社会人として仕事をしている中で、先輩や上司、あるいは同僚から様々な『社会人としての常識』を説かれることがあります。
あなたも、これまでそうした常識を、有無を言わせず押し付けられてきたのではないでしょうか。
しかしそれらは何の根拠もない、会社が社会人を飼い慣らすための言葉でしかありません。
この記事では、そんな中で無視していい、社会人の常識を5つご紹介します。
「これは社会人として当たり前だ」
何かと使われる「こうするのが当たり前だろ!」という言葉。
よくあるのが、
・定時で帰ろうとすると、先輩や上司に手伝うことありませんかって質問するのが当たり前、と怒られる
・まだみんな残っているんだから、お前も残って仕事するのが当たり前だと注意される
・上司に注意されてる時は立ってるのが当たり前だと指摘される
・飲み会では1番早く来て1番遅く出るのが当たり前だと言われる
などではないでしょうか。
しかし、これらは1つも当たり前なんかじゃありません。
法律で定められてもいませんし、会社の就業規則にも記載されていることもなく、ただ『今までみんなやってきたこと』というだけのものです。
暗黙のルールとか慣習などとも言われますが、だからといってこれを守る必要性はどこにもありません。
もししつこく言ってくる先輩や上司がいたら、「それは命令でしょうか?」と質問してみましょう。
それで激昂されるのであれば、その時点でパワハラなので訴えてOKです。
「お前はどこに行っても通用しない」
仕事でミスをしたり、辞めようとした時に、この言葉を投げられることが多々あります。
業務能力というより、人間としての尊厳を否定しているとも捉えられる酷い言葉です。
これは断言できますが、どこに行っても通用しない(使えない)人など存在しません。
それぞれで向き・不向きや性格・気質が異なるように、Aという仕事では結果を出せなくても、Bという仕事では優秀とされるケースは多々あります。
言ってくる側は、これで自分が優位に立ちたいという思惑、あるいは辞めさせずコキ使い続けてやるといった狙いがあるだけです。
なので一切気にせず、「あーバカが何か言ってるなぁ」と受け流しましょう。
何ならポケットなどに録音機を忍ばせておいて、証拠として録っておくと、後々何かあった時に有利になります。
「新人が雑用を全てやれ」
新人は、当然ながら会社内で最も立場が低い存在です。
そして必、新人を徹底的にしごきいびってくる、先輩や上司がいます。
そうした人達が異口同音に言うことは、新人は何も仕事ができないのだから、代わりに雑用を全てするのが仕事だということ。
しかし、この理論には何の正当性もありません。
『仕事ができない=だから雑用をやる』という方程式に、違和感を抱かない人などいないでしょう。
もしこれを強要してくる会社にいるなら、今すぐそこを辞めるべきです。
その会社は今後時代に取り残される、将来性がなくいる価値のない場所です。
「残業も休日出勤もするべき」
昭和以前は、プライベートより仕事を優先させる働き方が当たり前であり、美徳とさえされていました。
『モーレツ社員』や『企業戦士』などと呼ばれ、朝早くから夜遅くまで仕事を頑張り、酒を飲みバカ騒ぎして楽しむ。
そんな中では、残業・休日出勤はするのが普通の文化だったでしょう。
でも今は、そのような価値観は遥か昔の遺物に過ぎません。
自分の全てを捧げてやらなければならない仕事など、この世に1つも無いのです。
仕事は人生のほんの一部に過ぎず、主役はあくまで人生です。
なので自分のするべき仕事が終わっているなら、残業も休日出勤も義務などありません。
それにも関わらずこれを強要してくるのであれば、関係各所へ今すぐ相談することをおすすめします。
その際は、それをされた証拠をある程度揃えておけば、相手も言い逃れできず窮地に立たせることが可能です。
「誰がお前の代わりにやるんだ」
仕事を辞めようとした時、有休を取ろうとした時など、社会人としての権利を行使しようとするとこれを言われることがあります。
その主張としては、『お前がいなければお前の代わりにだれがやらなければならない。そんな無責任なことをするのか。』というもの。
結論を言いますと、無責任でOKです。
会社の仕事は誰か1人いなくても、どうってことありません。
そして誤解を恐れず言えば、自分に任された仕事は、自分以外の誰でも出来ることです。
その仕事をやらなければならないのは会社からの指示ですが、辞めるのであれば関係ありませんし、仕事のせいで休めないなどそれこそ意味が分かりません。
何の遠慮も気兼ねもいらないので、自分のしたいようにしましょう。
社会の『誤った歪み』に呑み込まれるな
社会人の常識など、そのほとんどは過去に誰かが勝手に作ったものです。
それを都合よく解釈した連中が、現在も便利に使っているだけです。
社会にはそんな誤った歪みが、至るところに存在しています。
これらに従順でいると、あっという間に会社が求める昔ながらの戦士となってしまいます。
どうかそんなものに呑み込まれず、自分の意志で行動できる人間になりましょう。