日本人はサボることが下手だと言われています。
これは昔から存在する、
・仕事は汗水垂らしてやるべき
・仕事は一生懸命やるのが当たり前
・仕事はお金をもらうのだからそれ以上の価値を提供すべき
などという、サボりを許さない価値観が背後にあることが原因です。
しかし、仕事はサボるくらいでちょうど良い。僕はこれを過去の経験から身をもって実感しました。
本記事では、仕事をサボることが必要な理由を解説していきます。
真面目にやり続けると心身は保てない
仕事を真面目にやるのは良いことですし、こなすべき最低限のタスクはやるべきです。
けれど、サボることなく真面目にやり続けるのは、どんなに優秀であっても不可能です。
そもそも人間の集中できる時間は、長くても90分が限界と言われています。
集中力の限界は90分? 集中できないときに試したい効果的な休憩方法と勉強法
対して仕事の一般的な稼働時間は8時間。
どう頑張ってもそんな長時間を、真面目に仕事するのは不可能でしかありません。1時間の昼休憩くらいでカバーできるレベルではないのです。
だからこそサボりを適度に挟んでいかないと、必ずどこかで心身に支障をきたします。
現に僕は、真面目に仕事をし続けていたところ、知らないうちに自分で自分を追い込んでしまい、不調になりメンタルクリニックのお世話になった過去があります。
そうならないように、真面目一辺倒ではなくサボる必要があります。
『サボり常習犯』ほど生き残る
あなたの職場に、いつもサボってばかりいる人はいませんか。
ロクに仕事せず、やらせてもいい加減で失敗ばかり。そのくせ反省も悪びれもせず、気が付けばまたサボっている…
どこにでも1人はいる、いわゆる『性根の腐った人』です。
しかし、辞めずに残り続けるのは、決まってそんなサボり常習犯。
極めて理不尽ですが、サボり常習犯は仕事に対してストレスを感じることが少ないため、長続きだけはしやすいのです。
さらに理不尽なのが、真面目にやっているだけではサボった人の皺寄せまでこちらにくる可能性があること。
そんな被害を回避するために、こちらもサボることは大切です。
普段は真面目にやっているのであれば、時折のサボりは必要なことと捉えて問題ありません。
みんな密かにサボっている
実はほとんどの社会人は、仕事をサボっています。
傍目では真面目にやっているように見える人も、バレないようにサボっているだけ。
中には「残業代が欲しいから」と敢えてサボりながらダラダラ取り組んで、終わる時間を遅くしている人もいたりします。
真面目にやろうがサボろうが、自分のやるべき仕事が終わるのであれば、会社に目を付けられることはありません。
会社はそこまで個々の社員を見ていないのです。
とはいえ堂々とサボるとチクる人が絶対にいるので、バレないように密かにサボることが重要です。
サボると客観的に自分を見ることができる
必死に仕事をやっている時は、視野はどうしても狭くなりがちです。
それは集中している証拠なので悪いことではありませんが、実は知らないうちに見落としてしまっていることがある場合も。
そして知らないまま進んでしまい、失敗に繋がってしまった・・・ということが、仕事では起きがちです。
これを防ぐには、客観的に自分を見る必要があり、それを可能にするのがサボること。
サボると1度立ち止まるので、それまで見えなかった範囲まで視野を広げて観察できます。
本来は先輩や上司が指摘するべきですが、そこまで見てくれる優秀な人はほとんどいないので、自分自身で気付けるかが重要なのです。
サボりは世の中を上手に生き抜く手段
仕事はどれだけやっても、それで給料が変わることはほとんどありません。
残念ながら、真面目な人が報われることより、サボっている人が得をすることの方が多いです。
もちろん真面目に取り組む人は素晴らしいですし評価されるべきですが、肝心の評価する側である会社がそこを正しく認識しないことは往々にしてあるもの。
評価されるのは『見せ方』が上手い人で、そういう人ほどサボってラクをしてたりします。
そしてそれを見て絶望し、会社を辞めてしまう・・・というのが、世の中の至るところで起こっているのです。
そんな環境で潰れず過ごしていくためにも、適度にサボって自分の心身に余裕を持たせてあげましょう。
真面目にやらなくたって、会社も社会もちゃんと回るので大丈夫です。
自分流『サボり術』を身に付けよう
以上、仕事はサボるくらいで良い理由でした。
サボる上で最も重要となるのは、既に解説している通り、いかにバレないように上手くサボるかです。
例えばかつて僕が働いていた職場には、トントン拍子で出世していった上司がいました。
彼は上層部からのウケが非常に良かったから出世できたのですが、その実態は上層部からの無茶な指示を、全て現場で働く社員に押しつけて手柄だけ自分のものにしていたのです。
つまり、面倒なことは自分ではやらず部下にやらせるという『サボり』をしたわけです。
絶対におすすめできないサボり方ですが、それでも彼は評価され出世しました。
このようにいかに上手くサボるかによって、ラクをするだけでなく自分の株さえ上げられるのです。
『サボり方』は人それぞれで、業種や立場によっても異なります。
ですが必ずそれぞれに適した『サボり方』があるので、それを模索し実践していくことで、必ず今よりグッと生きやすくなります。
真面目でいることに疲れてしまったなら、ぜひサボるという行為を取り入れましょう。
やってみると驚くほどに、身体も心もラクになりますよ。