでした。
こうした反対の声を気にせず、けれど自分のためになりそうなものは取り入れるといった、良い塩梅での受け取り方ができるかは大切なところです。
趣味を仕事にできると楽しい!
本記事のまとめとしては、
・趣味を仕事にするのはダメではない。但し良い場合と悪い場合がある
・やってみないと分からないが、事前に仕事にしてもやっていけるかの基準は確認しておくべき
という2点です。
最後にもう1つ言えるのは、趣味を仕事にして上手くいくと、とても楽しいということ。
自分が好きなことを仕事としてやれるのですから、こんなに贅沢なことはないでしょう。
これだけ多様化が進んだ社会では、誰もが同意する正解・不正解なんて存在しません。
周囲が何と言おうと、自分がやってみたいと思うのなら、まずはやってみればいいんです。
「成功したらラッキー、失敗しても良い経験。」と、捉えるくらいの気概で臨みましょう。
あなたが趣味を仕事にして、楽しく働けるようになることを祈っています。