仕事が続かないし上手くいかない。自分って社会不適合者なのかもしれない…。
社会人として仕事をしていればたくさんの悩みが出てきます。
それ自体は当たり前のことかもしれませんが、その中で「自分は社会不適合者だ」と思うことがあれば、1度立ち止まって考えてみる必要があります。
何故ならそのままどこでどんな仕事を続けたとしても、同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高いから。
僕自身、これまでに6回の転職を繰り返しており、どこに行っても上手くやれない社会不適合者です。
でもそれを理解した上で、自分に合う仕事と働き方を模索した結果、今はそれなりにやれています。
この記事では、僕と同じように社会不適合者だという自覚がある人へ、仕事の選び方と働き方を解説します。
「社会不適合者だから」を言い訳にしない
はじめに1つお伝えしたいのが、自分が社会不適合者と自覚するのは大切ですが、それを言い訳にしてはいけないということ。
言い訳するのは簡単ですが、これを持ってしまうと何かあるたびに「どうせ自分は…」という気持ちになってしまい自己嫌悪に陥ります。
今の世の中は、どれだけネガティブになって投げやりになっても、誰も助けてくれません。
もちろん生活保護をはじめとする諸制度はありますが、その恩恵に授かって生きていける人は全体から見ればごく僅か。
いつまでもそれらに頼って生きていくことも難しいでしょう。
だからこそ、「社会不適合者だから仕方ない」ではなく、「社会不適合だからこうしていく」という前向きな姿勢が必要です。
社会不適合者の仕事の選び方
社会不適合者にとって、世の中の『普通』は息苦しいですし、順応は非常に難しいでしょう。
そこで以下の3点をもとに仕事を選んでみることをおすすめします。
サラリーマンは諦める
社会不適合者にサラリーマンの仕事は最も向いていません。
決められた格好(スーツ)で、決められた場所で、決められた時間に、決められた業務をする。
そうやって多くの制限がされているサラリーマンは、社会不適合者からすると、常に首を真綿で締められている状態です。
また、組織で多くの他人と関わり合いながら仕事をすることになるので、よりつらいでしょう。
「みんなそれでも頑張ってる」と言われればそれまでですが、耐えようとしても結局耐えることができません。
僕も実際に経験して痛感しましたが、みんなと同じようにはできなかったです。
サラリーマンと社会不適合者は決して相容れないもの。
合わないものには固執せず諦めることも、別の道へ進むために必要でしょう。
好きなこと・興味のあることを仕事にする
「仕事に対して楽しさや面白さを求めるな」という意見がありますが、これはある意味で正しくある意味で間違っています。
確かに仕事は楽しいことや面白いことばかりやっているわけにはいきません。
時にはやりたくないこともやらなければならないことだってあるでしょう。
しかし、楽しいことや面白いことが何もない仕事では、絶対に長続きしません。
以上のことから、仕事は好きなことや興味のあることにして、少しでも楽しさや面白さが感じられるものにした方が良いです。
そうすると仕事に対するモチベーションを保ちやすいですし、向上心を持てるので成長しようとすることでマンネリ化もしにくくなります。
就業形態にこだわらない
正社員は日本において未だに、『安定している』というイメージが根強くあります。
特に中高年以降の世代にはそれが顕著です。
ただ、今やそんなものは幻想でしかありません。
現に、コロナ禍においては日本のみならず世界的に有名な企業でさえ、様々な名目で人員削減を行いました。
もはや企業に社員を守るだけのチカラも責任感もないのです。
にも関わらず正社員という立場は、未だに多くの責任を抱えているのが現状です。
そんな就業形態にこだわらす、やりたいことをやっていく方が社会不適合者には圧倒的に向いていますし、のびのびとやれるでしょう。
社会不適合者の働き方
社会不適合者には、『普通』と言われる社会人の働き方は厳しいのが現状です。
ストレスを感じやすい繊細さ、気分に左右されやすい不安定さなどを持ち、感性や価値観も独特なことが多いです。
この点を考慮して、働き方について以下のことをおさえておく必要があります。
ストレスのかかることからは逃げる
上述の通り、ストレスに人一倍敏感なので、少しでも晒され続けるとすぐに調子を崩してしまいます。
これを防ぐには、ストレスを感じない環境に身を置き、ストレスを感じることからは避けて逃げること。
「面倒だけどストレスというほどではない」くらいの感覚で働けるのが目安です。
また、人間関係にも注意しましょう。
どの職場にも自分とは合わない、または自分を毛嫌いする人がいるものです。
それはもう仕方ないことで、こちらが無理にその人へ気遣ったり合わせようとしても上手くいきません。
それよりも、いかに関わらないようにして、相手からの攻撃を逸らせるかを考えましょう。
お互い不干渉・無関係でいれば、無駄な諍いが起きることはありません。
『最低限のパフォーマンス』を目指す
社会不適合者にとって、目立つのはあまり良いことがありません。
仕事がデキてもデキなくても、どちらかに偏るとそれだけで目立つのが職場。
デキると嫉妬ややっかみの対象になりますし、デキないとバカにされたり軽蔑の対象になるリスクがあります。
さらにデキることが周囲に気付かれると、面倒な仕事や誰かの尻拭いをさせられることも。
こうした面倒なことを回避するには、最低限のパフォーマンスを出すことを目指しましょう。
誰にも指摘を受けず、罪悪感も抱かずに済むのはこの塩梅です。
最低限が何を指すのかは仕事にもよりますが、「失敗をしない」とか「ノルマを達成する」といったものです。
職場に指標など分かりやすいものがあるなら、そこの最低ラインを狙いましょう。
もし最低限までいかないなら、大きなミスをしないようにだけ気を付けるのも有効です。
日本の職場はミスに敏感なので、これをしないだけで最低限の評価を得られます。
デキる人を妬まず自分を卑下しない
世の中には何をやらせても人並み以上にデキる人がいます。
彼等はコツを掴むのが上手く、こちらが苦労してやっとできたことを平然とこなします。
そんな人がいるとつい妬んでしまいますが、するだけ無意味なのでやめましょう。
才能や向き不向きはどうしたってあるもので、彼等をいくら妬んでも手には入りません。
そして、彼等と自分を比較して卑下せず、その時間を努力することに向けるべきです。
『自分に合う仕事』は必ずある
社会不適合者からすると、世の中で『普通に仕事をして普通に生きていく』のは、簡単ではありません。
甘えだの何だのと言われても、できないものはどうしたってできないのです。
僕は6回の転職の中で、周囲から「次は長続きする仕事をしろよ」と言われ続けてきました。
もちろんやる気がないわけじゃなく、自分なりに頑張っていましたが、その結果心身の調子を崩し治るまでにとても時間がかかりました。
「自分は普通のことができない社会不適合者なんだ」と受け入れて、無理に頑張ることをやめてからは、穏やかに生きることができています。
どんな人にも自分に合う仕事や働き方は必ずあって、それを諦めず探して試し続けられるかです。
社会に不適合だというなら、逆に適合できる場所を見つけましょう。