接客業において、『客の質』は重要なファクターです。
店側が金銭に見合ったサービスを提供するのは当然ですが、どれだけ良質なサービスも、質の悪い客(クソ客)相手には意味がないからです。
それどろころか、客の質によって店で働く人に様々な悪影響が出ることも。
この記事では、その影響にどういったものがあるか、またその解決法について解説します。
『客の質』とは
『客の質』について明確な定義はありません。
しかし、具体的には以下の項目が挙げられます。
良質なお客様は、自分が払ったお金の対価がサービスだと理解しており。「お客様は神様だ!」などと勘違いしていません。
店員に劣らない冷静かつ丁寧な物腰で、受けることのできるサービスを楽しみます。
彼等のクレームは店がさらに良くなるための「貴重な意見」であり、これを糧として店側はさらなる成長を目指すのです。
まさに良い循環が起こるわけですね。
客の質が重要な理由
客の質が悪いと、それに伴って店のサービスのレベルは低下します。
店で働く店員も人間であり、クソ客の理不尽な叱責に晒されていると、次第に心が荒みパフォーマンスを発揮できなくなるためです。
もちろん、店側のサービスレベルがはじめから低く、その結果として客の質も悪くなっているケースもあるでしょう。
しかし多くの場合、店員が陰鬱になっているのは、そこに来ているクソ客が原因です。
客の質が悪い仕事
ここまで、『客の質』の定義とこれが重要な理由について解説しました。
では、客の質が悪い仕事には、どういったものがあるのでしょう。
基本的には、以下の3つがこれに該当する代表格です。
・定食チェーン店
・ファミレス
・居酒屋
いずれも共通する要素は、『価格が安い』ということ。
お金を少しでも安くしたいと考えるのは悪いことではありません。
しかし、これに吸い寄せられるのは得てしてクソ客であることが多いです。
連中にとって、自分のお金は何より優先すべき、大切なものなのです。
少しでも損をしそうになると、信じられない言動・行動を平然と起こします。
客の質が悪い場所で仕事をする悪影響
店員としてクソ客に対応していると、多くの悪影響を及ぼします。
特に以下の4つは、場合によっては深刻なダメージになります、
気遣いができなくなる
仕事の場面のみならず、日常生活でも必要な他人への気遣い。
これがあるから人間関係は円滑に回りますし、トラブルなく過ごせます。
クソ客は事あるごとに罵声や暴言を吐き、いくら店員が真摯に対応してもキリがありません。
これが続くと、「こんな奴に気を遣いたくない」と思い、それがパフォーマンスにも表出するように。
さらに悪化すると、プライベートでも引きずってしまい、周囲と軋轢を生んでしまう可能性も。
人間に失望する
クソ客は人間の醜い部分を集めたような存在です。
これに接していると、「人間はクズだ」と思うようになり、人間自体に失望することがあります。
もちろんそれは極端な思考ですが、いざこの状態に陥ると、それが正しいと勘違いしてしまいます。
人間に失望すると、他人の優しさや思いやりにも感謝できなくなり、自らがクソ客と同類になってしまうのです。
ネガティブ思考になる
クソ客といえども、客であることに変わりありません。
どんなに理不尽でもこちらに非がなくても、店員の立場としては頭を下げなければならない場面が多々あります。
これを繰り返していると、自分は悪くないのに何かあるたびに謝るクセがついてしまう可能性が。
また、そうしていくうちに思考がネガティブになって、あらゆることを悪い方向に捕えてしまうことも。
精神疾患の要因になる
今や仕事のストレスが原因でうつ病や統合失調症などを発症することは、誰にでもあり得ることです。
仕事のストレスで大きな要素を占めるのは人間関係であり、クソ客への対処についても負担Fがかかります。
精神疾患は1度発症すると、治すのは容易ではありません。
専門家による治療と周囲のサポートが欠かせずここにかかるお金も時間も半端ではありません。
こうなる前に、自分の中で少しでも違和感を覚えたら、今すぐ辞めるべきです。
クソ客の相手はまともにするな
客の質がいかに重要なファクターか、お分かりいただけたでしょうか。
クソ客は、接客業であれば多かれ少なかれ、存在はするもの。
しかし、あまりに多く相手にしていると、上記のような影響を受け。人生が不幸になります。
あんな連中を相手に、あなたが消耗する櫃由生はありません。
この対策と解決法について、こちらの記事で詳しく解説していますので、良ければどうぞ。