「苦手を克服するべきか、得意なことを伸ばすべきか…」という選択は、多くの人が悩む点です。
どちらを取っても自分のプラスになることではありますが、得られるものは全く異なる2つ。
特に20〜30代にかけては、克服したいことも伸ばしたいものもたくさんあって、余計に悩むでしょう。
しかし結論から言うと、30代を迎えたなら、ここから先は得意なことを伸ばすべきです。
本記事ではその理由と、得意なことを見つけるために必要なことを解説します。
20代は苦手・得意を問わず多くのことを学ぶ時期
20代は知識も経験もまだまだ少なく、学べるものは何でも学んでいくのがベスト。
その中には苦手だと思うこと、得意だと思うことが混じってきますが、『とりあえずやってみる』という姿勢が必要です。
というのも、実際にやってみないと自分がそれを本当に苦手(得意)としているのかは、分からないことが多いからです。
やってみたら意外と苦手(得意)ではなかった・・・ということは珍しくありません。
それはやったからこそ分かることなので、無駄と思わずやってみるべきです。
30代からは得意なことを伸ばす時期
20代で様々な知識と経験を積み、苦手なこと・得意なことを把握できたら、30代からは姿勢を変えていきます。
具体的には苦手なことから離れて、得意なことに集中して取り組み伸ばしていくこと。
苦手なことはどれだけ努力しても、せいぜい一般レベルかその少し上までしか伸びません。
できることは増えますが、アピールできるような武器にはならないのです。
対して得意なことを伸ばしていくと、一般レベルより遥かに高いクオリティまで上がります。
そうなると自分にとっての武器として、仕事・プライベートを問わず様々な場面で役立つものに。
どんなものであっても一定のレベルを超えると、そこに市場価値が生まれるのです。
『得意なこと』に当てはまる3つの条件
得意なことを伸ばすのは分かったけど、そもそも得意なことがない…
そんな悩みを抱える人もいると思います。
得意なことと言われても、自信を持ってそう言えるものがある人は、実は少ないです。
では、得意なこととは何をもってそうだと言えるのか。
具体的には、以下の3つ当てはまれば、得意なことだと言えるでしょう。
好きでやれて苦に思わないこと
好きという気持ちを持って取り組めるのは、何より大事なことです。
これが持てていないと、いくらやっても上達は見込めません。
また、苦に思うようなものだと、ストレスが溜まり心身に悪影響を及ぼしてしまいます。
そのため、好きでやれて苦にも思わないことは、得意なこととして挙げられるでしょう。
注意したいのが、『好きなこと』と『苦に思わないこと』は、同じではないということ。
苦に思わなくても好きではないというものは多々あります。
どちらか片方ではなく、両者が揃ってこそのものだと覚えておきましょう。
他の人より上手にできること
得意なことは、何もしていなくても、はじめから他の人より頭ひとつ抜けていることが多いです。
いわゆる「才能がある」とか「センスがある」と言われるものですね。
元から普通以上にできるならば、それを磨いていくことで、より強く輝くものになります。
他の人が辿り着けないレベルにいけるなら、それは立派な得意なこととして、周囲にアピールできるでしょう。
忘れてはならないのが、これは他人との比較ではじめて分かるということ。
1人でやっていても分からないので、自分と同じ時期に始めた人がどの程度できているのかを、リサーチしてみましょう。
周囲にいなければ、SNSなどを利用してなるべく多くの人のデータを集めると、自分の実力がより鮮明になります。
向上心を持って継続できること
いくら好きで他の人より上手くできても、そこからさらに上を目指して努力できなければ意味がありません。
向上心を持っていないとそれは不可能ですし、継続することもままならないでしょう。
物事を継続できるか否かは、それを得意なこととして自分の武器にできるかの、最後に必要となる要素です。
一見簡単なように思えて、継続は非常に難しいものですが、だからこそこれができるのは得意なことと言えます。
ふとしたキッカケで得意なことは見つかる
得意なことを必死で探してみたけれど、これだと思うものは無かった…。
そう思っていた矢先に、ふとしたことで得意なことだと思えるものが見つかるのは珍しくありません。
僕自身、得意なことの1つと言える格闘技は意識して見つけたのではなく、1枚のチラシをたまたま見たのがキッカケで見つけて始めました。
そんは風に全く想定していないところから、一生物になることが生まれることだってあるのです。
もちろんそのためには、日頃から周囲にアンテナを立てておく必要があります。
なので見つけようとする努力は無駄ではなく、むしろそれがあってこそだということを念頭に置いておきましょう。
30代から得意なことを伸ばして市場価値を高めよう
30代で得意なことを大きく伸ばしておけば、今後世の中がどう変化していっても、それを武器に渡り歩いていける可能性は高いです。
器用貧乏は悪いことではありませんが、何かに特化していると、その分代わりが効かない希少な存在になれるのです。
苦手なことは1つ克服するのに多大な手間と時間がかかるので、それに費やすよりも得意なことに時間を掛けて、市場価値を高めた方が効率的です。
得意なことは誰にでも、必ず存在します。
もしまだそんなもの無いという人も、焦る必要はありません。
自分の得意なことがどうしても分からない、これからどうしていくのが良いか迷っている人は、プロに相談してみるのも手段の1つです。
『キャリフリ』のサポートのもとで、自分のキャリアを含めどんな道を歩むべきか決めていきましょう。