会社に雇われて、日々仕事に追われている社畜。
現状に不満ばかりで脱出したいと思ってはいるものの、いつの間にかズルズルとここまで来てしまった人も多いではないでしょうか。
僕も昔はそんな状態で、ずっと社畜である自分が嫌なまま、気が付けば30代に突入していました。
その経験上、社畜から脱出するためには、まずマインドから変える必要があると痛感しています。
本記事では、社畜から脱出したいのにできていない人が変えるべき、4つのマインドについて解説します。
社畜マインドが根付きやすい日本
現在の日本では、社畜を醸成させる環境が出来上がっています。
就活ではみんな同じ格好にさせて個性を無くして、少しでもはみ出す人を許しません。
入社し上司や先輩の下に付いたら、会社での常識やマナーなどを叩き込まれ、理不尽なことも耐えるのが当たり前と刷り込まれます。
そうして数ヶ月も経てば、いつの間にか社畜としてのマインドが根付いています。
社畜マインドがあると、会社員以外の道で生活していくことに不安を感じて、行動ができなくなります。
これが会社にとって都合の良い人材である社畜が誕生する、昔からのプロセスと言えるでしょう。
しかしこのマインドさえ変えることができれば、誰だって社畜から脱出することは可能です。
社畜に共通する3つのマインド
世の中に数多くいる社畜ですが、実は共通するマインドがあります。
それが以下に挙げる4つであり、これを持っている限り、社畜は社畜のまま変わることは難しいでしょう。
無難なことしかしない
社畜マインドが根付いていると、リスクのある選択をしたり、行動することが難しくなります。
会社に雇われて給料を得ることでしか生活できず、そこから飛び出して挑戦しても上手くいかないと思ってしまうのです。
加えて安定した給料がもらえて、自分で考える事柄が少ない社畜という生き方は、ある種の気楽さがあります。
その生活を続けていると、気楽さに慣れて、それを捨ててもよいのか?という疑問が生まれてしまう面もあるでしょう。
結果として、リスクを取らずに済む無難なことしかしなくなり、現状維持に留まってしまいます。
どの職場にも「こんな会社早く辞めて、もっと良いところに行くわ~。」などと周囲に吹聴する人がいますが、大抵このタイプは辞めません。
これが無難なことしかしない典型的な例で、実際に辞めて行動しようとはしない人です。
やりたいことがあるのに言い訳をしてやらない
社畜は最低限のことさえしておけば、給料をもらうことができます。
そしてどんなに頑張っても、もらえる給料が変わらないケースは多々あります。
すると、「これくらいやっておけば大丈夫だな」ということが分かってきて、本気を出さなくなります。
合理的な考え方に見えますが、これを続けていると、やりたいことができても本気を出すのが面倒になり、本気の出し方を忘れてしまいます。
「お金が貯まったら」とか「時間に余裕ができたら」などと言い訳をして、いつまでたってもやらなくなるでしょう。
正社員にこだわる
社畜マインドを持っていると、正社員であることにこだわり、非正規である派遣社員やアルバイトを忌避しがちです。
昔から安定していると言われる正社員ですが、近年では早期退職制度や事業縮小などで、実質的なクビを迫られることも少なくありません。
にも拘わらず、正社員は給料の割に労働量が多く、背負う責任も大きいことが多々あります。
このことから、社畜になりやすいのは断然正社員と言えるでしょう。
社畜から脱出するためには、正社員という雇用形態から離れるのも選択肢の1つですが、それができず苦しむのが社畜なのです。
マインドを変えるために必要なこと
社畜から脱出するためには、上記で挙げたマインドを変える必要がありますが、マインドなんてどうしたら変えられるのか分からないという人も多いでしょう。
効果的かつ比較的取り組みやすいのは、以下の3つです。
異なる環境にいる人と出会って話す
社畜は人間関係が閉鎖的になりがちです。
普段関わるのは、同じ会社にいる人間か、友達や家族のみということは、珍しくありません。
それ自体は悪いことではありませんが、別の角度・視点からの考え方や思考を取り入れるキッカケがないのです。
そこで必要となるのが、今の自分とは異なる環境や立場にいる人と、積極的に関わること。
具体的には、フリーランスや経営者など、会社に属して働いていない人です。
彼等のマインドは、社畜の持つマインドとは、異なる部分が多くあります。
どちらが優れているというものではありませんが、自分の中にない価値観に触れることで、得られる気付きがたくさんあるでしょう。
成功体験を積み重ねる
社畜が脱出できないのは、脱出するための行動をしないからです。
そして行動しないのは、無難なことしかしないからですが、その背後には自分に自信がないことが挙げられます。
会社を辞めても1人でお金を稼いでやっていける自信があれば、とっくに実行しているはず。
そうしないのは、できるだけの力が自分にはないと思っているからでしょう。
これを乗り越えるには、自分に十分な力があると、自信を持つことです。
そのために必要となるのが、どんな些細なことでも構わないので、何かに挑戦し成功をおさめることです。
成功体験を積み重ねることで、「自分もこれだけやれるんだ」という自信に繋がります。
社畜から脱出するために、自分に対して自信を持つことが、マインドを変える支えとなるでしょう。
これまでのキャリアを整理する
毎日仕事を淡々とこなし、家と会社の往復を繰り返していると、目先のことしか見えなくなりがちです。
しかしそうしていると時間はあっという間に過ぎてしまい、この先もずっと社畜で居続けることになります。
そうならないようにするためには、将来自分がどうなっていたいかを明確にして、何をしていくべきか逆算して考えることが欠かせません。
その最初に行うべきことが、これまでのキャリアを整理し、今の自分に何ができて何ができないかを目える化することです。
キャリアの整理をする際は、まずは全て箇条書きにしてみることをおすすめします。
仕事に関するものだけでなく、趣味や遊びでやってきたものの中にも、自分の大切なキャリアであることを覚えておきましょう。
社畜マインドから卒業しよう
社畜という言葉は、1990年の流行語に挙げられています。
つまり30年以上前から、社畜として心身を疲弊させながら働いている人達が大勢いたということでしょう。
それなのに、未だに世の中には社畜が溢れており、通勤ラッシュや帰宅ラッシュの電車を見れば、くたびれた顔をした社会人が男女問わず乗っています。
社畜から脱出して生きていけるのなんて、ほんのひと握りだろうと諦めてはいませんか?
でも、本記事で挙げている社畜マインドを変えれば、社畜から脱出することは十分可能です。
そのために、まずは自分の中に根強く存在する、社畜マインドと向き合ってみましょう。