働き方の概念として登場した、『ライスワーク』と『ワークライフ』。
ライスワークとは、ご飯を食べていくため、ひいては生活のために仕方なくやる仕事を指します。
ライフワークとは、人生において実現したいことを、仕事を通じて実現することです。
多くの人がライフワークを理想としていますが、現実にはライスワークから抜け出せていない人ばかりです。
しかし、ライスワークを続けるのは絶対に避けるべきことであり、ライフワークを見つけることが欠かせません。
僕はこれまでに6度の転職を経験し、このことを痛感しました。
この記事ではその経験をもとに、『ライスワーク』ではなく『ライフワーク』をするべき理由解説します。
『ライスワーク』は『ライフワーク』を超えられない
最初にお伝えしたい厳然たる事実は、ライスワークはライフワークを超えられないということ。
ライスワークはあくまで生きていくための仕事でしかなく、その範囲を抜け出すことはありません。
これに対してライフワークは、実現したいことが背景にあるので、取り組むモチベーションが圧倒的に異なります。
そのため、発揮できるパフォーマンスもいざという時の踏ん張り度合いも、ライフワークの方が勝っています。
僕は6度の転職により異なる業種・業界で働いてきましたが、いずれもライスワークの感覚のままで、最後まで嫌々やる気持ちから変わることはありませんでした。
ライスワークとライフワークには大きな壁があり、それが逆転することはないのです。
ライスワークだけを続けるのは絶対に避けるべき
ライスワークは生きていくための仕事でしないわけにいきませんが、これだけを続けるのは絶対に避けるべきです。
そこには以下の4つの理由があります。
毎日がつまらなくなる
ライスワークは仕方なくやっている仕事なので、楽しい・楽しくないという感情は二の次です。
そのため、これに苦痛に感じることがほとんど。
これを毎日続けていると、ストレスはどんどん増していき、仕事のために生きているような感覚になります。
そうなったら毎日がつまらなくなってしまい、仕事以外の時間も仕事のことを考えてしまい憂鬱になってきます。
ライスワークが与える心理的な悪影響は、想像以上に大きいのです。
自分にも他人にもイライラするようになる
ライスワークをしていると、「自分がしたいのはこんなことではないのに!」というモヤモヤした気持ちが強くなってきます。
けれど生きていくためにはやらざるを得ず、不満を抱えつつもそれを飲み込んで仕事に向かっているわけです。
そうしていると自分が楽しいことや好きなことをできないまま、いつからかイライラするように。
さらに他人のいい加減さなどを目にすると、イライラの矛先が他人に向くことも。
こうなると周囲との関係性も悪くなってしまい、良いことはありません。
「仕事だから我慢」は必ず限界がくる
ライスワークでは、自分が我慢しなければならないことが数多くあります。
そもそもやりたくない仕事をやっている時点で、我慢が1つ生まれています。
そこにしんどいことやつらいことが加わると、我慢するものがさらに多くなります。
しかし『我慢』という感情の制御は、いつか必ず効かなくなる限界が訪れます。
そうなると、心身の調子を崩したり仕事への嫌悪感が頂点を迎えて、辞めざるを得なくなることも。
周囲が同類ばかりで余計につらくなる
自分がライスワークにしているような仕事には、同じようにライスワークにしている人しか集まりません。
みんなが嫌々仕事をしている職場は、陰鬱で殺気立っており、いるだけで息苦しい環境になります。
それが余計につらくさせる要因となるので、仕事がさらに嫌いになる悪循環に陥ってしまいます。
さらにライスワークをしている人の中には最低限のことさえしない輩も多く、それを目の当たりにしてつらさに拍車をかけることも。
ライスワークの同類が集まると酷いことにしかなりません。
ライフワークを見つけるために
ライスワークだけを続けることは、上記に挙げた通り様々なリスクを抱えます。
これを防ぎ抜け出すためには、ライフワークとなるものを見つけることが必要です。
とはいえ、そう簡単に見つかるものではありません。
本気で探す場合は、最低限以下のことを心がけることをおすすめします。
とにかく挑戦する
どんな人にも、向き不向きがあります。
どれだけ手段自体が良質なものでも、それが自分に合わなければ意味がありません。
そして自分に合うか否かは、実際に挑戦してみるまで分からないのです。
だからやってみたいと少しでも思えるものがあるならば、まずは挑戦することが欠かせません。
いまいちだと思っていたものがやってみると楽しかったり、何が起こるか分からないものです。
あらゆるジャンルの情報に触れる
情報で溢れている現代では、どの情報をどのくらい得るかが自分次第となりました。
情報入手の手段も、テレビやラジオにはじまり、インターネットやSNSなど数えきれない媒体がある状態です。
ここで重要となるのが、特定のジャンルの情報だけに触れるのではなく、あらゆるジャンルの情報に間口を広げておくこと。
今まで自分の知らなかった世界を知り、好奇心から始めたことがライフワークとなるのも珍しくありません。
常に多くのアンテナを立てていると、人生に思わぬ影響を与えてくれる情報に出会えるものです。
それを取り逃さないように、しっかり準備を受け取る準備をしておきましょう。
休む時間を必ず設ける
ライフワークを見つけるためには努力が欠かせませんが、休む時間も絶対に必要です。
いつでもスイッチを入れた状態でいることは、どんな人でも不可能だからです。
特に真面目な人ほど、「休む時間があるなら何かしていたい!」という思考になりがち。
しかし無理をしても良いパフォーマンスは出せませんし、調子を崩してしまうとその分回復に時間がかかります。
そうならないように、休む時はしっかり休むメリハリを付けるべきです。
『ライスワーク』から『ライフワーク』へ移行して充実した毎日を
この記事では、以下のことを解説しました。
・ライスワークはモチベーションやパフォーマンスの面から、ライフワークを超えられない
・ライスワークを続けるのは、4つの理由から絶対に避けるべき
・ライフワークを見つけるために必要な、3つの心がけがある
ライスワークもライフワークも、仕事なので大変なことはたくさんあります。
しかし、ライフワークであればどんな苦難も挑んでやろうという気概になり、絶好の成長機会となります。
理想としてはライスワークで稼ぎつつ、ライフワークを見つけて徐々に移行していくのが良いでしょう。
ライフワークで実現したいことを実現するために、できることから確実にやっていくことが、成功へのカギです。