あなたは「根拠のない自信を持っている人」と聞いてどう感じますか?
ちょっとうざいイメージや積極的でやり手なイメージなどがありますが、実は「根拠のない自信」は最強の成功法とも言えるのです。この記事では、「根拠のない自信」の心理や身につける方法などを解説します。
根拠のない自信はある意味最強
「自信」には「根拠のある自信」と「根拠のない自信」の2通りがあります。
自分の成功体験が基になっている自信が「根拠のある自信」ですが、過去の成功体験が基になっているため、ずっと続くとは限らないのです。
例えば、「あの資格は取れたから次の資格も取れるだろう」という根拠のある自信は、次の資格が取れなかった場合、とても揺らいでしまうことでしょう。
根拠のない自信は、一つの成功体験が基になっているのではなく、自分自身への絶対的な強い信頼と安心の心理が基になっています。
ですから、失敗したとしても自分への自信が揺らぐことはなく、何回でも立ち上がることができるので、ある意味最強だと言えるのです。
根拠のない自信を持つ人の心理とは?
それでは、根拠のない自信はいったいどこから湧いてくるのでしょうか。
根拠のない自信を持つ人がどのような心理なのか細かく見ていきましょう。
自己肯定感が高い
根拠のない自信を持っている人は、成長過程において褒められたり認められたりする経験を多くしてきているので、自分を肯定することができます。
他人と比較したり否定することがなく、「自分は自分だから問題ない」という絶対的な自分への肯定感が特徴です。
自分でありのままの自分を認めてあげることができるので、落ち込んだり卑屈になることがありません。
考え方がいつもポジティブ
根拠のない自信を持つ人は、思考がいつもポジティブです。
基本的に「まあ、なんとかなるだろう」と考え、明るく前向きに進める力を持っています。
どんな物事に対しても、明るい方向に考える特徴があるので、会話の中でも共感や褒める言葉がたくさん出てくるのではないでしょうか。
恋愛においても、ポジティブ思考の人ほどモテる傾向があるでしょう。
どんな自分も受け入れる
根拠のない自信を持つ人は、自分のどんな部分もすべて受け入れられるところが特徴になります。
ダメな部分やみっともない部分があっても、それに対して「自分はダメな人間だ」というレッテルの付け方をすることはありません。
「こんなダメなところも自分」とありのままに受け入れて許すことができるので、丸ごと受け入れることができるのです。
意欲的
「まあ、なんとかなるだろう」という根拠のない自信の裏には、「いざとなればなんとかする」という強い意欲的な心理が働いていることが多いでしょう。
自信がない人は、物事に最初から消極的で、「やってやるぞ」という強い意欲が湧きません。
積極的に解決へ導く意欲があってこそ、根拠のない自信を持つ人になれるのではないでしょうか。
いわゆる「肉食系」として、恋愛面でもモテるのが特徴です。
努力を惜しまない
根拠のない自信を持つ人は、実は努力を惜しまない頑張り屋さんでもあります。
自分で自分の道を切り開こうとする努力や自分で物事を解決しようとする力があり、その努力をふだんから発揮しているのです。
こうして乗り越えてきた経験が、成功体験となって「根拠がある自信」を積み重ねてきたと言えます。
つまり、何の根拠もなく自信を持っているわけではなく、「根拠のない自信」は本当の意味では「根拠がある自信の積み重ね」とも言い換えられるのです。
自分を信じる
自分に自信が持てない人は、「自分にはできない」と自分の可能性を否定して初めから何もすることができなかったり他人の意見に振り回されたりします。
しかし、根拠のない自信を持つ人は、自分自身を何よりも信じていることが特徴です。
他人からのアドバイスなども参考にはしますが、それに左右されることはなく最終的に自分を信じて物事を判断できるメンタルの強さがあります。
根拠のない自信を持つ人が成功する3つの理由
それでは、根拠のない自信を持つ人が成功しやすい理由としてどのようなものがあるのでしょうか。
主な特徴を3つ挙げてみましょう。
自分を完全に信じきっているから
根拠のない自信を持つ人は、自分を信じきっているので、周りに対しても絶対的な自信を持って振る舞うことができます。
自信を持って堂々と振る舞っていると、頼りがいを感じさせるため、仕事などが任されやすくなり、成功に近づくことができるでしょう。
また、根拠がなくても堂々と振る舞っているうちに、潜在意識や行動自体がポジティブで積極的なものに変化していくはずです。
自分を信じて堂々と振る舞っている人は、芯が強くブレない人でもあるので、魅力的に見えます。
恋愛ではモテるタイプの人でしょう。
積極的な行動を続けることで成功体験も積むことができるので、「根拠のある自信」も得ることができるのではないでしょうか。
努力を惜しまないから
根拠のない自信を持つ人は、自己肯定感が高く、失敗してもくじけることがありません。
「どうせまた失敗する」と自分を否定することがないので、どんな努力も惜しまず創意工夫しながら乗り越えようとします。
努力して乗り越えられた経験は、その一つ一つが「根拠のある自信」となり、積み重なって「根拠のない自信」の根本につながっていくことでしょう。
一度、努力家というレッテルの付け方をされると、周囲からの信頼も厚くなるので人間関係などにおいても成功に近づけるのではないでしょうか。
恋愛においても、「うざい」と思われながらも何度でもアタックできる強さがあるので、「恋愛に一途」というイメージがついているかもしれません。
未経験のことにもチャレンジしやすくなるから
未経験のことには、多くの人が不安や恐怖を抱きます。
未経験のことにチャレンジするということは、自信の根拠がないままに挑戦しなければならないからです。
しかし、根拠のない自信を持っている人は、未経験のことにも「初めてだけど、きっと自分にはできる」という信念の下で、チャレンジするのではないでしょうか。
未経験のことにチャレンジする時は、必ずうまくいく保証などないので、強い「根拠のない自信」を持って思い切って行動できるかが成功の鍵になります。
もちろん、危険が伴うことには十分な注意が必要になりますが、「初めの一歩」があってのスタートですから、とりあえず始めてしまう勇気が大切です。
根拠のない自信を得る6つの方法
それでは、根拠のない自信を得るにはどうしたらよいでしょうか。
以下の6つのポイントの特徴を意識しながら自信の付け方を考えてみましょう。
自分を客観的に見て認知を変える
根拠のない自信を持つには、ありのままの自分を受け入れて尊重できる「自己肯定感」を高めることが最重要になります。
まずは、自分の今の感情や思考を客観的に見て、ありのままの自分を理解することが大切です。
もし、失敗してネガティブになっているようなら、悲観的な物事のとらえ方を意識的に変化させて、前向きなとらえ方にしてみると良いでしょう。
例えば、「ま、いっか」「なんとかなるだろう」といった考え方をすることで、焦りが解消されて良い意味で気楽な心理になれるはずです。
ありのままの自分を受け入れて自己肯定感を高め、自信をつけるようにしましょう。
自己効力感を高める
「自分は何でもできる」と信じることを自己効力感と言いますが、この自己効力感を高めることが、根拠のない自信を身につける方法の一つになります。
例えば、毎日の生活の中で「今日は腹筋運動を10回だけやろう」などの小さな目標を設定して達成していくと良いでしょう。
ほぼ確実に達成できるような目標を自分で設定して、それをクリアすることを続けていけば、自己効力感を鍛えられることができます。
また、クリアできても「たまたまだったから」「簡単だったから」といった謙虚な考え方をすると、せっかくの達成感が薄れてしまうでしょう。
大げさなくらい「成功した」という強い感覚を持つようにすると良いかもしれません。
他の人の成功体験を見たり聞いたりして自分に投影し、自己効力感を高めてみるのもおすすめです。
人を批判することをやめる
人を批判したり見下したりすると、自分の価値が上がったような気分になるのではないでしょうか。
「あの人は何もできないダメな人だ」「自分なら簡単にできるのに」といったラベルの付け方をしていませんか。
人のことを批判してばかりいると、自分のことも批判されているのではないか?と疑心暗鬼の心理になり、だんだん自信がなくなっていくので危険です。
人を見下したり批判したりするのではなく、良い所を見つけて真似をしたり、人のことは気にせず自分の価値を自分で高めていくようにしましょう。
人から褒めてもらう
人から褒められたり励ましたりしてもらえると、自己肯定感や自己効力感が高まります。
家族や友達、パートナーなど周りの人たちから、ポジティブな言葉をかけてもらったり自分の長所を教えてもらうと大きな自信がつくことでしょう。
自分のことを認めて褒めてくれる人がたくさんいる環境に身を置くことも重要です。
「モテる人」というレッテルの付け方をされたり、実際にモテるなど、恋愛で成功するには「モテ」を実感させてくれる環境があると良いかもしれません。
逆に、自分を否定してくるような人が周りにいるようであれば、人間関係や環境を見直してみましょう。
失敗を受け入れて前を向く
根拠のない自信を得るためには、自分の失敗を受け入れる「失敗許容力」を高めて失敗を恐れないような心理にすることが大切です。
失敗した時は、まず無条件に「失敗した自分」を受け入れてみます。
そして、「今はまだ努力が足りないだけ」といった「今はまだ○○できないだけ」思考をすると良いでしょう。
いったん失敗を受け入れた上でこのように考えることで、未来への前向きな気持ちが取り戻せるはずです。
他人の評価より自分を信じる
他人の目を気にし過ぎると、人はどんどんネガティブな心理になっていくことがわかっています。
周りの人たちが下す評価は、その時の気分やその人自身の思い込みに左右されたものがほとんどでしょう。
自分自身のこともわからないことが多いのに、他人に自分の何がわかっているのでしょうか。
もちろん、一つの意見として参考にすることはいいことかもしれませんが、真に受ける必要はまったくありません。
他人が自分に下す評価などは気にせず、自分が良いと思っていることをできているのなら、それで十分なのです。
自分を信じることができれば、確実に自信につながります。
根拠のない自信を持つときの注意点をおさらい
根拠のない自信が持っている人に対し、「うらやましい」という気持ちがある一方、時々「うざい」と思うことがありませんか。
根拠のない自信には、危険な一面もあります。
「うざい」と思われないためにも以下の点を注意すると良いでしょう。
承認欲求を外に出さない
根拠のない自信を持つ人は、自分に注目してほしい、もっと褒めてほしい、という潜在意識を持ち、承認欲求が強い心理傾向があります。
自己肯定感や自己効力感が強いあまりに、他の多くの人にも自分を認めてほしいと考えてしまうのです。
自慢話や褒め言葉の要求は、周りから「うざい」と思われてしまい、人間関係にヒビが入る危険があります。
承認欲求は自分の中だけで解決するようにして外には出さず、他人にはあまり強要しないようにしたいものです。
自分の思い込みを押し付けない
根拠のない自信を持つ人は、思い込みが激しいところがあります。
自分の解釈で物事を受け止めてしまい、柔軟な考え方ができないようだと周囲との軋轢が生じてしまいがちです。
もちろん、自分の中での前向きな自信は良いことですが、「こうでなければ」といった自分なりの思い込みの付け方を他人に向けることは危険だと言えます。
他人を尊重し、自分は自分、といった認識で接するようにすれば、思い込みを押し付けるようなことはなくなるでしょう。
空気を読むようにする
根拠のない自信を持つ人は、何事においてもポジティブなので、時には「空気が読めない」と思われることがあるのではないでしょうか。
誰かが落ち込んで悲しい雰囲気の中、自分一人だけ「気にしないで前に進もう」などと元気いっぱいなことを言うと、白けた空気になってしまいます。
「うざい」と思われないようにするには、周りの状況を観察したり、相手の感情をくみ取りながら行動や発言を行なうようにすると良いかもしれません。
あまりにも我が強いあまり、周りの空気が読めないようでは、人間関係に危険信号が灯ってしまう危険があります。
重要な場面では根拠を持つようにする
例えば仕事などで、これからどうするかを話し合う場合、根拠のない自信を持つ人は「なんとかなるよ」などと根拠のないようなことを発言しがちです。
周りの人たちは、重要なことを話し合っている中でのこういった無責任発言に、イライラしているかもしれません。
根拠のない自信を持つ人は自信過剰なところがあるので、常に「大丈夫」と思っていますが、重要な場面においてはちゃんとした根拠が必要です。
スピリチュアルで感覚的な言動に思われてしまうので、重要な場面においてはできるだけ周りが納得するような根拠を提示しながら発言しましょう。
根拠のない自信を自分の武器にしよう
自信が持てず、挑戦することを恐れて逃げてばかりでは、いつまでも成功することができません。
根拠のない自信があれば、すぐに決断することができ、集中して取り組めますし、失敗してもそれを受け入れて、再チャレンジすることができます。
このように、「根拠のない自信」は、成功するための武器として最強だと言えるでしょう。
恋愛面や普段の生活においても、自己肯定感を高めて、「うざい」と思われないように適度な「根拠のない自信」を持つと、毎日楽しく過ごせるはずです。
「根拠のない自信」を英語で表記すると、「unfounded confidence」となりますが、「confidence」は「自信」の他に「信頼」という意味もあります。
「根拠のない信頼」では話になりません。
ぜひ、「根拠のない自信」を育てて武器として活用し、「根拠のある信頼」を積み重ねていきましょう。