『お金の大切さ』は、誰もが十分過ぎるほど分かっているものです。
お金があるから食べ物を買えますし、病気になっても病院で治療を受けられます。
言い換えれば、お金がなければ生きていけません。だからお金を巡って多くの事件が発生するわけですね。
しかし、『お金のリスク管理』というところになると、自信を持って管理できていると言える人は少ないのではないでしょうか。
僕は過去にお金のリスク管理を上手くできず、300万円の貯金を失った経験があります。
本記事では、そこから学んだ6つのことをご紹介できればと思います。
得るのは大変。失うのは一瞬。
どんな形であれ働いたことのある人なら、お金を稼ぐことがいかに大変か、よく理解しているでしょう。
プライベートであれば絶対に関わりたくない人とも関わらなければなりませんし、自分には非のないことで怒られたり嫌なことをさせられるのも、「仕事だから・・・」と我慢しなければならない場面はたくさんあります。
しかし、そうやって苦労して得たお金がどれだけあっても、使えばたちまち無くなってしまいます。
1日かけて得たお金を、1分で使ってしまうことだって珍しくありません。
この事実にちゃんと気付けるかどうかで、お金で失敗をする可能性は大きく変わるでしょう。
特にパチンコや競馬といった賭け事が好きな人は、これを理解し冷静にリスク管理できなければなりません。
お金に対する適性の把握は必須
お金には以下の選択肢があります。
・稼ぐ
・貯める
・投資する
・浪費する
浪費は無駄遣いのように思えますが、娯楽に使うのも人間にとっては大切なことです。
理想としては、これら全てを冷静な判断のもとバランスよく行うことですが、実際には不可能です。
稼ぐのが上手くてもすぐ浪費してしまい貯めるのが下手な人がいますし、稼ぐのが下手でも投資が上手くてお金を増やせる人もいます。
重要なのは、お金に対しての向き・不向きを、自己分析し把握しておくこと。
僕の場合、副業によってお金を稼ぐことは他の人より少しだけできましたし、300万円まで貯めることもできましたが、投資で適切なコントロールができず損失を出したり、浪費を過剰にして失敗しました。
この大きな失敗を活かし少しずつ立て直すことができましたが、そうなる前にお金に対する適性を理解おくべきだったと後悔しています。
『自己投資』を言い訳にしない
自己投資という言葉はカッコいい響きです。
著名人の本の中でも、「お金をケチって自己投資を怠るな」なんてことが書かれていることがあって、あなたもそんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ただ勘違いしてはいけないのは、自己投資と娯楽のための浪費は別物ということ。
ジムに通って身体を鍛えるのは、これによって健康や強さを手に入れるという意味で自己投資と言えます。
しかし異性のことを深く知りたいと風俗店に行くのは、自己投資ではなく自分が楽しみたいだけの浪費です。
ここで言いたいのは浪費が悪いのではなく、自己投資と言い訳をして浪費である事実と向き合わないのが悪いということです。
僕はこれで使うべきではないお金まで使ってしまいました。
自分を正当化するのはやめて、その使い方が本当に自己投資なのか、それとも浪費なのかしっかり見定めましょう。
成功者の「リスクを取れ」は信じるな
世の中にいる成功者と言われる人達の中に、本や動画などで「リスクを取れ」と言っているのを見かけることがあります。
確かに何かを成功させるには、相応のリスクを負って挑戦しなければ、前に進めないこともあるでしょう、
ただ、ここでのリスクはたとえ失敗しても、余裕を持ってカバーできる範囲のものでなければなりません。
「退路を断つことで自分を追い込み、本気を出さざるを得なくする。」なんてことを言う人もいますが、これは非常に危険です。
追い込まれると心の余裕がなくなり、何をするにも楽しくなくなってしまいますし、失敗できないプレッシャーから手段を選ばなくなってしまいます。
リスクとは何の考えも根拠もなしに取るものではなく、適切な管理のもとで取ってこそであると覚えておきましょう。
貯金と投資の割合は最低でも『7:3』にする
投資は『余剰資金で行うのが原則』とされています。
これは仮に損失を出しても、日常生活を脅かさない金額でやるべきということ。
では、具体的にどの程度までであれば投資にかけてもいいのか。
僕の経験上、投資はかけても3割が上限で、残りは貯蓄に回すのがベストだと考えています。
というのも、普段は問題なくてもケガや病気などの突発的なトラブルや、忘れがちな税金関係でお金が必要になることが多々あるから。
この時に貯蓄が十分でないと、やり繰りに苦労する羽目になります。
特に税金関係は未払いだと非常に面倒な事態になる上、高額なことが多いので注意しなければなりません。
だからこそ、投資にかけるお金の割合は慎重に調整し、手元にいつでも使えるだけのお金を残しておく必要があります。
失ってからでは遅い。見上げる前に足元を見ろ。
僕は貯蓄300万円を失って、様々なことを学びました。
今では必要な失敗だったと思えますが、それでも失っていなければよりたくさんのことができたかもしれないと振り返ることはあります。
目標や目的に向かってこれからお金を稼ぐという意気込みは大切ですが、それ以上に足元にある自分のお金と向き合うことは大切です。
失ってからでは遅いので、自分がやろうとしているお金の扱い方は、本当にそれで良いのか?という点は常に自問自答しましょう。
お金は1度使うと、同じお金が戻ってくることはなく、新たに稼がなければなりません。
このあたり前の事実を、今1度思い返すことをおすすめします。