世の中にいる大多数の社会人は、生活のために仕事をしなければなりません。
とはいえ、仕事に対してやる気を持っておらず、ただお金を得るためにやるのはかなり苦しいです。
そこで重要となるのが、自分に合う仕事をやるということ。
でも肝心の『自分に合う仕事』が何なのか分からず、悩んでいる人は少なくありません。
僕はこれまでに6度の転職を繰り返し、7つの職場で働いてきました。
その中で分かったのは、自分に合う職場はなくても、自分に合う仕事はあるということです。
本記事では、そんな自分に合う仕事について解説していきます。
『自分に合う仕事』の定義
そもそも自分に合う仕事とは、具体的にどういうものを指すのでしょうか。
明確な定義こそありませんが、基本的には以下の4点がそれに当たると考えられます。
①楽しく取り組める
②良い成果や成績が出せる
③向上心を持てて勉強が苦にならない
④継続できる
これらの中で、最低2つ以上当てはまるものだと自分に合っていると言えるのではないでしょうか。
特に①が満たされていれば、仕事としては上々です。
各要素をもう少し具体的に掘り下げていきます。
①楽しく取り組める
仕事をする上で最も重要な要素です。
これがないと、仕事に対する義務感ばかりで、苦行になってしまいます。
SNSで「仕事に行きたくない」とか「仕事が嫌い」と発言している人達は、この要素を満たしていないと言えるでしょう。
『仕事は仕事』と完全に割り切ってやれるのであればいいですが、そうしてプロフェッショナルに徹することができる人はほとんどいません。
多くは感情的になり、日々ネガティブなことばかり言いがちです。
そのため、まずこの要素を満たせる仕事を探すことが、最優先ではないかと思います。
楽しく取り組めるかを決めるのは、主に自分が興味を持てること、または趣味の延長線にあることが例として挙げられます。
まずは仕事とプライベートという枠組みをなくして、自分が興味・関心を持てるものを思い浮かべて列挙してみましょう。
②良い成果や成績が出せる
どれだけ楽しくやれても、そこに結果が伴わないと仕事としては失格です。
お金をもらう立場である以上は、最低限の成果や結果は出さなければなりません。
自分に合う仕事の場合、良い成果や成績をそこまで苦労することなく出すことが可能です。
例えば初対面の人と話すことが得意であれば、営業職で難なく良い成績を残せる可能性が高いでしょう。
他の人が必死にならないとできないことを、自分が普通にできるのであれば、それは自分に合う仕事と言えます。
③向上心を持てて勉強が苦にならない
嫌な仕事や苦手な仕事だと、今より成長したいなどという向上心を持つことはできません。
やらなければならないからやっているだけで、それ以上を求めないからです。
対して自分に合う仕事の場合、もっとこうなりたい!などという向上心を高く持てることが多いです。
向上心が高ければ勉強も進んでやるようになるので、より良い成果や成績が出せます。
まさに好循環が生まれるので、自分に合う仕事をするのはより重要と言えるでしょう。
④継続できる
継続するのは当たり前のようで、実はとても難しいことです。
つらいことやしんどいことがあれば辞めたくなるのは当然ですし、面倒になって辞めてしまうことも多々あることです。
どんな仕事であっても、ネガティブな出来事は必ず発生します。
自分に合う仕事であれば、たとえそうしたことがあっても、辞めずに踏ん張ろうと思えるもの。
継続できるかどうかは、自分に合う仕事を見定める上で、重要な要素と言えるでしょう。
事前選別をしてみる
自分に合う仕事を探すにあたり、まずは大まかでもいいので、ある程度の選別をしてみましょう。
自己分析という大仰なことをしなくても、自分の性格や特徴を考えた時に、『この仕事は合う・合わない』というのは何となく見えてくるはずです。
例えば僕の場合、初対面の人と話すことが苦手で、嘘やハッタリも上手く使えず、自分からグイグイと距離を詰められるタイプではありません。
以上の点から営業職は自分に合っているとは昔から思っておらず、実際に営業職に挑戦したこともありましたが、予想通り全く合わず1年経たずで辞めてしまいました。
このように、選別はそれなりに正確に行えるので、そのぶん自分に合う仕事を見つけやすくなります。
クラウドソーシングを活用してやってみる
事前の選別がある程度できたら、自分に合うかもしれない仕事を実際にやってみましょう。
今の時代は転職をせずとも、クラウドソーシングサイトで該当の仕事を募集していることが普通にあります。
実際に取り組んでみれば、自分の選別が正しかったどうかも、直接確認できますよね。
もちろん本業としてやるのとは異なるため、それだけで自分に合う仕事かどうかを完全には判断できません。
ただ、触りの部分だけであってもやってみることで、分かることがたくさんあるでしょう。
どれだけ頭でイメージしても経験に勝るものはないので、やれる範囲でやれることはどんどんやっていくことをおすすめします。
やるだけの余裕がないならプロに相談するのもアリ
自分に合う仕事を探す最短の近道は実際にやってみることですが、今の仕事の忙しさやプライベートの都合で、そんな余裕がない人もいます。
その場合は、キャリア形成に関するサービスで、適職相談をしてみるとよいでしょう。
最近は無料で相談が可能なものも多いので、これを活用してプロに相談に乗ってもらうことで、自分では気付けなかった点も発見できるかもしれません。
時間も1~2時間程度になるのが基本なので、あまり暇がないという人も利用できるのではないでしょうか。
自分に合う仕事を見つけるのは簡単ではありませんが、仕事が人生に占める割合は大きいので、楽しくやりがいをもってやれるかは非常に重要です。
使えるものは何でも使って、自分に合う仕事を諦めずに探してみてください。