転職先を考えている時に、友人(知人)から「ウチの会社に来ない?」と誘われることがあります。

誰も知り合いがいない会社に行くのは、どうしても不安と緊張があるもの。

その点、友人や知人の紹介で入社すればそれも多少は軽減されますし、事前に会社の内情も聞けるので安心感が増すでしょう。  

しかし、いくら紹介とはいっても、注意しておかなければならないこともあります。

この記事では、その点について解説していきます。

友人(知人)は信頼できる人物か

友人(知人)とはいえ、あなたに純粋な善意で紹介してくれているのか、それとも何かしら裏があって紹介してきているのかは分かりません。

その人物が信頼できるのであれば問題ありませんが、そうでないならそのまま話に乗るのは危険です。

もしかしたら、とんでもないブラック企業である可能性も有り得るからです。

転職は自分の人生を大きく左右することなので、「紹介だから大丈夫」と安易に思わず、冷静になって考えましょう。

紹介先の会社の口コミはどうなっているか

友人(知人)の会社に対する証言は重要ですが、それもあくまで主観的なものであり、個人的な意見の1つでしかありません。

他の人達はどう感じ思っているのかを知ることで、よりその会社を事前に把握することができます。

そしてそれを知るには、口コミサイトを確認するのが手っ取り早いでしょう。

最近設立されたベンチャー企業やよほど小さな会社でない限り、元社員や現役社員の口コミは必ず存在します。

なるべく多くの口コミを見て、どのような会社なのか確認しましょう。

会社のホームページと友人(知人)の証言に相違点はないか

転職活動では、自分が行きたい会社のホームページは確認するのが基本です。

友人(知人)からの紹介であってもそれは変わりません。

そして、ここで確認しておくべきことは、ホームページに記載されている内容と、友人(知人)の証言に相違している点がないかどうかです。

もし相違があるなら、それはどちらかが正しくない情報を見せているということ。

どちらがどうであれ、そのような場合は話に乗らない方が無難です。

入社した場合に友人(知人)とどんな関係になるか

友人(知人)の紹介で入社すれば、立場上は自分が部下か後輩になります。

これまでの関係にプラスされる関係が、自分と相手をギクシャクさせるキッカケになることは、十分予想されます。

別部署などに配属されるならまだしも、直属の部下や後輩になると、お互いやりにくくなる可能性も。

そのため、入社前にその点はしっかり確認しておかなければ危険です。

自分に合いそうな会社か

当たり前ですが、これが最も重要な点です。

いくら友人(知人)に良い会社だと言われても、口コミにも優良な評価が並んでいても、自分に合わなければ意味がありません。

入社してからでないと分からないことも多いですが、その前に上記の点を確認してみて、直感的に合わなそうと感じたら、やめておくことをおすすめします。

そういう場合の自分の直感は、案外バカにならないものです。

働き始める前に自分の適正を知ろう

友人(知人)の紹介で入社するのは、メリットもあればデメリットもあります。

中でも最大のデメリットは、紹介された会社だからこそ、なかなか辞めづらいという点です。

これを防ぐためにも、自分に何が向いていて、何が向いていないのかなどを、しっかり認識しておくことが重要です。

自己分析はもちろん、客観的に自分という人間を観察した時に、どんな価値観を持っているか、どんなことに重きを置いているのかなどを理解できるとベストです。

家族や友人に聞いてみたり、カウンセリングやコーチングを受けて、自分への理解を深めることが、良い転職に繋がります。