ビジネスのシーンなどで、結果にコミットしていくなどと言ったような言葉を耳にすることが多くなりました。

日本人の感覚としては、結果にコミットするというよりは、結果をコミットすると言ったほうがしっくりくるでしょう。それでは、コミットの意味とはどんなものか見ていきましょう。

コミットの意味とは?

委託する・任せる

仕事を委託したり、任せると言ったシチュエーションでコミットするという言葉を使う事があります。

例えば、弊社に委ねてくださいと使う場合には、結果にコミットするともいえます。目標を達成するために、積極的にかかわっていくと言った意味が含まれていることが分かります。

参加する

結果にコミットするという意味の中には、参加する意味も込められています。

そこで結果にコミットすると言えば、少し硬い言い回しになりますが、イメージとしては責任を持って参加すると言った意味が含まれています。

こちらも、目標に向かって一緒に責任を負うと言ったような意味が含まれています。

約束する

委託するという意味に似ていますが、結果にコミットするという意味として、約束することがあります。

プレッシャーやリスク、結果も含めた責任を持った仕事を約束するという意味でビジネスシーンでは用いられます。

関係する・かかわりあう

目的に対し積極的に関わることなど、結果にコミットする意味としては関係することや関わりあう意味があります。

ただ、約束や関わることを意思表示するわけではなく、責任が伴っているという事が、ただ関係することや関わることとの違いといえます。

また、ビジネスシーンでフルコミットという言葉として使う事もあり、「全力で関わる」「全責任を負う」「最大の決意表明」と、コミットの最大表現として用いられます。

結果にコミットするとは?7個の意味

それでは次に、結果にコミットするとはどういったシーンで使われることが多いのか見ていきます。ビジネスのさまざまなシーンで使う場面がありますが、ここでは7個上げていきます。日常生活では使うのかどうかも解説します。

結果にコミットするとは?意味1:結果に関係する

結果にコミットするとは、文字通り結果に関係するシーンで使われます。

厳密に言うと「結果にコミットする」とは、「結果に責任を持ちます」、という意味になりその言葉を解釈すると「必ず結果を残します」といったニュアンスとしてとらえられます。

結果にコミットできる人は社会人として大きく飛躍できます。

結果にコミットするとは?意味2:結果にかかわりあう

結果にコミットするは、結果に関わりあうとして使われることもあります。こちらは、委託などと言った言葉を使うと近い意味合いになりますが、責任を伴って参加していくと言った意味として使われることが多い傾向にあります。

失敗よりも成功を考えて積極気に仕事をして、結果にコミットしていくと言ったように使われることが多く、少し意味合いが違ってきます。

しっかりと結果に関わりあうものだということをアピールして自分の評価を上げる手段として使うことが可能です。

結果にコミットするとは?意味3:結果を約束する

結果にコミットするという言葉は、「結果を約束する」という意味で使うことができます。この言葉からわかるように、結果にコミットするとは責任が伴ってきます。

コミットしない人と比べれば、仕事量も消耗する時間や体力も多くなってきます。ただやはり、結果にコミットできる人間は、周りからの評価も高くなっていくでしょう。

結果にコミットするとは?意味4:結果をゆだねる

結果にコミットするという意味の中に、結果を委ねるというものがあります。委託すると言った言葉があるように、「案件や仕事を引き受ける際に責任を持ち、またその結果にも責任を持つ」という意味を持ちます。

そのため、日常生活においてはあまり使われません。ビジネスシーンにおいては、使われるシーンが非常に多いでしょう。仕事場で話の中に出てくることも多いので、気づけることが多くなります。

結果にコミットするとは?意味5:結果を引き渡す

結果にコミットするという意味として、結果を引き渡すというものがあります。

要するに、ビジネスシーンで「コミット」しているとは「目的や目標を達成するために責任を持ち、積極的に行動している」状態のことです。

結果を引き渡すとして、ビジネスの場では使われることも多々ありますので、覚えておきましょう。

結果にコミットするとは?意味6:結果を委託する

結果にコミットするという意味として、結果を委託するというものがあります。

英語には「Commit(コミット)」という単語もあり、「委託する、引き受ける、約束する」という意味で、「Commitment(コミットメント)」を略した言葉です。

結果を委託すると言った意味で、ビジネスの場で使われることは多くあります。これも覚えておいたほうがよいでしょう。

結果にコミットするとは?意味7:結果に参加する

最後に、結果にコミットすると言った意味として、結果に参加するというものがあります。

しかしながら、ただ参加するだけでなく固い決意や責任感が伴ってきます。リーダーシップなどもしっかり示すことができます。

コミットを上手に使うと表現の幅が広がり、相手に自分のやる気や伝えたいことをうまく知らせることができると言えます。ビジネスシーンではこういった自己表現をすることもできます。

ビジネス用語での結果にコミットするとは?

ここまで、結果にコミットするとして、意味などを述べてきましたが、結論としてビジネス用語の結果にコミットするとはどういったものなのかを解説していきます。

日常生活の中ではほとんどつかわれるシーンはないです。なぜなら、結果にコミットするという言葉自体に責任やプレッシャーが付いてくるためです。

それではこちらをご覧ください。

プレッシャーやリスク・結果を含めた責任を持った仕事を約束

基本的に、結果にコミットするにはプレッシャーやリスクが伴い、良い結果を出すことが求められます。これはビジネスのシーンだからこそと言えるでしょう。

たとえば「今期は、売上において対昨期130%達成することをコミットします。」と言ったように使われることがありますが、コミットという言葉を使うことで、強い意志を相手に感じてもらうことにつながります。

やる気などの感情をコミットという言葉を使う事によって巧く伝えることができます。

目標・目的を達成するために積極的に関わっていく

目標と目的の達成のために、積極的にかかわっていくとして結果にコミットするという事ができます。

こちらも例として挙げると、「20%利益拡大の実現することをコミットする」と言ったように使われることが多い傾向にあります。

結果にコミットするという言葉を使う事によって、強い意志と自信を伝えることができます。自己評価を上げる方法のテクニックの1つとして使ってみましょう。

参加することを約束する

参加することを約束するという意味で、結果にコミットするを使う事ができます。

例えば、「今度のプロジェクトにコミットしたいと考えている」といった具合に使う事ができます。この文章からわかるように、ただ参加するだけでなく、良い結果、目標に向かって進んでいくために責任を持っていることが読み取れます。

IT用語での結果にコミットするとは

ちなみにIT業界では、少し違った意味として結果にコミットするという事があります。普段のビジネスとは違ったITならではのコミットという言葉を使った方法とはどういったものでしょうか。

それでは、IT用語での結果にコミットするとはどんなものかを解説していきます。こちらをご覧ください。普段のビジネスでは使わないような使い方をする場面も多いです。

トランザクション処理が全て正常に完結した結果を確定すること

「トランザクション処理(データベースにおける一連の更新処理)が全て正常に完結した結果を確定すること」としてIT用語では言う事があります。

IT用語の説明はかなり専門的なところまで長くなってしまうので、割愛させていただきますが、処理が全て正常に完結したというシーンで使われることがあります。覚えておくと非常に便利です。

一連の作業が無事に成功しその成功した結果を確定し宣言すること

一連の作業が無事に成功して、結果を確定して宣言するとして、コミットすると表現することができます。

ここで例をあげると「相当なデータ量だったが無事にコミットされてひと安心だ」といった具合に使われます。このように、ポジティブな意味として使われますので、覚えておいてください。

AとBの作業が終わってもCが終わっていなければだめ

トランザクション処理に関係してきますが、「コミット」をし忘れるとトランザクション処理が終了していても完了したことにならずまた一からやり直しとなります。

例えば、AとBの仕事が一通り終わったと仮定します。それでもCがまだ終わっていなければこの一連の作業はまだ終わっているとは言えません。

その状態ではまだ成功しているとは言えないので、コミットすることができません。

「結果にコミット」を使用した例文

それでは、ここまでで結果にコミットすると言った意味を紹介してきましたが、具体的な例文を見ていきましょう。

この例文を見て使い方のイメージを掴んでいただけます。まずは、こちらをご覧ください。

ビジネス用語の例文

「約束」などの意味では、「彼は次のプロジェクトの成功をコミットし日々邁進している」など、他にも使い方はありますが、一例としてこういった使い方ができます。

ビジネスシーンにおいて「コミット」とは「責任の伴った約束をすること」「目的に対し積極的に関わること」の意味があります。

「案件や仕事を引き受ける際に責任を持ち、その結果にも責任を持つこと」と「仕事における目標や目的に対し積極的に関わり、また責任持って仕事を引き受けること」の意思表示をすることです。

IT用語の例文

IT用語の例文としては、「処理中にサーバーが落ちてしまったため、コミットされていないトランザクションが全てキャンセルされてしまった」という風に使う事ができます。

他のビジネスシーンとは少し違い、特殊な使い方をしますが、IT業界にいる、もしくはいまから飛び込もうとしている方は覚えておいたほうが良いでしょう。

IT業界でビジネスパーソンと話をする機会に、言葉の意味を理解できれば、周りからの情報量も格段に違ってきます。

結果にコミットするの意味を理解し正しい使い方をしよう!

結果にコミットするという言葉について、例文も交えて解説しましたが、ビジネスシーンではさまざまな場面で使われていることがお分かりいただけましたでしょうか。

ちなみに、英語のコミットとは動詞「commit」の意味として大きく分けて3つあり、「(病院・刑務所に)…を引き渡す、専念する、傾倒する、(犯罪)を犯す」などがあります。

日本語の「コミットする」に近いのは上記の2番目の意味です。