給料をもらってるんだからプロ意識を持ってやれ!
会社員として働いてる方は、こんなことを先輩や上司に1度は言われた経験があると思います。
確かにお金をもらうのですから、それに見合った労働はしなければならないでしょう。
しかし、『プロ意識を持つ』という点に関して、何だか府に落ちないという方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、会社員はプロ意識を持つ必要などありません。
この記事では、その理由とプロ意識を持つべき場合を解説します。
プロ意識は他人に強制されるものではない
そもそも、プロ意識と言われても具体的に何なのかは、これを言ってくる先輩や上司も教えてくれません。
goo辞書で調べてみると、以下のように定義されています。
プロフェッショナルとして自分の技能に誇りをもち、まじめに仕事をする態度や心がけ。プロフェッショナリズム。「―が高い」
goo辞書
会社でよく言われるプロ意識は、後者(まじめに仕事をする態度や心がけ)の意味合いが強いのでしょう。
しかし、心がけとは自らが自発的に持つものであり、他人から強制されて持てるものではありません。
さらに言えば、『給料をもらっている=プロ意識を持たなければならない』という方程式も、よく分かりませんよね。
これを支える明確な法律などがない以上、強制する権利は誰にもないはずです。
会社員はプロでなくても構わない
会社が口うるさく『プロ意識を持て』と言ってくるのは、結局のところ「サボらずキッチリ働いて、利益を出して会社に貢献しろ」と言いたいだけです。
つまり、利益を出しさえすれば、文句はないということ。
反対に、どれだけプロ意識を持ってまじめに働いても、利益を出せなければ会社は『役立たず』とか『給料泥棒』という烙印を押します。
以上のことから、会社員は必ずプロである必要はなく、会社の求める結果を出せばそれで問題ありません。
営業であればノルマを達成することですし、事務であれば回ってくる書類の対応をすること等で、それらがちゃんと出来ていればいいのです。
むしろ変にプロ意識を持っているが故に、プライドが高く柔軟性に欠けると、会社としても扱いづらいだけです。
プロ意識を語る人は自分を納得させているだけ
では何故、やたらとプロ意識について言ってくる、先輩や上司がいるのか。
それは、他ならぬ彼等自身が、そうやって自分を納得させているからです。
自分の仕事に楽しさややりがいを持って働いている人は、会社員にはほとんどいません。
プロ意識を語る先輩や上司も例外ではありませんが、そうするとモチベーションを保つのが非常に難しいもの。
そこで、『給料をもらう=プロ意識を持つ=だから仕事をしなければならない』と、自分に言い聞かせているのです。
そして自分を正当化するために、自分より立場的に下である後輩や部下に、同じことを強要するのです。
だからそれを真に受ける必要は全くないので、安心してください。
本当のプロとは『自分で稼ぐ力』を持っている人
会社員は、どれだけ優秀でも出来が悪くても、会社から平等に給料をもらえます。
しかし、自分自身の力で稼ぎを出す人は、そうはいきません。
頑張るのは当たり前で、『結果が出せない=収入が得られない』に直結します。
まさしく実力が問われるシビアな世界であり、生半可では生き残れません。
そんな世界で生きていくためにこそ、プロ意識を持ってやっていくことが求められます。
周囲はそこに魅力を感じ、応援してくれるようになるからです。
本当のプロとは、それだけの覚悟を持っている人が名乗る資格のあるものなのです。
プロ意識は自分がやりたいことから発現する
会社員と自分の力で稼ぎを出す人の明確な違いは、自分がやりたいことをやれているかです。
もちろん会社員の中にもやりたいことをやれている人はいるでしょうが、それはほんの一握り。
さらに会社という組織にいる以上、やれることにも限界があるのは否めません。
それに対して自分の力で稼ぎを出す人は、自分のやりたいことでお金を稼いでいます。
数ある手段の中から自ら選択し、自らの責任のもとで、努力を重ねます。
だから姿勢も意識も違ってきますし、自分に厳しくなれます。
上記で触れた通り、プロ意識とは誰かから強制されるものではなく、自ら発現していくものなのです。
プロになって自分の人生を生きよう
自分がどのように生きたいかは自分の自由です。
会社員は制約は多いものの、会社という後ろ盾を使って信用を得られやすいですし、特段頑張らなくても給料は入ってきます。
一方で自分の力で稼ぎを出す人は、やりたいことを思う存分やることができますが、結果を出せなければ生活難に繋がるリスクを抱えています。
なのでどちらが良いということはありませんが、プロとして自分の力で稼ぎを出す生き方は、1度は経験しておいて損はありません。
会社員の身では触れる機会のない世界で、人はどのように生きているのかを知ることができるからです。
また、プロとは、プロ意識とはどういうものなのかを、本当の意味で理解することもできるようになるでしょう。
ぜひ自分のやりたいことをやって、お金を稼ぐという行為をしてみることをおすすめします。
やりたいことが分からないという場合は、まずコーチングを受けて自分の価値観や特性を分析・把握するのも良いでしょう。
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