あなたは週に5回、会社に出勤することをどう思っているでしょうか?

「そんなの当たり前だ」
「ちょっと多すぎる」
「別に何とも思っていない」

人によって意見は様々だと思います。

でも、週5回も会社に行って仕事をするって、実はとても凄いことなんです。

ちゃんと出勤できない人はたくさんいる

筆者は以前、ある会社に派遣社員として勤務していました。

そこでは同じように派遣社員が100人単位で在籍していましたが、1か月間で見た時に無遅刻・無欠勤で過ごせた人はほとんどいません。

勤怠不良について注意という社内周知がたびたび出る程でした。

当時の上司が、「毎日遅刻せず休まず出勤するということは、そんなに難しいことなのか・・・?」と、口に出して悩んでいたのを覚えています。

確かに社会人にとって、ちゃんと出勤することは最低限のルールであり、守らないのは有り得ないのかもしれません。

しかし、どうしてもそれが出来ない人も、世の中にはたくさんいます。

それは出来る側の人にとっては、理解に苦しむことかもしれませんが、紛れもない現実なのです。 

休まず行くのはそれだけで凄いこと

社会人にとって出勤することは最低限のルールとは言いましたが、ここで冷静に考えてみましょう。

多くの人は早朝に起きて身支度を整え、通勤ラッシュの波に揉まれながら、始業時間に間に合うように会社に行きます。

言葉にすると短く簡単ですが、これをほぼ毎日繰り返すことになります。

誰にだって体調が優れない日はありますし、仕事をしたくない日もあるでしょう。

そういう日も休まずに出勤するのは、間違いなく凄いことなんです。

筆者自身、どうしても仕事をしたくなくて、体調不良を口実に休んだことが何度かあります。

またある人は、世の中で起きている事件にショックを受けて、ふさぎ込んで休んでいました。

だからもしあなたが、毎日何があっても何とか出勤しているなら、それは褒められて然るべきことなのです。

無理しない働き方が大切

筆者はこれまでに、『無理をしない働き方』をする人を、数多く見てきました。

週に4回出勤する人、午後からだけ出勤する人、残業を絶対にせず定時で帰る人・・・・

また、会社と話し合って、業務の一部をやらずに自分の得意なことだけをやる人もいました。

このように、人にはそれぞれ自分にとってベストな仕事の仕方があって、それは周囲がとやかく言うものではありません。

自分の心身の健康を保つのが最優先すべきことであり、『週に5回出勤して働く』のは、1つのモデルでしかないのです。

上記の週に4回出勤する人は、「以前は週に5回出勤していたけれど、どうしてもストレスが溜まり体調を崩してしまうので、4回にしたんだ。」と筆者に話してくれました。

それぞれに事情があって、それぞれに正解がある。仕事であっても、それは変わらないのです。

正社員が全てじゃない

週に5回出勤して働くのは、正社員ならば基本的にやっていることでしょう。

終身雇用制が崩壊し、絶対に安定しているとは言えなくなった現在でも、正社員という就業形態を目指している人は数多くいます。

しかし、今や正社員として働くことが、社会人としての全てではありません。

中には正社員というブランドを餌にして、労働力を搾取しようとする会社も存在します。

重要なのは『正社員』の肩書きではなく、自分が自分を保てる働き方であることに、今こそ目を向けてみましょう。

自分が出来ることからやっていく

筆者はかつて、メンタルの調子を崩したことがあります。

それは何の前触れもなく突然やってきたように思いましたが、今にして考えると毎日無理をしていました。

通勤ラッシュ時に、電車の遅延で舌打ちをする人、危険にも関わらず遅れまいと飛び乗ってくる人、体調不良になり救護される人と、未だ世の中には自分で自分を追い込んでしまっている人が多くいるのだと思います。

もしあなたが週に5回しっかり出勤していて、それが辛いとかしんどいと心のどこかで感じているなら、それは働き方を見直す機会が訪れているのかもしれません。

上記で挙げた人達は、今の自分に出来ることを、しっかりやっています。

きっとあなたにもそれはあるはず。

世間の声とか常識というものになんか惑わされず、『自分だけの正解』を探してみましょう。