僕は32歳までに7つの職場で働いてきました。
計画的にそうしたわけではなく、途中で『自分に合う職場』ではないと感じては辞め、気付いたら7つの職場を渡り歩いていたのです。
そうして気付いたのは、この世の中に『自分に合う職場』なんて無いということ。
「そりゃそうだろ!」とツッコまれるかもしれませんが、僕は7つの職場で働いてみてこれを痛感しました。
この記事では、そんな僕の経験談をお話します。
『自分に合う職場』の定義
僕にとって『自分に合う職場』とは、以下の条件に合致していることでした。
①楽しく働ける
②明るく朗らかな雰囲気
③尊敬できる先輩や上司がいる
④本音で意見を言える風通しの良さ
⑤リモートワークも出社も選択可能
もちろんこれら全てが揃う職場がないことは、最初から理解していました。
だからこの中から少なくとも2つ揃っているなら、それで十分だと思っていたのです。
しかし今となっては、この考え方さえ非常に甘いものだったと痛感しています。
クソな職場が10割
7つの職場で働いてきて、僕が率直に思ったことはただ1つ。
それは「職場ってどこもクソだな」ということでした。
・楽しく働けない
・暗く陰鬱とした雰囲気
・尊敬できる先輩も上司もいない
・本音を言えない
・出社かリモートワークの選択肢はない
どれも僕が考える『自分に合う職場』と正反対の要素しかありません。
「もしかしたら職場が問題ではなく、僕が社会不適合者なだけでは…」と思い、SNSでリサーチしてみたこともあります。
しかしリサーチすると、みんな同じような気持ちを抱えていることが分かりました。
それでも辞めることなく、しっかり仕事を続けている人は本当に凄いです。
少なくとも僕には真似できません。
会社勤めに向いていない自分
7つの職場を経験して、分かったことがもう1つあります。
それは、そもそも僕には会社勤め自体が向いていないということ。
毎日決まった時間に出勤して、社内外の人間関係にストレスを抱えつつ与えられた仕事をこなし、給料のために頑張る。
そんな会社員として『当たり前のこと』である全てが、僕には向いていませんでした。
世の中の大多数の人が何だかんだで働き続け、出世したり自分ならではのポジションを見つけて活躍して順当にキャリアを積んでいる。
しかし僕は、そういったことさえ満足にできないまま、少しやって慣れてきては嫌気が差して辞めてしまう・・・
会社員として大切なことは、様々な方面に気を遣いバランスを取りつつ、何かが起きても自分を律して仕事をこなすことです。
僕はそういったことが全てバカらしく思えてしまい、自分に嘘をつくのも嫌で我慢しきれません。
7つの職場を経験してみて、つくづく自分の会社勤めへの向いてなさがよく分かりました。
経験したから気付けた
7つの職場を渡り歩いた経験は、日本社会では決して歓迎されることではありません。
転職回数が多いと「忍耐力がない」とか「計画性がない」などと見なされて、不利になることが多いです。
けれど僕としては、7つの職場を渡り歩いたことへの後悔は全くありません。
むしろ、7つの職場を経験したことで、自分が会社勤めに向いていないことを十分知れました。
1〜2つの職場ではなく、7つ回ってダメならもう確実です。
そうと分かれば、では自分に向いている働き方はどんなもので、何をすればそれが実現できるのかを考えればいいだけ。
経験したことで次のステップに進むことができました。
「自分に合う職場」など無いからこそ考えるべき
自分に合う職場は、本当の意味では現実に存在などしません。
何故なら自分に合うということは、自分のワガママや欲望を叶えてくれることも指しているからです。
言うまでもなく職場はその会社を作った人達のものであって、自分のものではないんです。
そうである以上、自分に合う職場はないですし、探すこと自体が無意味。
であれば取れる手段は、自分が合う職場を作るか、職場がない仕事をする等です。
今の時代、働き方は1つではありません。自分がしたいことをしていきましょう。