突然ですが、あなたは自分がしている仕事に疑問を持ったことがあるでしょうか?
僕はこれまでに7つの職場で働いてきて、多くの人達と関わる機会がありました。
たくさんのことを話して、1つ気付いたことがあります。
それは、
自分の仕事に疑問を持たず会社の言いなりになって働いている人がいる
ということ。
しかし、これをそのままにしておくのは、自分にとってマイナスとなりおすすめしません。
本記事では、仕事に疑問を持つことが大切な理由を、そのメリットなどを混じえて解説していきます。
仕事に疑問を持っていない人はたくさんいる
仕事に疑問を持つことは、それが当たり前の人にとっては今更なことですし、理解しづらいかもしれません。
しかし、世の中には疑問を持つことがない、又はできない人が想像以上に多いです。
ここでの疑問とは、具体的には以下のようなことを指します。
ちなみに2つとも、架空のことではなく、僕が実際に聞いたものです。
・8時間労なのに休憩なしで終始仕事している
・どこの会社に所属しているのか分からず、名乗る会社名だけ伝えられて、給料は全て手渡し
1つ目については、労働基準法が守られていません。8時間労働なのであれば、1時間は休憩取得が必須です。
2つ目については、そもそも自分が働いている会社をよく分からないという状態で、万が一知らないうちに犯罪に加担していたら大変なことになります。
いずれも疑問を持たずそのままにしていたら、自分が損をするか危険な目に遭うものでしょう。
「仕事なんてこういうもんか」などと思わず、「何かおかしくない?」と疑問を持つことが、自分を守ることに繋がるのです。
仕事に疑問を持つことの4つのメリット
どんな仕事にも、1つや2つは疑問に思うことがあるもの。
それは些細なことから明らかにおかしいことまでありますが、疑問を持てるとあなたに以下の4つのメリットをもたらしてくれます。
搾取から身を守れる
世の中には搾取をしようとしてくる人や組織がたくさんあります。
それをさも当たり前のように思わせて、都合の良いように働かせようとしてくるのです。
上記で挙げた休憩を取らせず働かせ続けるのも、搾取の1つといえるでしょう。
こちらが指摘するまで改善されることはないので、その間はずっと搾取されることになります。
これを回避し身を守るには、相手の言葉に騙されず疑問を持つことが欠かせません。
ラクして仕事ができるようになる
あなたが仕事をしている中で疑問に思うことは、他の人も同じように思っている可能性があります。
どう考えても無駄が多い作業だったり、やらなくてもあまり困らないものだったりです。
これを指摘し働きかけることで、周囲の注目が集まって改善されるかもしれません。
そうなればあなた自身がラクをできるようになり、心に余裕ができることも。
仕事への疑問がポジティブな結果を生み出すことは、往々にしてあるものです。
周囲からの評価が高くなる
最初に述べた通り、仕事に対して疑問を持つ人は、実はそこまで多くありません。
大抵の場合、「まぁ仕事だし」という感覚で、理不尽なことも受け入れてしまっています。
だからそれを無視せず疑問に思い指摘できるのは、周囲から一目置かれます。
仕事の作業スピードは慣れてくれば誰でも上がりますが、疑問を持つのは単純な慣れだけでは身に付かないからです。
これができるか否かで、あなたへの評価は大きく変わるでしょう。
どこでも通用する能力が身につく
仕事に疑問を持つ能力は、どこでも使えるものです。
どんな仕事にもおかしい点や曖昧な点などはあって、完璧なことはありません。
指摘できるということは、そこに改善する余地があるということ。
そして改善は特定の仕事のみに必要というわけではなく、あらゆる仕事で必要なものになります。
以上のことから、「疑問を持てる」というのは、どこでも通用する能力となり得るわけです。
仕事に疑問が持てるようになるために必要な3つのこと
ここまで解説してきた通り、仕事に疑問を持つことは非常に重要な能力です。
では、疑問を持てるようになるには、どうしたらいいのか。
これには主に以下の3点が必要となります。
ほかの会社の状況(待遇や制度など)を調べてみる
転職の経験があれば、自分の今している仕事と比較できる対象があるので、そこから疑問を持つことができるようになります。
しかしそういった経験がなく、今の1か所でしか働いていない場合は、求人情報誌を見てそれぞれどんな待遇で社員を迎え入れようとしているのかを調べてみましょう。
自分のいる会社と異なる点が他の多くの会社にあるなら、それはもしかしたらあなたのいる会社独特の、ヤバい点かもしれません。
また、仕事に関して発信している人のSNSを見てみるのもいいでしょう。
自分が普段特に気に留めずやっていることが、そこではおかしいこととして取り上げられている可能性があります。
比較できる対象を見つけて実際に比較してみると、疑問を持つキッカケができるはずです。
労働に関する法律を調べてみる
仕事に関わる法律は多岐に渡ります。
最も一般的で目にする機会が多いのは労働基準法ですが、他にも多くの法律で労働者は守られているのです。
これを遵守するのは当然のことであり、仮に遵守されていなければ、それは法律違反であり処罰される対象となり得ます。
なので、法律を調べて把握しておくことは、疑問を持てるようになるためのキッカケとなります。
もちろん全てを細部まで覚える必要はなく、大まかに覚えておく程度で問題ありません(残業のことや休暇のこと等)。
それだけでも、疑問を持てるようになるためには十分でしょう。
周囲に今の仕事のことを話してみる
あなたの身近にいる家族や友人は、あなたと同じように様々な仕事をしてきた経験があるはず。
そこで、彼等に今の自分の仕事のことを話してみましょう。
そこで「え、何それ?」と言われるような点があれば、それは当たり前ではなく疑問を持つべきことである可能性が高いです。
身近にいる人からの発言は信頼性がありますし、それをキッカケに今後の仕事を決める人もいます。
何気なく話してみて、どんな反応があるかを確認するのがおすすめです。
疑問を持てるようになるのは成長のための1歩
仕事に疑問を持つことに、ネガティブな印象を受ける人もいるかもしれません。
しかし、疑問を持つというのは『自分で考えている』ということであり、思考停止でただ言われるがままにやるのとは、一線を画すものになります。
これができるということは、自分が成長した証となり、1歩進んだ状態と言えます。
自分がラクをできるように、搾取やストレスなどから身を守るためにも、疑問を持つ能力を身に付けましょう。