新卒で入った会社を辞めたい。でも言い出す勇気が出ない…
会社に辞めることを言い出すのは、とても勇気がいりますし、できれば避けて通りたいものです。
ましてや新卒で、入社してからそれほど経っていないと、余計に言いにくいですよね。
しかし結論から言えば、その悩みは退職代行を使えば解決するので問題ありません。
本記事では、新卒で仕事を辞めてから、その後のことについて解説していきます。
辞めることを自分で言い出す必要はない
繰り返しますが、会社に辞めることを伝えるのは、自分である必要はありません。
退職代行サービスへ依頼すれば、退職手続き含めて全て代行してくれます。
「会社を辞めるなら自分で伝えるべきだ!社会人としての責任感はないのか!」
などと批判する人がいますが、そんなものは気にしなくて大丈夫です。
そもそも言いづらいと思うのは、会社にいる人達がそう感じさせる雰囲気を持っているのが原因であることがほとんどです。
また、自分から辞めることを言い出さなければならないという法律は存在しません。
退職代行業者から社員の退職連絡を受けたのですが、退職手続きを取らなければいけないでしょうか。
労働者本人以外であっても、退職の意思表示を使者として伝言することは可能であり、退職届等その連絡に本人の意思が反映されている限りは、法的に有効なので、労働者が有期雇用契約期間の途中(有期契約期間が1年を超える場合を除きます)である場合を除き、原則として退職手続きが必要となります。
社会保険労務士法人 杉原事務所 労基法その他労働法
いつまでも言い出せず苦しい思いをするよりも、退職代行サービスを頼る方がよいでしょう。
辞める際に気にする必要のないこと
新卒で仕事を辞める時、真面目な人ほど多くのことを気にしたり、申し訳なく思ってしまうものです。
しかし、それらは一切気にする必要ありません。
以下に、よく気にしたり申し訳なく思ってしまいがちな点と気にする必要のない理由を解説しているので、参考にしてください。
自分の能力不足ではないか
どれだけ仕事をしても全く終わらなかったり同僚と比べて仕事が遅いと、つらくて辞めたいのは自分の能力不足が原因ではないかと考えることがあるかもしれません。
しかし自分でそう考えているなら、それは大きな勘違いをしていることがほとんどです。
本当に能力不足の人は、自分が能力不足ではないかと考えません。
逆に自分は仕事がデキると思い込んでいるケースがほとんどです。
ではなぜそのような状況に陥るかというと、単純に仕事量が多いだけです。
同僚と仕事量が全く同じということは有り得ませんし、仮に全く同じだとしたら、同僚の方がその仕事に向いているか要領がいいかです。
少なくとも、あなたに落ち度があってのことではありません。
我慢が足りないのではないか
仕事を早期に辞める人に対して、よく言われるのが「我慢が足りない」ということです。
「みんな我慢して頑張っている」と言われると、自分には我慢強さが足りないと責めてしまうことがあるかもしれません。
しかしそれは大きな間違いです。
仕事において我慢しなければならない時はあるものの、それを強いる環境が当たり前に存在するのは、決して普通ではありません。
また、何をどの程度我慢できるかは、人によって様々です。
自分が我慢できないことは無理しなくて構いませんし、他人から何か言われても気にする必要はないです。
我慢を続けて心を病んでしまっても、会社は何の保障もしてくれず、自己責任などと言われるだけです。
自分の身は自分で守るために、無理な我慢はやめてOKです。
周囲から冷ややかな目で見られるのではないか
仕事を辞めるにあたって、同じ職場にいる人達の反応は怖いですよね。
新卒となると周囲は先輩や上司ばかりですし、何を言われても反論しづらいでしょう。
けれどそんなものは、ハッキリ言ってどうでもいいものです。
大半の人は、仕事を辞めれば今後一生関わることがありません。
あなたにとって大切な人は、あなたが辞めることについて否定的なことは言いませんし、むしろ応援してくれます。
世の中には辞めたくて仕方ないのに、辞められない人がいます。
あなたの職場の先輩や上司の中にも、そんな人が必ずいます。
あなたが辞めることについてとやかく言うのは大体そういう人なので、気にせず無視しましょう。
良くしてくれた人への恩を仇で返すのではないか
どんなクソみたいな会社であっても、あなたに良くしてくれた人は少なからずいるはずです。
辞めるとなった時、その恩をロクに返せていないことに、罪悪感を覚えることもあるでしょう。
断言できますが、あなたに良くしてくれた人は、あなたのことを恩知らずだとか仇で返されたなんて思いません。
むしろ、まだ若く可能性がたくさんある新卒のあなたに対して、よく決断したと嬉しがってくれるはずです。
自分の仕事もある中で、新卒という世話のかかる人間に優しく接するのは、大変なことです。
にも関わらず面倒を見てくれる人は、あなたが辞めることに文句など言いません。
それよりも、いつかあなたに部下や後輩ができた時に、今度はその人達に良くしてあげることが恩返しになるでしよう。
退職後~再スタートまでのステップ
無事に仕事を辞めることができたら一段落です。
これであなたを苦しめていたものは無くなったので、時間はたっぷりあります。
ここからは、辞めてから新しいスタートを切るまでのステップについて、順番に解説します。
ゆっくり休む
まず必要なのは、これまでに消耗した心身を休ませることです。
苦しい気持ちを抱えながら仕事を続けていたあなたは、自分が思っている以上に疲れています。
これまでは休日であっても頭のどこかに仕事のことがチラついて、本当の意味で休めていないこともあったはず。
仕事を辞めた後ならば、それもないのでゆっくり気の向くまま休めます。
動き出すためにはエネルギーが必要で、そのエネルギーは蓄えなければなりません。
仕事を辞めたら、次の1歩を踏み出すためにも休むことをおすすめします。
今後の仕事について考える
休んで心身が良い状態になったら、今後の仕事をどうするか、ザックリでもいいので考えてみましょう。
やってみたい仕事があるならそれを目指せばいいですが、そうしたものがないことがほとんどのはずです。
どんな業種がいいのか、どんな待遇を求めているのか、どんな働き方が理想なのか。
大枠から考えていくと、少しずつ自分の望むものが分かってきます。
まずは素直な気持ちで考えてみるのがポイントです。
日雇いバイトなどで働いてみる
日雇いバイトなど、いわゆるスポットでの仕事は、学ぶことが多くあります。
個人ではなく労働力としか見なされない場面が度々あるので、果たして自分は何なんだろうと感じます。
仕事について、自分の存在意義について、社会について。
嫌な思いをすることも多いですが、こんな世界があるのだと、新しい発見がきっとあります。
時間の余裕があるうちに、1度はやってみることをおすすめします。
転職活動をしてみる
新卒における就活と、転職活動は勝手が違います。
やってみるとかかる手間と時間が分かりますし、自分の市場価値が今どれくらいなのかも見えてきます。
また、転職エージェントに登録すると、転職市場の現在の状況を詳しく聞けます。
情報収集という点でやっておいて損はありませんし、やっていく中でやりたい仕事も見つかることがあるので、まずは取り組んでみるとよいでしょう。
どの転職サイトへ登録するか迷う場合は、ひとまず大手に登録しておけば大丈夫です。
人生いくらでも何とかなる
新卒で始めた仕事を早期に辞めると、これからどうなるのか不安になることがあります。
「そんなんじゃ、この先どこに行っても通用しないよ」などと、心ない言葉を投げてくる人もいるかもしれません。
しかし、そんな言葉は全く気にしなくて大丈夫です。
新卒で仕事を辞める人は数多くいますが、みんな別の環境で活き活きと生活しています。
今の時代、人生をやり直すことはいくらでもできますし、何とかなります。
自分はだめだなんて思わず、堂々と前を向いておきましょう。