「プライベートより仕事を優先するのは当然」
こうした考えは、遥か昔から長きにわたって、日本社会に居座っていました。
そしてこれを声高に主張していたのは、時代の変化に付いていけずいつまでも変わろうとないおじさん社員。
こうした『昭和おじさん』は、令和の現代においても根強く生き残っており、若い社員にも強要しているのが実情です。
しかし、ハッキリ申し上げますとその価値観は時代遅れも甚だしく、無視して一向に構わないものです。
この記事では、そんな昭和おじさんがほぼ100%掲げてくる無視すべき仕事への価値観を、5つご紹介します。
若いうちの苦労は買ってでもしろ
まだ社会人としての人生をスタートさせたばかりの新入社員に対して、昭和おじさんが偉そうにアドバイスする時によく出てくる言葉です。
確かに苦労や苦難は人を成長させるかもしれませんが、そんなものは仕事をしていればたびたびぶつかるもの。
それをわざわざ進んで取りにいくというのは、少なくとも現在の働き方には合いません。
何よりこの言葉の背景には、昭和おじさん自身の「面倒なことはこいつらに押し付ければいい」という、卑劣な魂胆が存在します。
昭和おじさんはこの言葉を盾に、誰かがやらなければならない仕事(ただし評価はされない仕事)を、若手にやらせようとするのです。
そんなくだらないものに惑わされないようにしましょう。
置かれた場所で咲きなさい
仕事をしている中で、「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と思うことは誰しもあります。
だからといってすぐに辞めるのは早計ですが、十分考えた上であれば、辞めるのも勇気ある選択です。
しかし、昭和おじさんはそんな考え方に対して、「根性がない」などと批判的です。
そして「置かれた場所で咲きなさい、という言葉がある。ここでダメなら他のところへ行っても同じ結果になるぞ。」なんてことを言ってきます。
ハッキリと断言しますが、人間には向き・不向きが存在します。
Aという場所ではダメダメだったけれど、Bという場所で大きな活躍をしたというケースは数多くあります。
それなのに『1つの場所で何が何でも頑張れ』というのは、本人に掛ける必要のない負担をかける原因になります。
そんなことをしなくても、適材適所で自分に合う場所を探した方がよほど効率的です。
雑用は下っ端のやること
昭和おじさんは体育会系の気質を備えています。
体育会系では雑用を最も下の立場の人間がするべきという固定観念が根付いており、新人はとことんコキ使って問題ないと思っているのです。
昭和おじさんはそれを職場にも持ち込んで、自分は一切動かずに下っ端にあらゆることをさせます。
そして、「仕事のできないお前らにできることはこれくらいだろ。」などと平然と言い放つのです。
しかしそんなことを偉そうに言っておいて、自分は若手社員に仕事を教えたりは一切しません。
ケチはつけるくせに自分は何もしない、昭和おじさんは口だけ達者な厄介者なのです。
石の上にも三年
昭和おじさんが必ず口にすると言っても過言ではない価値観です。
とりあえず3年はやれと、何の根拠もないのに事あるごと若手社員に言います。
昭和おじさんが若かった頃の時代は、1つの会社に勤めあげることが美徳とされていました。
そして会社も、社員に対して良い待遇をして、雇用を守り続けるという暗黙の約束がありました。
しかし現代では、それらの価値観は全て過去のものであり、転職が当たり前となっています。
3年という時間は人間にとって、特に20代の若手にとっては貴重なもの。それをこんなつまらない価値観でフイにしてはいけません。
始業の1時間前に出社は当たり前
本来、会社の始業時間に間に合うように出社すれば、何ら咎められる理由はありません。
その時間から給料が発生するわけで、それ以前の時間は給料対象外なので義務などないからです。
それにも関わらず、昭和おじさんは「始業時間ギリギリで来るなんて何考えてんだ」と激昂します。
特に若手社員が自分より少しでも遅く出社すると、「お前も偉くなったもんじゃねぇか」などと、くだらない嫌味を言い放ちます。
そして「最低でも1時間前に出社してるのが当たり前」という、全く意味が分からない価値観を押し付けてきます。
こんな労働基準法にすら抵触することに付き合っていては、いくら命があってもたりません。
プライベートを犠牲にすべき仕事なんてない
仕事とは人間が生活していくために、お金を稼ぐ手段でしかありません。
プライベートがあってこその仕事であり、これを犠牲にして行う仕事など、本末転倒もいいところ。
昭和おじさんには、「仕事に打ち込むことこそ男の美学」という価値観が根底に根付いています。
いくら時代が変わってそれが古臭くなっても、否定してしまうと自分のやってきたことさえ否定しまうことになりかねないので、認めることができないのです。
その意味では昭和おじさんも時代の犠牲者と言えますが、それは若手社員の知るところではありません。
だから無視して何ら問題ないです。
プライベートを犠牲にする仕事に悩んでいるなら
繰り返しますが、仕事のためにプライベートを犠牲にする必要は全くありません。
もし今あなたが、そんなことを強要する昭和おじさんのいる職場にいるのなら。そしてそれを容認する会社にいるなら。
そんな場所からは、一刻も早く抜け出すべきです。
世の中に仕事はたくさんあります。もし自分のしたい仕事や歩みたいキャリアが分からなければ、よく考えてみましょう。
自分だけでは難しければ、キャリアの相談サービスを活用するのも有効な手段です。
プライベートを充実させられる仕事に就いて、身体にも心にも余裕のある毎日を送りましょう。