どんな会社にも仕事ができる人とできない人がいます。
両者を分けるものが何なのか、どうすればできる人になれるのかは、多くの社会人が悩んでいることではないでしょうか。
本記事はそんな悩みを解決すべく、これまでに7つの職場を経験し数えきれないほどの人達を見てきた僕が、仕事ができる人とできない人について解説します。
できる人とできない人を分ける6つの違い
仕事ができる人とできないの差は、客観的に見ていても明確に出ます。
そしてその差は、具体的に以下の6つの部分が原因となっていることがほとんどです。
情報の共有力
いわゆる『報・連・相』ですが、ここで重要となるのは上司だけに留まらず、同僚や後輩などを含めたあらゆる関係者へしっかり情報を共有していることです。
そうすることでみんなが状況を把握することができ、各々に当事者意識が生まれて、連携して仕事に取り組むことが可能となるのでスムーズに進みます。
仕事ができる人はこれを抜け目なくおさえているので、職場全体の士気も高まります。
しかし、仕事ができない人はそのような共有する精神を持っておらず、全て自分だけで情報を留めてしまいがち。
これが招くのは周囲からの孤立であり、成果も出せず良いものになりません。
情報の共有が自身と全体の成否を分けると理解しているのができる人、何も理解していないのができない人というわけです。
謙虚さ
仕事ができる人は物腰が柔らかく、大きな態度を取ったりはしません。
だから人間関係のトラブルを引き起こすことがなく、周囲からも好かれています。
また、余裕があるように見えるので、頼られることも多いです。
逆に仕事ができない人ほど、プライドが高くてすぐに不平不満を言ってきます。
それが自らの評価を下げていることも気付かず、周囲からの信頼もありません。
失敗に対しての反応
人間は失敗をした時に本性が出ることが多いです。
仕事ができる人は素直に認め謝罪し、その上で対処と再発防止策まで自分で考えます。
自分の落ち度がどこだったのか認識し、次に活かそうとするので成長速度も速いです。
仕事ができない人は、自分は悪くないと頑なになって謝りません。
さらに酷いタイプは、自分の落ち度すら分からず他人事のように捉えます。
だからいつまでも成長しませんし、周囲も見限って何も言わなくなります。
部下や後輩への接し方
自分より立場の弱い人達への接し方で、仕事のできる・できないは判断可能です。
仕事のできる人は、相手が部下や後輩であっても気遣いを欠かさず、威圧感や不快感を与えません。
教えるのも上手く、慕われていることが多いです。
仕事のできない人は、その実力と性格から、普段評価されることがなく肩身が狭くなっています。
そのため、部下や後輩を前にすると、鬱憤晴らしも兼ねて偉ぶって威圧的になりがち。
器の大きさがバレてしまうのがここです。
見た目と体型
仕事のできる人は、自己管理がしっかりできます。
だからスケジュールやタスクの管理も上手く、スマートに仕事をこなせるのです。
それは健康面においても同様で、適度な運動が重要と理解して実行しているから、スラッと引き締まった綺麗な見た目と体型になっています。
反対に仕事ができない人はだらしなく、生活習慣も乱れがちなため肥満体型なことが多く、見た目も清潔感がありません。
見た目の印象で仕事のできる・できないがある程度分かるというのは、嘘ではないということです。
視野の広さ
仕事のできる人は、常に視野を広く保っており、職場で起きている出来事に対してもしっかり把握しています。
だから反応と対処が早く、見落とされている部分もフォローすることができ、周囲から一目置かれます。
仕事のできない人は、視野が狭く反応と対処も遅いです。
むしろ周囲から指摘されないと気付かず、仕事の進捗を遅らせることもしょっちゅう。
頼りにならないので信頼されません。
できない人で居続けるリスク
仕事のできない人は周囲に迷惑をかけることが多く、それ故に嫌われ放置されます。
すると必然的に以下のリスクを抱えることになります。
クビになる
今の時代、会社はあらゆる手段でコストを削減しようと必死です。
コスト削減において最も効率がよく、真っ先に候補に挙がるのは人員の削減です。
そして削減の対象として挙がる人物は、給料が高いミドル層や勤怠の悪い社員、仕事ができない社員。
つまり、仕事ができない人は、クビになる可能性が高いということ。
「それは非正規雇用の場合で、正社員は関係ないでしょ」と思うかもしれませんが、今や正社員も安泰ではありません。
現に早期退職制度などの名目で、大企業でも次々に人員の削減を実施しています。
キャリアアップできない
仕事ができない人は、会社で難しい業務を任されることがなく、役職につける可能性も低いです。
つまり会社でキャリアアップはできないということ。
となると会社外でやるしかありませんが、空き時間でやらなければならないため、負担は大きくなります。
キャリアアップが上手くできないと今後転職や起業などのキャリアチェンジの際に足枷になる可能性があり、いつまでもスキルが上がらないということも。
仕事ができないと、自身のキャリアにもそのような悪影響を及ぼします。
下の世代に追い抜かれる
年功序列を引きずる古い習慣の会社もまだ多数存在しますが、時代は徐々に実力主義が進んでいます。
昇進・昇給できるのは、得てして仕事のできる人であり、できなければそのまま。
そこに年齢は関係ないため、自分より下の世代に次々と追い抜かれてしまいます。
ちょっと前までは先輩風を吹かしていたのに、追い抜かれることほどダサいものはありませんよね。
できる人になるために必要なこと
仕事のできる人は、生まれ持ってできたわけではありません。
自分なりの努力を積み重ね、その結果が出ているだけです。
では、仕事のできない人ができるようになるために、何をするべきなのか。
最低限、以下の3つはおさえておきたいところです。
ダメ出しを真摯に受け止め改善策を講じる
先輩や上司など、他人からの仕事に対するダメ出しは、会社にいればつきものです。
理不尽なものに対しては毅然と対応すべきが、真っ当なものであれば真摯に受け止める姿勢は必要です。
それは自分の足りない点を直すチャンスであり、ここで次に活かせるかが、できる人とできない人を分けます。
自分なりに改善策を講じて、再発の防止に努めるのが、できる人のやり方です。
できる人の動きを観察する
仕事のできる人とできない人では、普段からの動き方がまるで違います。
できない人が1つのことを完了させる時、できる人は3つのことを完了させます。
しかも正確性もできる人の方が断然上です。
そこで重要なのが、できる人がどのように動いているかを観察すること。
全て真似できるかどうかはさておき、どんな時にどのようにすれば良いのかは、観察しているとある程度分かります。
周囲で起きていることにも意識を持つ
仕事ができる人は、自分の担当ではないものにも注意を光らせています。
そうすることで全体の状況を把握し、何があっても臨機応変に動けるのです。
自分が関係のあるものしか見ていない人がほとんどの中で、これができるとそれだけで優秀なように見えます。
全体に意識を向ける力は、どんな仕事にも必ず活かせるので、早いうちから出来るようになることに損はありません。
できる人が生き残る世の中
日本社会は仕事ができない人でも、何だかんだでやっていけるようになっていました。
それは仕事ができる人が知らないところでカバーしてくれていて、全体が問題なく回っているように見えるからです。
しかし既に解説した通り、近年はコスト削減のために早期退職制度などを用いて、どんどん人員が整理されています。
この勢いは衰えるどころか、今後さらに加速する可能性が高く、決して他人事ではありません。
今までは見過ごされてきた仕事ができない人も、そうはいかなくなるかもしれないということです。
もし自分が仕事ができない側だと思うのであれば、ここから努力してできる側になるか、もし辞めさせられてもやっていけるスキルを身に付けましょう。