「細かいことまで気にしてしまう」と悩んでいる方には5つの原因があります。
今回はそんな原因を解決し、いちいち気にしない方法を身に着けるヒントを紹介します。いちいち気にしない方法で仕事や人間関係での悩みを少なくしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
いちいち気にしない生き方をしたい…
仕事や人間関係において、相手の言動や行動を深読みし、いちいち気にしてしまうと悩んでいる方は多いことでしょう。
「気にしないようにしよう」と思えば思うほど、気になってしまうという矛盾に陥りやすいです。
そこで今回は、少しのことでも気にしやすい性格の原因や心理を踏まえて、いちいち気にしない方法について紹介します。
いちいち気にしない方法を実践することで得られるメリットも合わせて解説するので、悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
いちいち気にしてしまう原因を振り返る
まずは、いちいち気にしてしまう原因5つについて紹介します。
自分に当てはまる原因がいくつあるか、振り返りながら読んでみてください。
自分に自信がない
ネガティブな特徴の原因には、往々にして「自信のなさ」が潜んでいます。
自分に自信がないことで、自分の考えこと・行動したことに不安が生じやすいのです。
すると、他人の目が気になったり、自分で自分の行動を制限してしまったりします。
そのため、判断力や行動力が乏しくなり、そんな自分にさらに自信がなくなるという悪循環に陥ってしまいかねません。
いちいち気にしない方法を身に着けるためには、自分に自信を持つようにする必要があります。
さまざまなことに気づきやすい
いちいち気にしてしまう性格の原因には、周囲の出来事や他人の本音に気づきやすい点もあります。
仕事や人間関係において、むしろ「気づきすぎてしまう」ほどです。
大抵の人であればスルーしてしまう些細な情報も、気にしやすい人はキャッチしてしまいます。
そのため、気にする対象となる情報の総量が根本的に多い傾向にあります。
つまり、人よりも多くのことに気づいやすいため、自然と気にしてしまう回数が増えて悩んでしまうのです。
しかし、気づいてしまうことを気づかないようにする、ということは難しいです。
「気づいてもスルーする、忘れる」という力を身に着けることが、いちいち気にしないためのヒントとなります。
物事を深く考える癖がある
気にしやすい人の心理的な特徴としては、物事を深く考えることができるというものがあります。
この心理的な特徴は、普段であれば人が気づかない物事の本質や解決策を導き出す上で、非常に有益な活躍をしてくれることでしょう。
しかし、仕事や人間関係において「他人の思考」を深く考えることはおすすめしません。
なぜなら、他人の思考は外から分かるものではないからです。
たとえ不機嫌な人がいたとしても、必ずしも自分のせいだとは限りません。
直前の出来事に憤慨していたり、体調不良だったりと不機嫌な態度を取る理由はさまざまあります。
このような「考えても仕方がないこと」を深く考えてしまう心理的な特徴は、いちいち気にしない方法を会得する上で見直す必要があります。
他人の気持ちを優先しがち
自分に自信がなかったり、深く考えてしまったりすると自分の言動や行動が「周囲にどう思われただろう」と気になることでしょう。
ここには「他人の気持ちや評価を優先してしまう」という、心理的な特徴が潜んでいます。
他人を優先するというと、思いやりや優しさをイメージしやすいです。
しかし、過度な優先は自己犠牲の上に成り立つため、自分の心を削る行為になります。
自分の心を削りながら他人を優先してしまっては、いずれ擦り切れたように疲弊してしまうことでしょう。
他人の気持ちや評価を優先しがちな人は「自分はどうしたいのか」を考えることが、いちいち気にしない方法を身に着けるヒントになります。
失敗することが怖い
失敗することが怖いと、準備段階であれこれ気にしてしまいます。
そのため、挑戦するまでに時間がかかったり、そもそも挑戦しなくなったりするのです。
たとえ挑戦できたとしても、その後に控える周囲の評価が気になってしまうことでしょう。
このような失敗への恐れは、完璧主義な性格が潜んでいる可能性が高いです。
いちいち気にしない方法を会得するためには、この完璧主義な性格を自覚して「失敗は成功のもと」と感じられるようにする必要があります。
細かいことはスルー!いちいち気にしない方法を紹介!
ここでは、いちいち気にしない方法を6つ紹介します。
自分にできそうな方法から、ゆっくり実践していきましょう。
実践できたときには、自分で自分を褒めてみるとより効果的です。
解決できるものは解決してしまう
気になっているものがすぐに解決できそうな場合は、早めに解決してしまうのも1つの方法です。
例えば、提出期限が気になる課題や仕事は、スケジュールを組み直してさっさと提出してしまうとスッキリします。
あるいは、人間関係において相手の意図したことを邪推して悩むくらいなら、サクッと聞いてしまった方が楽です。
気になることがたくさんありすぎる!という場合は、紙などにリストアップして1つずつクリアしていく方法も良いでしょう。
このように、行動しないで悩むよりは思い切って行動することで、早めに解決したり悩みが少なくなったりします。
他人はそれほど自分に関心がないと知る
何かミスしたときにいつまでも引きづってしまうのは、気にしやすい人の心理的な特徴の1つです。
ミスをしたことで、周囲の評価が下がるのではないか、笑われるのではないかと落ち込んでしまいます。
しかし、立場を変えて考えてみるとどうでしょう。
他の人がミスをしたとき、自分はいつまでも根に持ったり、こそこそ笑ったりしますか。
おそらく、大抵の場合は他人のミスなどすぐに忘れてしまうことでしょう。
つまり、自分が思っているほど「他人は自分に興味がない」のです。
いい意味で他人は自分に無関心であると覚えておくことは、いちいち気にしない方法の1つといえます。
自分の気持ちに素直になる
他人の気持ちを優先しがちな人は「自分はどうしたいのか」と自分に問いかけるようにしてみてください。
これまでは「○○しなきゃいけない」「○○しないと」と、ある種の義務感に押されて行動していたことでしょう。
しかし、義務感に押された行動の裏には「やらないと他人にどう思われるか」という気持ちが潜んでいます。
他人を優先した行動ばかりをすることは自分の気持ちを押し殺すことになり、いずれ疲れ果ててしまいます。
そのため、いちいち気にしない方法を身に着けるためには、自分が「何を」「どうしたいのか」を気持ちのスタートラインにすることが大切です。
これは「苦手な人には近づきたくない」といった、一見ネガティブとも取れる行動でも構いません。
苦手だと感じる人とは、仲良くなれるように積極的に関わろうとする方が多いことでしょう。
しかし、本能的に苦手だと感じる場合は、どんなに頑張っても苦手と感じる気持ちは払拭できません。
むしろ、相手に好かれようと自分を殺して疲れてしまう可能性もあります。
そのため、友人や知人で苦手な人がいるのであれば、そっと距離を置くことをおすすめします。
仕事で苦手な人がいる場合も、無理に関わって親密になる必要はありません。
仕事を遂行する上で必要なときに必要な分だけ関わり、あとは距離を置くようにすると気持ちが楽になります。
名言を読んでみる
いちいち気にしない方法の1つとして、偉人や詩人の名言を読むことが挙げられます。
偉人や詩人の名言は今まで気づかなかったこと、あるいは気づかないふりをしていたためにグサッと胸にささる一言がたくさんあります。
偉人の名言には、至高に到達した人だからこそ得られた物事の本質が言語化されており、ハッと気づかされる言葉が多いでしょう。
詩人はどちらかというと気にしやすい人に近い性質を持ち、細やかなことに気づいて深く考えた末の名言が散りばめられています。
そのため、自信や勇気を得たい場合は偉人の名言を、身近で心を和らげる言葉を得たい場合は詩人の名言を読むことをおすすめします。
「できた!」を1つずつ喜ぶ
気にしやすい人の「自分に自信がない」という原因には、小さな成功体験を積み重ねることが必要です。
小さな成功体験を得たとき、自分で自分を褒めることで「私はやれる!大丈夫!」という自己肯定感が高まります。
小さな成功体験は、日々の些細な「できた!」がもとになります。
「朝、目覚まし通りに起きることができた!」「ごはんを3食食べることができた!」といった日常の出来事でもいいでしょう。
あるいは仕事において「笑顔であいさつできた!」「デスクの上を整理整頓できた!」といったものでも構いません。
このように小さな、しかし確実に積み重なっていく成功体験はいずれ自分への自信につながります。
自分に自信がつくことで、他人の評価などを気にする必要がなくなっていくのです。
趣味に没頭する
いちいち気にしない方法として、趣味に没頭することが挙げられます。
趣味に没頭することは気分転換になるのはもちろん、何かを気にする時間が相対的に減ります。
一日の終わりや週末に没頭できる趣味があれば「楽しみだなあ!」というワクワクした気持ちで毎日を過ごすことができるでしょう。
楽しい気分で過ごすことができれば、何かを気にする暇もなくなります。
いちいち気にしない性格になると悩みが減る
いちいち気にしない方法を身に着けると、次のような4つのメリットがあります。
気持ちの切り替えが上手くなる
いちいち気にしない方法を会得できれば、たとえ落ち込むようなことがあっても気持ちを切り替えやすくなるでしょう。
嫌なことがあってもすぐに忘れたり、次の仕事に集中できたりします。
自分の気持ちをコントロールできるようになれば、怖いものなしです。
自分への自信がより高まり、今までできなかった挑戦にも果敢に挑み、成功を勝ち取ることができるでしょう。
ストレス耐性がつく
いちいち気にしない方法を身に着けることで、ストレスが減ったり、感じにくくなったりします。
また、気持ちの切り替えが上手になるため、ストレスを感じても解消しやすくなる点もメリットです。
全体的にストレス耐性がつくため、毎日をポジティブに過ごすことができます。
ポジティブな毎日は、人生をより豊かなものへと変化させてくれることでしょう。
人目が気にならなくなる
いちいち気にしない性格になることで、人目を気にする必要がなくなります。
他人の評価を気にすることがなくなるため、より自分らしく生きることができるのです。
自分らしく生きることができれば、心は明るく晴れ渡り、気持ちに余裕が出てきます。
ポジティブで広い心は、仕事や人間関係の中で良い影響を与えることでしょう。
1日を有意義に過ごすことができる
いちいち気にしないようになれば、悩んでいた時間を生産的なものへと変化させることができます。
仕事や趣味、家庭のことなど、1日を有意義に過ごすことができるのです。
これは物理的な充実だけでなく、精神的な充実にもつながります。
心身の充実はポジティブな生活を生み出し「明日が来るのが楽しみ!」とワクワクした気持ちで眠りにつくことができるでしょう。
いちいち気にしない方法をマスターしよう!
今回はさまざまなことを気にしてしまう人の原因を踏まえ、いちいち気にしない方法について紹介してきました。
大切なのは、自分でコントロールできるのは「自分の気持ちだけである」ということです。
考えても仕方がない他人の評価や思考を深追いせず、自分の気持ちに正直に生きるともっと楽しく過ごすことができるでしょう。