会社で出世するのは、どんな人間なのか。

そんな質問に、多くの人が「それは優秀で人望のある、仕事のできる人だ」と答えます。

しかし、現実にはそうではありません。

むしろ、そんな人は永遠に出世できない場合がほとんどです。

僕はそれを、ある会社にて世間で言う「出世街道」に乗っていた時に、嫌というほど思い知らされました。

この記事では、その当時の経験を踏まえ、出世する人間について解説します。

出世の最重要項目は『決済者』に気に入られていること

出世において、最も重要な点は1つのみ。

それは、『人事の決裁権を持つ人間』に、いかに気に入られているかです。

どれだけ会社で昇進基準を定めていたとしても、最終的に人事を決定するのは決裁権を持つ人間です。

その人間が『Yes』とするか『No』とするかが全てで、理由は後付けでいくらでもそれらしいものになります。

どれだけ優秀だろうと人望があろうと、決裁者が気に入らなければ(都合の悪い人間ならば)、あらゆる手段を用いて出世を妨げます。

それが会社の出世の実情です。

上層部に現場の実態は見えていない

出世する人間が優秀か、また人望があるかと言われると、答えは「No」です。

傍から見ると「なんでこんな奴が?」という人間ほど、会社では出世するのです。

決裁者に気に入られている人間は、決裁者の前ではとても良い顔をしていますが、現場(自分と同等以下の立場の人間のいる場)では本性を表します。

しかし、決裁者のいる上層部では、そんな現場の実態は全く見えていません。

その結果、その人間が出世することで現場の人間に大きな負担がかかり、問題が頻発するようになります。

出世に必要なリアル3か条

会社で出世するために必要なことは、自分の能力を磨くことではありません。

以下の3点を忠実に実行すれば、出世できてしまいます。

・やっているアピール
・ゴマすり
・ご機嫌取り

「そんなバカな」と思うでしょうが、これが現実です。

決裁者の立場にいるような人間は、ほとんどが自尊心とプライドの高いタイプです。

自分を立ててくれる人間には(それがわざとらしくない限り)、悪い扱いはしません。

さらに実際には仕事をちゃんとやっていなくても、決裁者の前でだけやっている姿を見せれば、良い評価が付いてしまいます。

出世する人間が『世渡り上手』と言われる理由は、ここにあります。

『聡明な人』は出世できない

会社では、聡明な人間は出世できません。

理由は簡単で、『危険』と判断されるからです。

この『危険』とは、会社に良くないことをもたらすという意味ではなく決裁者を含む上層部の地位を脅かすという意味です。

自尊心とプライドの高い人間にとって、自分以上の能力を持つ人間は、恐怖でしかありません。

いつ自分のポジションに取って代わられるか、気が気でないからです。

だから聡明だと認識されると、その芽が完全に開花しないように追いやるのです。

『清廉潔白』では勝てない

出世するためには、清濁併せ吞む気概が欠かせません。

清廉潔白で、正々堂々とした姿勢では、決して勝てないようになっています。

会社は多かれ少なかれ、表には出せない汚いものを抱えています。

そして、それで大きな利益を得ているのです。

清廉潔白であろうとする人は、そうしたものを許さず無くそうとするでしょうが、それは会社にとって望むところではありません。

だから出世する人間は、不正なことも「必要悪」とみなし見過ごす思考の人間でないとならないのです。

自分の意志を貫きたいなら独立できる力を持て

会社にとって、出世する人間は『会社に利益をもたらしてくれる存在』でなければなりません。

そして会社は、決裁者を含む上層部が牛耳っています。

つまり、上層部にとって都合の良い動きをする人間しか、出世することはできないのです。

もちろんそうでない会社もあるでしょう。しかし僕が見てきた会社は。例外なくそれが現実でした。

もしあなたがこれに反発を覚え、自分の意志を貫きたいのであれば、どこにも所属せず独立して生きていける能力を身に付けてください。

どんな力にも従わずに済むには、それが最善策です。

その能力は様々なものがありますが、最初は副業で『自分で稼ぐ力』を身に付けることがおすすめです。

良ければこちらの記事をどうぞ。