日々仕事に追われ、頑張っている社会人。
「このままでいいのかな…」なんて気持ちを抱えつつも、忙しさのせいにして、考えるのをやめていませんか。
この記事では、そんな方に働き方を見つめ直すのにおすすめの映画を、5つご紹介します。
仕事がテーマの映画はもちろん、一見関係ないジャンルの映画にも、働き方を考える要素はたくさんあります。
ぜひ最後までご覧ください。
何者
本作は『就活』をテーマに据えており、これに奔走する大学生達の姿を生々しく描いています。
インターン・SPI・エントリーシート・グループディスカッションなどなど…
就活を経験したことのある方であれば、「懐かしい~!」と思うこと間違いありません。
自分が社会人としての第一歩を踏み出す会社をどこにするか、というよりどこに入れるのかという、期待と不安と焦燥と希望などの感情が複雑に絡んでいることが分かります。
社会人になると働くことについて悩んでばかりですが、就活中の大学生にとっては、それ以前に「就職できるのか…?」という悩みが全て。
いかに『会社に欲しいと思ってもらえる人材』になれるかを考え、様々な戦略を立てて臨んでいます。
しかし、そのために自分を偽ってまでやる価値が、果たして本当にあるのか。
就活を取り巻く矛盾や理不尽を、視聴者として第三者目線で観ることで、感じることはたくさんあるでしょう。
ちょっと今から仕事やめてくる
ブラック企業で疲弊し、電車に轢かれる寸前だった主人公を、「学生時代の同級生だったヤマモト」を名乗る男が助けることから始まる本作。
間違いなく労基法違反の会社にも関わらず、社員は誰も声をあげず、どれだけ主人公が理不尽に上司に罵倒されていても誰も助けません。
酷過ぎるの一言に尽きますが、こんなことが日本にある会社のどこかしこで、平然と起きているのだろうと思います。
作中を通して、主人公の背景(なぜそんな会社なのに辞めないのか等)が徐々に分かり、またヤマモトが何者なのか、なぜ主人公を必死で助けようとしているのかが判明していきます。
ブラック企業で働いている人に「今すぐ辞めればいいじゃん」と言うのは簡単でも、実際にはそうもいかない現実。
また、「仕事とは何か」や「社会人とは何か」について、とても考えさせられる映画となっています。
主人公が実家に帰省した際、母親からあることを告げられるシーンには、『人間にとって本当に大切なものは何なのか』に気付かされる方も多いでしょう。
もし今、仕事に就かれてしまっている方には、ぜひ観てほしいです。
マイ・インターン
定年退職し余生を楽しんでいた70歳の老人ベンが、「もう1度働きたい」とシニア・インターンとしてファッションサイトを運営する会社で働くこととなるストーリー。
主人公はこのベンと、若き女性社長ジュールズの2人となっており、ベンの言動や行動によって、ジュールズが変化していく様を描いています。
作中でベンは自らの豊富な人生経験をもとに、自分よりずっと年下の若手社員に様々な気付きを与えていきます。
年を重ねることはネガティブに捉えられがちですが、こんな重ね方ができるならそれも悪くないと思えます。
ジュールズは『社長・美人・若い』と、ステータスだけ見ればとても華やかで誰もが羨む人生を送っていそうですが、会社の出資者達からプレッシャーをかけられたり、夫の浮気をされているなど、実は多くの悩みを抱えています。
どんな人にも、その人にしか分からない悩みがある。そして、、歯を食いしばりながら必死で頑張っているのが分かります。
また、ベンがそうであるように、人間はただ遊んで暮らしてだけでは満たされず、仕事で誰かの役に立つ、社会に貢献して初めて存在意義を見出せるのだろうと思います。
本作は『仕事』・『家族』・『人生』・『恋愛』と、多くのテーマが詰まっていて、社会人が観れば感じることがたくさんあるはずです。
仕事が自分にとってどんな意味を持つのか。
そんな疑問を抱いている方は、この映画を観ると何かヒントを得られるかもしれませんよ。
ワンダーウーマン1984
上記作品とは打って変わり、本作はD.Cコミックが誇る人気ヒーローの1人、ワンダーウーマンが主人公のストーリーです。
作中に出てくる敵は、潰れかけの会社を抱える社長。願えば何でも叶う魔法石の力で、ひたすら己の欲望を満たしていきます。
本作では、人間の際限ない欲望が描かれています。
しがない飲食店の店員として働く女性は「有名になりたい」という願い。石油王として莫大な富を得ている男性は「民族の土地を取り戻したい」という願い。
どんな立場であっても、人間は満たされない生き物なんだということがよく分かります。
ただ、最も重要な点はそこではなく、『人間にとって幸せとは何か』ということ。
魔法石はただ願いを叶えてくれるわけではなく、その人にとって大切な何かを失うという代償を払わせます。
それはどれだけお金を得ようと権力を得ようと関係ない、何物にも代えがたいものです。
僕達は日々何かのために仕事をしていますが、自分にとって1番大切なものを忘れてはいいけません。
自分の今の働き方に良い影響を与えてくれるであろう映画です。
マネー・ショート~華麗なる大逆転~
2008年に実際に起こったリーマン・ショックを題材にした本作。
リーマン・ショックが起こることを予見した男達が、それぞれの立場から自分ができる最善策を取っていきます。
本作で描かれるのは、『昨日までの当たり前が、今日も続く保証はない』というもの。
この世の中に絶対に大丈夫ということはなく、1秒先には絶望が待ち受けている可能性があるのです。
これを観ると、『人生何が起こるか分からないんだから、今やりたいことを全力でやろう』と思うでしょう。
金融に関する専門用語が多数出てくるため、ストーリーとしては難しい部分もありますが、観て損はない映画です。
今のままで本当にいいのか?自分に問いかけてみよう
今回ご紹介した5つの映画は、いずれも観終わった後に自分の働き方を考えることになると思います。
自分が今の仕事をしている理由や動機、叶えたい夢や目標、ありたい姿と現実など、それらは全てあなただけのものです。
今のあなたは、現実に満足していますか?
もししていないのであれば、今足りないと思うもの、何が必要かを考えてみましょう。
その答えもまた、きっとあなただけのものが見つかります。