誰もが1つは持ったことがあるであろう夢。

しかし、それを叶えられず諦めてしまった人は、たくさんいます。

夢を諦める辛さは、想像を絶するものです。

でも、その辛さはこれからの人生に活きる、間違いなく大切なものになります。

夢を諦めた時に襲われる絶望感

夢を諦めるのは、続けるのと同じくらい覚悟が必要です。

これまでに費やしてきた手間、捧げてきた時間のことを考えると、自分の気持ちに踏ん切りをつけるのは容易ではありません。

だからこそ、諦めた時の絶望感は言葉にしがたいものがあります。

人によっては、「もう生きてる意味がない」などとまで、考えることもあるでしょう。

人が夢を諦めるのは、それくらい大きいことなのです。

『夢を諦める=ダメな自分』ではない

しかし勘違いしてはいけないのは、夢を諦めたからといって、ダメ人間というわけではないということ。

夢に向かって努力してきた時点で、とても勇敢で素晴らしいことです。

ダメなことは、夢に挑戦もせず愚痴や不満ばかりを言うこと。

夢を諦めるのがダメなことではありません。

だからこの点で自分を責める必要はないですし、落ち込む必要もないのです。

むしろ諦める決断をしたことを、「よくやった」と肯定的に捉えていいでしょう。

それまでの全てがかけがえのない経験

夢のために頑張っていたことは、今後の自分にとって全てかけがえのない経験となります。

毎日をダラダラと過ごしていただけでは、絶対に得られなかったものです。

「結果が出なければ全て無駄だ」と言う人はいるでしょう。

でも結果が出なくても、その過程で学んだことを活かせる日が必ず来るので、決して無駄なんかじゃありません。

それまでの自分を否定せず、「この経験を使って何をしようか」と考える方が、よほど生産的かつ効果的です。

羽を休める期間は必要

とはいえ、どれだけ言葉を並べても、夢を諦めた後の気持ちはすぐには上向きません。

しばらくの間は何もやる気が出ず、日々を無為に過ごすことになると思います。

そしてそんな自分に、より一層絶望するかもしれません。

でも、その時間はこれまでの頑張りを労い、羽を休める期間です。

人間には何もなくボーっとしたり、ゆっくり生きる時間が必要なもの。

これまでずっと気を張ってきた分、今度はその正反対の状態の順番が回ってきただけです。

順番ということは、また上向く時が来るということです。

前を向ける日は必ず来るから大丈夫

人間は時間が経てば経つほど、良くも悪くも忘れていくし、その時の感情が薄まる生き物です。

どれだけ嬉しいことや哀しいことがあっても、昂ぶりを持ち続けることはできません。

ありきたりな言葉ですが、今がどれだけ辛くても、やがて時間が解決してくれます。

必ずまた前を向いて生きることができるようになります。

そしてその時の自分は、今よりずっと強く頼もしくなっていることでしょう。

だから何も心配いりません。