職場の上司がどんな人物かは、非常に重要なことです。
性格・仕事の仕方・部下への接し方など、上司次第で職場の雰囲気が決まります。
もし今、あなたの上司が不機嫌でそれを周囲に振りまいているなら、とてもつらい思いをしているでしょう。
我慢も限界で、仕事を辞めたいと考えているかもしれません。
結論から言うと、上司と同じ空間にいるのがこれ以上無理だと感じているなら、今すぐ辞めるのがベストです。
本記事では、かつて管理職として上司の立場にいた僕が、
・不機嫌な上司のいる職場の辞め方
・上司が不機嫌な原因
・不機嫌な上司への対処法
について解説していきます。
限界なら早く辞めるべき
繰り返しますが、不機嫌な上司と同じ空間にいるのがこれ以上無理だと感じているなら、あなたは今すぐ仕事を辞めるべきです。
この問題の根本的な解決には、上司が気性を変えるしかありません。
しかしそれは不可能ですし、これから挙げる対策も対症療法でしかなく、根本的解決は難しいです。
会社へは正直に、不機嫌な上司に耐えられないことを言いましょう。
もしかしたら部署やチーム異動を提案してきて、上司から離れられるかもしれません。
それも無理ならいよいよ辞めるべきですが、自分から辞めることを言いづらい場合は、退職代行サービスに頼るのもアリです。
退職の手続きを全て代理で行ってくれるので、上司や会社と話す必要は一切なくなります。
即日退職も可能なので、退職代行サービスの担当者と相談しつつ決めるといいでしょう。
上司が不機嫌な理由
上司が不機嫌なのは、大抵の場合余裕がない時です。
僕がそうだったのですが、あまりにもやるべきことが多かったり、極力やりたくないことをやらなければならない時などです。
管理職の立場にいると、平社員の時は避けられていたことも避けられなくなるので、余計に負担がかかるという背景もあります。
以下の5点は、不機嫌になる大きな要素と言えます。
仕事が溜まっている
通常のタスクに加え、部下のフォローや育成、上層部への報告など、管理職がやることはキリがありません。
現場にいる限り毎日様々なことが起こるので、その対応に追われて気が付いたら定時だった…なんてことも珍しくありません。
僕も管理職時代、自分のタスクに取りかかれるのは定時後で帰宅は深夜・・・という日がしょっちゅうでした。
やってもやっても終わらず、むしろ溜まっていく仕事を目の前にして、イライラして不機嫌になってしまうのです。
部下のミスの後始末に追われている
上司には責任を取る役割があります。
それは自分の仕事だけでなく、部下がやった仕事についても同様です。
部下がミスをすれば、最終的な後始末をつけるのは上司なのです。
しかしどれだけ頭で理解していても、感情面は納得できません。
特にミスした張本人である部下に反省の態度が全くないと、「何でこんな奴のために…」と不機嫌になってしまうことがあります。
上層部から理不尽な要求をされている
上司が中間管理職の場合、大抵は上層部からくる理不尽な要求に悩まされているものです。
上層部は現場の実態を知りませんし、知ろうとも思っていません。
だからバカとしか思えないことを言ってきて、その割を食うのは中間管理職である上司なのです。
僕も何度も上層部に悩まされました。
しかし、理不尽な要求であっても命令である以上、何とかするしかありません。
その葛藤とプレッシャーで、不機嫌になることは少なくないです。
チームの成績が悪い/ノルマが達成できていない
上司にとって、チームの成績とノルマは常にストレスです。
悪かったり未達成の場合、上層部にどう報告しようか必死に考えます。
原因の分析と改善策を提示しなければなりませんが、指摘が必ず入るからです。
だから何としても成績を維持し、ノルマを達成しておきたいのです。
それができていないと、イライラして落ち着かず、不機嫌になっていきます。
ホルモンバランスの乱れ/体調が優れない
上司が女性の場合、生理などでホルモンバランスが乱れている時に、不機嫌になっている可能性があります。
また、体調が悪い時は余裕がなく、機嫌は悪くなっていることもあります。
上司は立場上、コンディションがどうであれ休みづらいので、無理をおして出勤していることが珍しくありません。
僕も風邪を引いてしまい38℃近い熱があった時、休みたかったのですが仕事が溜まりすぎてて休めず、フラフラになりながらやっていたことがありました。
特に会社がブラック気質だとそういうケースが多いです。
不機嫌な上司への対策
不機嫌な上司は、いるだけで職場全体に悪影響を及ぼします。
しかし、不機嫌であることを注意したり、指摘することはできません。
かといってそのまま何もしないと、常にビクビクしながら仕事をすることになってしまいます。
そこで、以下の対策をすることをおすすめします。
近づかない/話しかけない/視界に入らない
基本となりますが、上司が不機嫌な時に近づいたり話しかけるのは極力避けましょう。
近づくとどうでもいいことに文句をつけられる可能性がありますし、話しかけてもまともな対応はしてくれません。
また、可能な限り上司の視界に入らないようにしましょう。
視界に入っていると、それだけで当たり散らされるリスクが高まります。
席の配置の関係で視界に入ってしまう位置なら、遮蔽物となるものを置いたりして、なるべく隠れるようにしましょう。
用件は端的に話す
どうしても上司が不機嫌な時に話さなければならない場合、結論から端的に手短に話すべきです。
イチから順番に丁寧に話しても、不機嫌でイライラしている人は頭に入れるだけの余裕がありません。
「で、結局何が言いたいの?」などと、余計に不機嫌にさせてしまいます。
結論から最低限言うべきことだけ話して、上司が質問をしてきたらそれに答える形の方がスムーズに終わるでしょう。
同僚と連携を取る
上司という立場的に上の人間には、同僚と連携して対応していくべきです。
これ以上刺激せず、無難に穏やかに過ごすためには、1人だけでは難しいことが多いです。
上司が不機嫌になる要素をみんなで潰しつつ、時には上司の不満や陰口を言い合いながら、対応していくと励みになります。
そうして一致団結できると、仕事もスムーズにいきやすくなるのでおすすめです。
ほかの上司や上層部に相談する
上司の機嫌が悪いことで生じる支障は、会社の利益を損なうことに繋がることも大いにあります。
そこで、ほかの上司や上層部に、そのことを相談するのも良いでしょう。
聞き取り調査や実態の把握が行われて、その上司に相応のペナルティが下されたらラッキーです。
もしまともに取り合ってもらえないなら、その会社は本当に辞めた方がいいです。
上司が不機嫌なのを我慢する義理はない
本記事では上司が不機嫌な理由と対策を解説してきました。
しかし、そもそも上司が不機嫌なことに対して、部下である人が我慢して心を擦り減らさなければいけないのはおかしな話です。
上司の機嫌取りは仕事の範囲に入っていませんし、不機嫌だからと理不尽なことをするのは社会人として失格です。
不機嫌な上司に対しては黙って耐えるのではなく、遠慮なく会社に訴えて、状況によっては外部機関に相談しましょう。
それは決して間違った手段ではありません。