ワークバランスについてようやく認知されるようになった現在でも、常態的に残業を強いる企業は存在します。
残業をする=優秀な人という図式はもう古いです。残業しない働き方でライフスタイルを充実することが可能になります。残業しない働き方を実践しましょう。
残業しない働き方とは?
残業しない働き方は効率の良い働き方と言えます。時間はみんな平等です。平等な時間の中、残業しない人は、時間の管理が上手な人=できる人という印象を持ちます。
一昔前の日本では「仕事ができる人」=「残業が多い人」というイメージでした。仕事ができるから、多くの仕事を抱える、仕事が多いから就業時間に納められないという悪循環です。
残業をすることにより疲労が蓄積します。これでは良いパフォーマンスを望めません。
残業しない働き方のメリット
残業しない働き方をすることで得られる最大のメリットは、「自分の時間を有効活用できる」でしょう。
自分の時間を確保して、趣味を充実させたり、スキルアップを目指したりすることにより、仕事のメリハリがつきます。リフレッシュした後の仕事が効率的に進むの旧知の事実です。
また、ストレス発散もできます。ストレスは病気を呼びこむこともあり、仕事の効率を下げるでしょう。
残業する理由
就業時間内に仕事を終わらせられないことが残業する理由です。
では就業時間内に仕事が終わらせられないのはなぜでしょう。
- 業務量が多すぎる
- 仕事に無駄なタスクが多い
- 付き合い残業が横行している
- 家に帰りたくない
理由はさまざまですが、ダントツで多い理由は「仕事の量が多すぎる」です。1日にできる仕事は個人差はあれ決まっています。仕事量を見極められないため残業をしなければならないのです。
残業しない働き方のコツ11選
残業しない働き方にはコツがあります。どれも気持ちの切り替えで簡単にできることです。まずは、「自分しかこの仕事はできない」という考え方を捨てましょう。
会社の仕事は一人で経営している人以外は、多くの社員で回しています。誰か一人に負担のかかる、その人がいなくては仕事が滞ることは、社員にとっても企業にとってもマイナスにしかなりません。
まずは、既存の「残業は当然」という思考を切り捨てましょう。
残業しない働き方1:残業しないと決める
「残業しない」と意思決定することが、残業しない働き方の第一歩です。残業しないという意思を持つことで、業務の効率化を必然的に図ることになります。
残業しない働き方は、今までの「残業当然」という考え方ではなし得ないことです。残業しない分就業時間は短くなり、その短くなった就業時間内でしなければならなくなった仕事が増えます。
増えた仕事をどう捌くか、それが個人の資質の見せ所です。
残業しない働き方2:業務に優先順位をつける
業務には全て優先順位があります。時間内で終わらせるには、「その日のうちにやらなくてはいけない仕事」「その人のうちに終わらせたい仕事」「明日に回しても影響がない仕事」「今日中にはできない仕事」の仕分けがまず必要です。
もちろん、緊急性の高い重要な案件が就業時間内に終わらない場合には残業も仕方がありません。しかし、できるだけそれを少なくすることで、残業しない働き方を実践できるでしょう。
残業しない働き方3:スキマ時間を活用する
就業時間は一日8時間です。8時間のうち法的に定められている休憩時間は45時間以上です。その時間、業務に集中しているでしょうか。
時間は有限です。時間内に業務を終わらせたいのなら、今まで無作為に過ごしていた時間を見直しましょう。
スマホをいじっていた時間、ネットサーフォンしていた時間、たった5分と思わずに、5分もあると考えて、スキマ時間の有効活用をして残業しない働き方を実践しましょう。
残業しない働き方4:時間を決めて取り組む
一つの業務にタイムリミットを設けるのも残業しない働き方を実践することにつながるでしょう。「この業務は何時までに終わらせる」「その後はこの業務を何時まで」と1日のタイムスケジュールをざっと決めることで、自然とその時間に合わせようと気持ちが生まれます。
時間管理アプリなどを使って時間を可視化すると達成しやすくなります。目標を設定し、それを達成できた時には、充実感を味わえます。
残業しない働き方5:タスクの断捨離
漠然とやっているけれど、実はやらなくても良い業務は存在します。業務の効率化にはやらなくても良いタスクは思い切って断捨離していましょう。
やらずに済むタスクを切ることで、その隙間に他の業務ができます。無駄に手間をかけている業務はないでしょうか。
常に「この手間必要か」ということを考えながら仕事をすることで、優先順を設定する思考も生まれ、残業しない働き方へとつながります。
残業しない働き方6:お弁当を持参する
8時間以上の労働には45分以上の休憩時間が法で義務づけられています。リフレッシュする意味でも休憩をきちんと摂ることをお勧めしますが、残業するよりも昼休みを犠牲にしたいと考える人もいるでしょう。
昼休みに外食すると待ち時間や同僚との会話などに時間が割かれます。自分が「無駄」と感じる昼休みを有効活用するためにお弁当を持っていきましょう。
ランチへの誘いを断る口実になりますし、節約にもつながります。
残業しない働き方7:自分でやるタスクと人に任せられるタスクを分ける
仕事を自分だけで抱えてしまうのは非効率です。自分の担当している案件を他人に任せるのはいけませんが、そうでないのなら他の同僚に振るのも一つの手です。
人に任せても問題のない業務かそうでないかを確認しましょう。
社内を見渡して、余裕のありそうな人に仕事を回すことは、全員で仕事を共有することにもつながり、また、業務量の偏りをなくす意味でも有効な手です。
残業しない働き方8:スキルアップする
タイピングスピード、ショートカットの使い方など細かなスキルで業務は格段にスピードアップします。
タイピングには正しい指の使い方があります。それをマスターするだけでもスピードアップが可能です。また、ショートカットキーの知識を増やすことで、余分なマウス操作をしなくてもよくなり入力スピードは格段にアップします。
スキルは武器です。武器をグレードアップして残業しない働き方に活かしましょう。
残業しない働き方9:定時退社した後の予定を決める
帰ってからすることがないとダラダラと残業してしまう人もいるでしょう。残業することで疲労も蓄積し、さらに、就業時間内の仕事の効率もダウンしてしまうという悪循環に陥ります。
定時退社後に予定を決めておくことでダラダラ残業を回避できます。「今日は自炊してみよう」「その店に行ってみよう」「サークルに入ってみようか」など自分が楽しいと思う予定を組み込むことで、モチベーションにもつながります。
残業しない働き方10:空気を読まない
皆が残業している中で定時に帰るのは勇気がいります。同僚や上司からの視線も痛いでしょう。スルー力を身につけましょう。
業務を就業時間内に終わらせることは従業員として鏡となる行為です。「就業時間内に業務を終わらせている」というのは有能な証拠でもあります。
会社としても残業代を払わなくていいので良いことです。
空気を読む必要はありません。机の上を整頓したら、「お疲れ様」と良い笑顔で帰りましょう。
残業しない働き方11:効率を常に意識する
効率の良さは残業をしない働き方に直結します。優先順を決めること、タスクの断捨離、スキルアップなどは効率を上げることに必要です。働き方を常に考えることにより、効率的に仕事を回すことができます。
ダラダラと非効率に仕事をするよりも、効率を考えて的確に進めていく仕事の方が評価が高くなります。
まずは、自分の働き方、業務の進め方を省みて、無駄な作業を洗い出すことから始めましょう。
それでも残業をやめられない時の対処法
残業しないために仕事を効率的に回しているのに業務が終わらないこともあるでしょう。また、残業しないからと仕事を押し付けられることもあります。
残業がやめられない理由には自分の就業時間にできる仕事量を計り間違えている可能性もありますが、会社自体の体質によるものもあります。
思い切って転職も考えよう
残業が、自分の仕事量の計り違いだった場合には、スキルアップや業務の見直しなどで改善をすることができます。
しかし、残業が常態化している会社があるのも事実です。「残業して当たり前」「残業しない=能力が低い」という考え方の会社では残業しない働き方は達成できません。
そんな時には、思い切って転職を考えましょう。自分らしいライフスタイルを実現できる会社の方が生きることが楽しくなるでしょう。
残業しない働き方のできる会社に転職するためのコツ
残業しない働き方のできる会社に転職するコツは求人情報の読み込みが重要です。
求人サイトを利用する際には有料登録をお勧めします。求人にお金のかけない企業は、入ってきた従業員も大切にしないことが多いからです。
残業なし、残業時間、年間休日120日以上で検索をかけましょう。また、「みなし残業」「固定残業」「ノー残業」などの記載がある場合は「基本的には残業がある」と考えた方が良いでしょう。
残業しない働き方を考えよう
残業しない働き方は、効率の良い働き方で決まると言っても過言ではないでしょう。ダラダラと就業時間を過ごして、ダラダラと残業をするは非常に効率が悪く、理想的な働き方とは言えません。
残業をしないことで日々リフレッシュする時間が取れます。気持ちが充実していると前向きになり、良い循環が生まれます。
時間は有限です。効率の良い働き方で時間を有効活用し、理想的なワークバランスを実現しましょう。