30代の社会人には、気を付けるべきことがたくさんあります。
会社の中であれば中堅として、先輩や上司には細やかな気配りが求められますし、部下や後輩には適度なフォローや励ましを求められます。
世間的にも「しっかりした大人」と認識されるので、20代であれば許された失敗も許されなくなります。
そんな苦労の多い年代ですが、特に注意しなければならないのが、『仕事できないおじさん』になってしまうこと。
ある程度の規模の会社であれば、仕事ができないのに口うるさく偉そうで、周囲から嫌われているおじさんが1人はいるでしょう。
その姿を見て「バカなヤツ」と思うのは簡単ですが、油断しているとあなた自身も、いつしかそんなおじさんになってしまうかもしれません。
この記事では、『仕事できないおじさん』にならないために、30代のうちから気を付けるべきことを解説します。
新しいものを受け入れる姿勢を持つ
おじさんになると、自分が使い慣れたものにこだわり、新しいものを受け入れてえ学ぼうという姿勢を持たなくなる人がいます。
しかし、時代は常に流れており、新しいものは出続け、古いものはどんどん廃れて終わっていきます。
ガラケーからスマホへ、ビデオからDVD/Blu-rayへ・・・というように、自分の望む・望まないに関係ありません。
新しいものを受け入れられないおじさんに待っているのは、『時代に取り残された古い人』という不名誉な称号だけです。
そんなことにならないように、新しいものが出たら拒否せず、まずは自分から歩み寄ることが必要です。
「分からない」ではなく「分かるまでやる」
仕事できないおじさんにありがちな行動の1つに、自分が分からないものを「こんなもん分かるか!」と逆ギレすることがあります。
気持ちは分かりますが、それを見た周囲の人達は、「ああはなりたくないよね・・・」と陰でささやき合い、あなたへの信頼はゼロ以下になります。
分からないなら分かるまでやるのは、子どもの頃に誰もがやってきた当たり前のこと。
もしどれだけやっても分からないのであれば、「ここまでこうしてやってみたけれど、ここをどうしたらいいか分からない」と、分かる人へ真摯に教えを請うべきです。
分からないまま投げ出すのは、自らの能力の向上を諦めるのと同じ。
そのままいくと、間違いなく『仕事できないおじさん』へ仲間入りです。
自分より優秀な年下はいくらでもいると受け入れる
昔の日本では年功序列が大切にされてきましたが、今やそんなものは関係ありません。
どれだけ若かろうと、優秀な人は優秀で、自分よりも凄い人はたくさんいます。
それを認められずに自分の方が立場が上だからといびったりするのは、最早老害とも言えます。
そんなことをするより、自分より優秀な人だということを認め、その上で自分がやれることをやっていきましょう。
プライドだけ高くうるさいおじさんほど、役に立たない存在はいません。
勉強し続ける心を忘れない
人間は年齢を重ねれば重ねるほど、記憶力も集中力も衰えてきます。
しかし、それでも物事に興味・関心を持ち、勉強しようとする心は持ち続けるべきです。
どんな知識も経験も、時代にそぐわなくなり、無意味なものになる日が訪れる可能性はあります。
それを「仕方ない」と受け入れる必要はありますが、そこで終わったら今後はありません。
そうではなく、知識も経験もアップデートし続けていく。それができるかどうかが、『仕事できないおじさん』になるか否かを決定づける要素の1つです。
自身のキャリア形成を考える
社会人は、学生時代とは違い自分がどんな道を進むのかは、完全に自分で決めることとなります。
今の会社に残るか、転職するか、はたまた起業するか…などと、数ある中から自分が「こうしたい!」という道を選択します。
これをいい加減にすると、早期退職をしてしまったり、やる気が起きずニートのまま日々を過ごす…という状況に陥る可能性も。
そうならないために必要なことは、キャリア形成をすることです。
キャリア形成とは、自分の社会人としてのキャリア(主に仕事を通しての経験)を、具体的にどう作っていくかを指します。
これがあれば、次に自分がすべきこともハッキリするので、失敗する可能性を低くできます。
キャリア形成には、自分の価値観や理想像など、いくつかのことを明確にする必要があるので、まずはそこから考えることが必要です。
偉ぶらない・驕らない
仕事できないおじさんの典型は、自分より立場の弱い若手に、とても偉そうに振る舞うこと。
そうすることで優越感に浸り、満たされない欲求を満たしているのです。
しかしそれは、若手にとって最大の憎しみの根源。
した方はすぐに忘れても、された方は永遠に覚えているものです。
特に仕事ができないおじさんは、元々多くの人に嫌われている場合が多いため、積もった憎しみは必ず自分に返ってきます。
まさに因果応報なので、絶対にしてはいけません。
若手の会話に横やりや茶々を入れない
若手同士の会話は、おじさん世代には理解できないことも少なくありません。
それはおじさん自身が若手だった頃も同じたったはず。
しかし、仕事できないおじさんはそんなことお構いなしに、若手同士の会話に時に威圧的に、時に上から目線で入っていきます。
若手にとってみれば、それは全く求めていませんし、邪魔でしかありません。
適当に反応されて、早々に切り上げられて終わるだけです。
そして、後から「ウザかったね~」と話題にされるのです。
こうして仕事できないおじさんは、より周囲から浮いて、味方はいなくなります。
まとめ
以上、仕事できないおじさんにならないために、気を付けるべきことを解説しました。
最後にもう1度おさらいです。
・新しいものを受け入れる姿勢を持ち続ける
・「分からない」ではなく「分かるまでやる」
・自分より優秀な年下はいくらでもいると受け入れる
・自身のキャリア形成を考える
・勉強し続ける心を忘れない
・偉ぶらない・驕らない
・若手の会話に横槍や茶々を入れない
若い頃は「あんな風にはならない!」と思っていても、いつ自分が同類になってもおかしくありません。
仕事ができないおじさんの行く末は、会社にも家庭にも居場所がない哀しい存在。
そうなりたくないのであれば、他人事だと思わず『明日は我が身』という意識を、常に頭の片隅に置いておきましょう。