職場や所属しているコミュニティに、誰にでも好かれる人や愛されキャラの人はいませんか?

周囲に自然と人が集まってくるのには理由があるのです。好かれる人の特徴や習慣を知って、人間関係を円滑に進めましょう。すぐに実践できる、男女を問わず好かれる方法を紹介します。

誰にでも好かれる人っていますよね…

年上からも年下からも好かれる人は、そこにいるだけで職場の雰囲気が明るくなり、みんなの仕事がスムーズに進みます。

特別なことをしているようには見えないのに、好かれる人はなぜ、場の空気を良くすることができるのでしょうか。

性格や素質も関係していますが、好かれる人には共通した考え方があります。 「好かれる工夫」ではなく「相手を思いやる工夫」をしているのです。

思いやりの心を周囲に上手に伝えることが、好かれる人になるための鍵となります。

まずは、好かれる人がしている普段の習慣や、好かれる理由を探っていきましょう。

誰にでも好かれる人に当てはまる特徴とは?

同じように思われることが多いのですが、「異性にモテる人」と「男女を問わず好かれる人」には大きな違いがあります。

モテる人は個人の興味を引くことに長けていますが、好かれる人は周囲の和を大切にしているのです。

「好かれる人はモテる人とは好意のベクトルが異なっている」ということを、まず頭に入れておきましょう。

モテる人と切り離すことで、好かれる人がどんな特徴を持っているかのイメージも湧きやすくなるはずです。

では具体的に、誰にでも好かれる人の特徴について紹介していきます。

雰囲気がやわらかい

みんなから好かれる人の特徴としてまず挙げられるのが、雰囲気がやわらかいということです。

いつも眉間にシワを寄せていたり忙しそうにしている人からは、近寄りがたい雰囲気が漂っています。

これでは人は寄ってきませんし、「なるべく近づかないでおこう」と思われてしまうのも仕方ありません。

対して、好かれる人の周りにはゆっくりと時間が流れていて、話しかけやすい雰囲気を感じさせるのです。

そのため、自然と周囲に人が集まり、空気を和やかにしてくれます。

いつも笑顔でいる

学校や職場で声をかけた時に、必ず笑顔で接してくれる人は好印象を持たれます。

忙しい時や自分に余裕がない時は、つい適当な態度を取ってしまう人が多いものです。しかし、好かれる人はどんな時でも笑顔を絶やしません。

常に相手を尊重する心理が働いており、やさしく接することが習慣になっているからです。

「自然と笑顔で向き合える」というのも、好かれる人の特徴と言えます。

裏表がない

みんなから好かれる人は、誰にでも平等に接します。 裏表なく同じ態度で接する姿勢は、男女を問わず好感を持たれる特徴のひとつです。

「自分にはこう言ったのに別の人には正反対なことを言っていた」など、人によって言うことが変わる人は、相手に不信感を与えてしまいます。

その点、優しい人は誰に対しても平等に接してくれるので、周囲に安心感を与えるのです。

自然と好かれる理由がある?

誰にでも自然と好かれる理由とは、一体何なのでしょうか?

心理学には「好意の返報性」と呼ばれるものがあります。

相手から好意を受け取ると同じ分の好意を返したくなる心理のことで、誰からも好かれる人は自然とこのやりとりをしているのです。

これにより、「好意を受けた相手が好意を返し、またそれを繰り返す」という良い循環が生まれます。

もちろん、「好意の返報性」を取り入れていることだけが理由ではありません。 ここからは、好かれる人が誰にでも好かれる理由について見ていきましょう。

人のために動ける

「マイ・インターン」という映画の中で、職場に山積みにされた書類や散らかった机を見て、上司が腹を立てるシーンがあります。

誰も整理整頓を重視していないことに気付いた主人公はそっと片付けておくのですが、「私がやりました」などと主張はしません。

使いやすくなったオフィスと主人公の気遣いに社員たちは感動し、一躍人気者となるこのエピソードは、まさに好かれる人のお手本的な行動です。

誰からも好かれる人は、頼まれていなくても人のために動くことができます。

常に周囲に気を配ることが習慣になっているので、問題点や解決方法に一早く気付けるのです。

さらに、功績をひけらかさない謙虚な性格も、好感度を高めます。

聞き上手

相槌のタイミングが良かったり話しやすい空気を作ってくれる、いわゆる「聞き上手」を嫌いな人はいません。

話を聞くのが上手な人は、意見を否定せず真剣に耳を傾けてくれるので、相手が「受け入れてくれている」という安心感を得るのです。

人の心理には「承認欲求」というものがあり、自分を褒めてくれたり認めてくれる人に好意を持ちます。

男女問わず好かれる人は、話を聞く技術に長けている場合が多いのです。

考え方がポジティブ

周囲の好かれる人をよく観察してみると、行動や考え方が常にポジティブなことに気付くはずです。

例えば、友達同士で計画していた旅行が中止になった時、大抵の人は「楽しみにしてたのに」「すごく残念」と落ち込んでしまいます。

そんな状況の中でも、好かれる人は「またすぐに行けるよ」「次のために新しいお店をピックアップしておこう」と励ましてくれるのです。

いつも前向きに物事を捉える人は、周りの人をポジティブな空気で包んでくれます。

「この人と一緒にいると良い気分でいられる」と感じさせてくれるので、自然と人が集まってくるのです。

男女問わず好かれる人になるための方法を伝授!

みんなに好かれる人の特徴や理由を紹介してきましたが、「自分の性格では好かれるなんて無理」とあきらめるのはまだ早いです。

生まれつきの性格に関係なく、好かれる人になる方法はあります。 大切なのは、好かれる人になるための「習慣」を身につけることです。

行動を変えれば心構えも変わりますし、自然と人にやさしくなれます。 好かれる人になるための方法を紹介していきますので、ぜひトライしてみてください。

「ありがとう」をたくさん言う

人に何かをしてもらった時や助けてもらった時に、つい「すみません」と言ってしまうことはありませんか?

周囲に好かれる人は、ちょっとした気遣いにも笑顔で「ありがとう」が言えます。

感謝の気持ちを素直に表現することで相手も嬉しい気持ちになりますし、また力を貸したいと思ってくれるのです。

とっさに謝ってしまう癖がある人は、「すみません」ではなく「ありがとう」と言うようにしましょう。

リアクションを大切にする

話をする時の表情が豊かな人や、反応が面白い人は人気者になりやすいです。

特に身ぶり手ぶりを使ったリアクションは、聞く人の想像力を刺激します。

大きさを表す時に手を広げて伝えたり、その時の気持ちを表情に乗せることで、相手が具体的に情景を思い浮かべることができるのです。

話すことが得意ではないという人は、聞き手側に回った時のリアクションを工夫してみてください。

相手の話にただうなずくだけではなく、身を乗り出したり相槌をうって「あなたの話をしっかり聞いています」という姿勢を見せましょう。

「この人と話すと楽しい」という印象を持たせることも、みんなから好かれる人になる方法のひとつです。

自然体でいる

男女問わず好かれる人は、職場でもプライベートでも完璧な人というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

なんでもできる人を前にすると、自分と比べて劣等感を感じてしまうため、むしろ親近感が湧かないこともあるのです。

好かれる人は無理に背伸びをせず、困った時は素直に人を頼ることができます。

疲れたり仕事が上手くいかないと感じたら、我慢せずに仲間や上司に相談してみましょう。

完璧な人よりも、常に自然体でいる人のほうが好感を持たれやすいのです。

相手を名前で呼ぶ

通って間もないお店で、スタッフの人に「お客様」ではなく「〇〇さん」と自分の名前で呼ばれて親しみを覚えた経験はありませんか?

これは「ネームコーリング」という心理作用によるもので、人は自分の名前を呼ばれると、個人として尊重されていると感じます。

「どう思いますか?」と聞くより「〇〇さんはどう思いますか?」と聞いたほうが好感度が高いのです。

みんなから好かれる人になるには、会話の中で積極的に相手を名前で呼びましょう。

特に名刺交換をしたばかりの人には「もう自分の名前を覚えてくれた」という好印象がつくのでおすすめです。

好かれる人がしない4つの行動

誰からも好かれる人になるには、やってはいけない行動がいくつかあります。 共通するのは「自分本位」「周囲への気配りがない」という点です。

これから紹介する4つの行動に自分が当てはまっているという人も、どうか悲観しないでください。

自分が無意識にしていたことに気が付けるだけでも、とても大きな一歩なのです。

周りを傷つけるような悪口を言わない

「休憩時間のおしゃべりやリモート飲み会で日頃のストレスを発散している」という人は多くいるでしょう。

しかし、そうした場で誰かの悪口を言うことが習慣になっているのなら要注意です。

悪口とは不思議なもので、対象となった本人よりも、それを聞いていた人達のほうに悪い印象を与えます。

なぜなら悪口を聞いていた人は「きっと自分のことも裏で悪く言っているに違いない」と思うからです。

人の悪口を言うことにはデメリットしかないので、好かれる人は決して人を悪く言いません。

もし改善してほしいことがあるなら、本人と直接話し合うか、上司に相談してみましょう。

上から目線にならない

人は年齢を重ねたり職場での地位が向上すると、初心を忘れてしまいやすいものです。

自分が未熟だった頃の気持ちや失敗を棚に上げ、つい上から目線の態度を取ったり説教をしてしまいます。

これでは好かれる人どころか、めんどくさい人だと思われてしまうのも当然です。

たとえ自分のほうが立場が上だったとしても、相手と同じ目線で物事を考えるようにしましょう。

自分の意見を押し付けるのではなく、相手の意見や気持ちを尊重する姿勢が大切です。

人のミスを責めない

どんなに慎重な性格の人でも、ミスをしてしまうことはあります。

そのせいで迷惑を掛けられたからといって、相手を責めるのはNG行動です。

責任を追求しても起きてしまった事実は変わりませんし、責められた人は萎縮し、居場所を失ってしまいます。

また、その行動を見ていた人達から「思いやりがない」と判断され、周囲から人が離れていってしまうこともあるのです。

好かれる人は相手を責めたりせず、むしろ励ましたりミスを取り返すサポートをしてあげます。

「もし自分が同じ立場だったら」という想像力を働かせて、親身に接しましょう。

異なる価値観を否定しない

年齢や男女の性差などにより、個人の価値観や考え方は様々です。

「多様性社会の実現」とよく耳にするものの、自分とまったく反対の意見を持っている人に対して、反発したり反論したくなることもあるでしょう。

しかし、自分と同じ価値観・カテゴリーの人しか認めないのでは、誰からも好かれる人にはなれません。

自分とは違う価値観の人に出会ったら、まずはその意見を「嫌い」と思うのではなく「面白い」と考えてみてください。

「なぜこんなに意見が違うのか」「相手がそう考える背景は何か」といったところに着目しましょう。

受け入れるかどうかは別として、相手を頭ごなしに否定せず、共有できる部分を見つけるのがポイントです。

好かれる人には好かれる理由がある

自然と周囲から好かれる人は、決して性格だけが理由ではありません。

常に思いやりの心を持ち、相手が傷つかない行動をするよう心掛けているのです。

紹介した方法を実践すれば、好かれる人の考え方や行動が習慣として身に付きます。

職場やコミュニティの人間関係に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。