学校でも職場でも、集団に馴染むことができず孤独を感じる人は、少なからず存在します。
話の輪の中に入れず誰とも仲良くなれない、休みの日も誰かと遊ぶことはほぼなく1人で過ごす・・・
ワイワイ楽しんでいる集団を見ては、自分が惨めに感じることもあるでしょう。
僕も周囲と上手く関係を築けず、孤独な生活を送っていることに引け目を感じていたことがあります。
しかし今では、「無理するより今の方が気楽だし悪くない」と思えるようになりました。
本記事では、かつての僕と同じように悩んでいる方へ、1人でいることのメリットをお伝えしたいと思います。
大人数や集団が苦手な性格は変わらない
無慈悲に感じるかもしれませんが、もし今のあなたが大人数や集団が苦手で馴染めないとか浮いてしまう場合、それが今後改善される見込みはほぼありません。
何故ならそれがあなたの気質・性格であり、外部からの働きかけで変わるものではないからです。
僕も以前は勇気を出してイベントやパーティーに参加したり、職場の同期の集まりに顔を出したりしましたが、その場にいることが苦痛になってしまい、結局孤立してしまいました。
自分の性に合わないことは、無理をしても自分が苦しくなるだけで、良いことは1つもありません。
まずは自分が大人数や集団が苦手なんだと素直に受け入れましょう。
周囲と比較することに意味はない
世の中には、大人数や集団の中に上手に溶け込み、楽しく過ごせる人もいます。
そういう人を見ていると、「あんな風になれたら」と羨ましくて卑屈になってしまうこともあるでしょう。
しかし、その人からしたら1人で自分のペースを保って過ごせる人は、とても羨ましいと思っているかもしれません。
あなたが持っていないものを持っている人は、その逆にあなたが持っているものを持っていないこともあります。
周囲と比較しても優劣などありませんし、無駄に心が疲れるだけです。
自分は自分で、今のままで十分だと考えましょう。
今のあなたを好きな人が必ずいる
周囲に馴染めず孤独を感じていると、「何で自分はこうなんだろう…」と気持ちが沈んでしまうかもしれません。
でも忘れてはいけないのは、そんなあなただからこそ好意を持ってくれたり、慕ってくれる人が世の中には必ずいるということ。
芸能人でも、底抜けに明るく天真爛漫な人は愛されますが、それとは正反対の陰を持っている人にもコアなファンがたくさんついています。
理由は様々であっても、今のあなたに魅力を感じている人は間違いなく存在するのです。
無理に自分を変えようとせず、今の自分の良さに目を向けることこそ必要です。
1人でいることの4つのメリット
1人だと誰かと楽しさを分かち合えなかったり、行けるところも限られてくるといった面は確かにあります。
しかし、そんなデメリットばかりではなく、1人だからこそ享受できるメリットもあるのです。
具体的には以下の4つがそのメリットです。
好きな時に好きなことをできる
1人の場合、いつ何をやるかは全て自分次第です。
あらかじめ予定を決めて何かをするという必要はないので、気分が乗らなかったり急用ができても、簡単に変更できます。
誰かと一緒だとそんな勝手なことはできませんし、大人数であるほど予定を合わせるのも一苦労。
そうした諸々が面倒になることも多いので、1人の方がラクという人は少なくありません。
余計な気遣いで苦労することがない
誰かと一緒にいると、多かれ少なかれ気を遣う場面が出てきます。
自分が楽しいことが他人も楽しいとは限りませんし、自分が疲れていても他人は元気ということだって当然あります。
特に真面目で優しい人ほど、誰かといると色々考えてしまい疲れてしまうもの。
その点1人なら、そうした気遣いは一切しなくて済みます。
自分の思う通りに行動できるので、解放感があってストレスを感じることもありません。
せっかくの楽しい時間のはずが、余計な気遣いで楽しめなくなってしまうのはもったいないので、1人の方がリラックスできると思うならそれでいいのです。
人間関係のもつれに巻き込まれずに済む
大人数や集団は、一枚岩になることは絶対にありません。
人数が多ければ多いほど、「あいつは気に食わない」とか「あの子がウザい」などと、相性が合わない人達同士でいがみ合うケースが増えます。
それが悪化すると思わぬトラブルに発展し、最悪の場合巻き込まれる可能性も。
人間関係のもつれほど面倒なものはなく、それに巻き込まれるのはより面倒です。
1人ならそんなことに振り回されることも、心配する必要もありません。
仕事ならまだしも、プライベートまで人間関係のことで疲れたくない人は、むしろ1人でいるのがベストでしょう。
無駄な出費が減る
飲み会、パーティ、旅行・・・
誰かと一緒の場合に何かをするには、決して少なくないお金がかかります。
例えば飲み会の場合、大衆居酒屋でも1回につき3,000～5,000円近くかかるのが一般的。
頻繫に大人数や集団で遊んでいる人は、金欠であることが珍しくありません。
にも関わらず、それで得られるものは一時の快楽のみ。身になるものはまずないでしょう。
1人であれば、そんな出費は一切なくなります。
そのお金を趣味に使うもよし、貯金や投資に回すもあり・・・と、どのみち有効に使えます。
1人でいることで、無駄な出費をしなくて済むようになるのは嬉しいことですね。
『1人＝孤独』ではない
1人でいることを孤独と捉える人達はたくさんいます。
しかし、そう捉えるか否かは人によりますし、事実1人を満喫している人は世の中にたくさんいます。
最近は「おひとり様」を楽しめる場所も増え、ひとりカラオケやひとり焼肉も普通のものとなりました。
周囲に馴染めないのも、1人の方が気楽なのも自分の個性の1つというだけで、悩んだり思い詰める必要はありません。
どうしても悩んでしまうのであれば、なぜ自分がその想いに囚われているのかを考えてみると良いでしょう。
もしかしたら、自分でも忘れている要因となることがあったのかもしれませんし、それが判明すれば対処もできるようになります。
1人では悶々としてどうしようもないなら、プロのカウンセラーのカウンセリングを受けるのもおすすめです。
僕自身も経験しましたが、カウンセラーとの対話の中で思わぬ発見があるかもしれません。
1人でいることにネガティブな面ばかり持ち出して落ち込むのではなく、1人だからこそのメリットに目を向けて前向きに生きていく方が、人生は絶対に楽しいです。
