日々仕事に追われて毎日を過ごしていると、何のために頑張っているか分からなくなってきますよね。
仕事なんてお金を稼ぐための手段に過ぎませんが、どうせならできる限り楽しくやっていきたいもの。
この記事ではそんなあなたにおすすめしたい、「仕事とは何だろう?」と考えさせられるアニメをご紹介します。
さくら荘のペットな彼女
この作品では、『凡人と天才の抱える苦悩』を、緻密に描いています。
主人公の神田空太(かんだそらた)と、空太に想いを寄せるメインヒロインの青山七海(あおやまななみ)は、『凡人』です。
現実世界では、いわゆる「その他大勢」に当てはまる人ですね。
彼等はそれぞれが将来の夢を持っていて、それを叶えるために努力を続けています。
特に七海は、作品開始時点で夢に向かって全力投球しています。
しかし、それを嘲笑うかのように、彼等は周囲からなかなか評価されず、結果を出すことができません。
その一方で、もう1人のメインヒロインである椎名ましろ(しいなましろ)と、空太の先輩である上井草 美咲(かみいぐさ みさき)は、「天才」と呼ばれる人間達。
彼女達は何をしてもその界隈では高く評価され、名声を手にしていきます。
たとえ本人達がそれを望んでいなくとも、周囲がそれを放っておかないのです。
凡人はどれだけ努力をしても届かないところに、天才は何なく辿り着いてしまう。
でも天才は、それによってやっかみや妬みをたくさん受けるし、自分が本当に欲しいものは手に入れられない。
努力・才能・結果・夢・現実…と、人間なら誰もが1度は考え、悩んだり苦しんだりすることが、この作品では全て取り上げられています。
社会人が観ると、社会や仕事についてとても考えさせられる、良作の1つだと思います。
ReLIFE(リライフ)
原作は漫画で、実写映画化もされた作品です。
設定自体は『若返って人生をやり直せる薬を飲む』とややSFチックですが、人間の『嫉妬』や『逆恨み』といった、社会のダークな部分も描かれています。
主人公の海崎新太(かいざきあらた)は、新卒で入社した会社を3ヶ月で退職しており、おそらく世間から見れば「ダメな奴」です。
しかし、そうなった理由はとても切なく苦しいもので、彼は被害者の1人であり、本当に辞めるべきは今もその会社に残ってノウノウとしている連中です。
これは現実社会でも珍しくない光景で、真面目に正直に頑張っている人間が、不真面目でいい加減な人間に目の敵にされてしまうもの。
でも、そうして真面目に正直に頑張る人間は、周囲に良い影響を与えるし、それが自分に返ってくる。
作中で新太がこんな言葉を放つ場面があります。
誰かを貶める行為は、結局自分に返ってくる。自分の努力を無駄にするな。
社会人として仕事をしていると、つい忘れがちなこんな気持ち。
この作品を観ると、純粋だった頃の自分を思い出せるかもしれませんよ。
ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜
実写ドラマが人気となり話題になった本作。
交番勤務の女性警察官のありのままが、コミカルかつリアルに描かれています。
警察官は世間から偏見の目で見られがちですが、同じ人間であることに変わりありません。
また、崇高な使命感や正義感を持って警察官になった人ばかりでもないのです。
本作を通じて、『仕事とは何か、人間として大切なことは何か』といったことを学べます。
痛快に犯人を逮捕していくというよりは、警察官という仕事を通した人間模様が醍醐味だと思います。
図書館戦争
図書に対して規制がかかり、好きな本を好きに読めなくなった近未来の設定である本作。
主人公の笠原郁(かさはらいく)は、そんな規制と戦う図書隊に所属する一員です。
人間の利己的な思惑、世間の身勝手な世論など、様々なものに振り回されながらも、本を守りたい一心で闘うキャラクター達に感情移入してしまいます。
命を懸けて仕事を遂行するのが必ずしも良いこととは言えませんが、命を懸けるに値すると思える仕事をしているのは、ちょっとだけ羨ましいと感じる部分も。
正義とは何か、使命とは何か、本当に守るべきものは何か。
仕事だけでなく、人生について考えさせられる作品です。
スーパーの裏でヤニ吸うふたり
こちらはアニメ化されていませんが、筆者が個人的にご紹介したいと思い取り上げました。
しがない40代のサラリーマンが、彼が足繁く利用しているスーパーで働いている20代の女性と、タバコを吸いながら交流する日常を描いています。
大きな事件が起きるわけではなく、基本的には作品名通りスーパー裏の喫煙所でのみ話が進んでいきます。
しかし、そこには仕事の理不尽なことや大変なこと、日常の中にある悲喜こもごもが濃縮されています。
でも、2人のやり取りに心暖まり、世の中捨てたもんじゃないと思えます。
これから人気が出る可能性十分な作品なので、気になる方は是非どうぞ。