相手を信じないと、自分も信じてもらえないよ!
あなたはこんな言葉を聞いたことはありませんか?
いわゆる信頼関係は、お互いを信じあうことから始まるというやつですね。
確かにそれは正しいですし、とても綺麗な言葉です。
しかし、これが仕事で相手が職場の同僚・先輩・後輩である場合は、むしろ他人を信用しないことを徹底すべきです。
何故ならそれが自分の身を護ることに繋がるからです。
本記事では、その理由を解説していきます。
仕事において他人を信用するのはリスクが大きい
あなたが職場の人達と関わる際に、仕事を誰かにお願いしたりされたりすることがあるでしょう。
組織で働く上でこれは避けようがないことですし、そうやって集団でやるからこそ大きな力となるわけです。
ただ、だからといって職場の人達を信用するのは非常にリスクが大きく、必ず痛い目に遭います。
具体的には、以下のリスクに晒されます。
・責任を問われる
・尻拭いをさせられる
・無駄な仕事を増やされる
それぞれ詳しく見ていきます。
責任を問われる
仕事において責任は常に誰もが背負っています。
そこに年次や役職は関係なく、自分が担当している範囲のことは自分の責任です。
もちろん何かがあった際に最終的な全責任を負うのは管理職ですが、だからといってその配下である社員が何の責任も問われないわけでありません。
しかし人間は、誰もが自分の責任になることを避けようとします。
そこで画策するのが「誰かに責任を負わせてしまおう」というもの。
では誰に負わせようとするかというと、他人を信用する優しい人をターゲットにするのです。
そうして自分は助かろうとするわけですね。
尻拭いをさせられる
本来であれば、お金を貰う以上与えられた仕事は、しっかりやり遂げなければありません。
新人だろうとベテランだろうと条件は一緒です。
しかし実態はそうではありません。
いい加減な仕事をして、方々に迷惑をかける人がたくさんいます。
そしてその尻拭いは、必ず誰かがしなければなりません。
他人を信用していると、知らないうちにそれをやらされる羽目になる可能性が高いのです。
無駄な仕事を増やされる
どんな職場にも、必ず『無駄な仕事』が存在します。
これは上層部からの指示であることがほとんどで、現場を分かっていないが故に起きるもの。
しかし現場の責任者も断ることができないため、どれだけ面倒でもやるしかありません。
では誰にやらせるかというと、頼みやすくて断らない人にやらせようとします。
そこで適任とされるのが、他人を信用している優しい人というわけです。
しかも「あとは任せた」と丸投げされるケースがほとんどです。
無駄な仕事を増やされるばかりか、特にフォローもなく何の得もしないままになります。
人間はいかにラクして済ませようか考えている
仕事において他人を信用してはいけない最大の理由は、人間は常にラクをしようとする生き物だからです。
ほとんどの人は、仕事を好きでやっているわけではなく、お金を貰えるからやっているに過ぎません。
そんな人が考えているのは、「いかにラクしてお金を稼ごうか」ということ。
だから手を抜けるところはとことん抜きますし、やらなくていいことはやりません。
他人を信用しているとこれが原因となり、任せた仕事はまともにやっておらず致命的なミスに繋がったり、任された仕事が実はヤバいもので思わぬ被害をこうむることは、往々にしてあります。
そのため、他人を信用すると自分が損をするだけなのです。
信用しないことを『徹底するべき』理由
他人を信用しないことを『徹底するべき』とわざわざ付けているのにも理由があります。
それは信用していないつもりでも、心のどこかで「これくらいはやってくれるだろう」などと期待をしていることがあるからです。
自分の中にある常識が、気付かないうちにそうやって他人を信用してしまいます。
しかし仕事において、これほどリスクが大きいことはありません。
断言しますが自分の常識は、他人には一切通用しないものです。
「これくらいはやってくれるだろう」という期待は、全くやっていないことの方が普通だと思いましょう。
信用しないことを『徹底するべき』なのは、より確実に自分の身を護るための重要なポイントです。
他人の仕事は常に密かに監視しておく
他人を信用せず自分の身を護るためには、常に他人の仕事を監視しておく必要があります。
自分が少しでも関わっていることであれば、例外なく定期的に様子を見ておくべきです。
ちゃんと進めているか、見落とされているところはないか、面倒だからと放置されている箇所はないか・・・という点ですね。
とはいえ自分の仕事を誰かに監視されるのは、誰だって嫌なものです、
特にプライドの高いタイプは揉めることになるので、あくまで密かに監視するようにしましょう。
そして後々問題になりそうな芽を見つけたら、早急に取り除くために自分で対処するか、上司に相談するなどしてその芽を詰むべきです。
組織で働く以上は必要なことだと覚悟しておく
他人を信用しないのは良いこととは言えませんし、他人の仕事の様子を監視するのはとても疲れます。
けれど組織で他人と関わりながら仕事をする以上は、これらは絶対に必要なことです。
ただでさえ自分の仕事で大変なのに、他人のせいで余計に面倒事が増えたら、その人のことを恨んだり憎んだりしてしまい、心身へのストレスは大きいものになります。
それは周囲との関係悪化、ひいては仕事に大きな支障をきたすことに繋がります。
最悪の場合、仕事を辞める要因にもなったり、思わぬいざこざになることも。
他人を信用しないことは、そうした事態に発展するのを防ぎ、自分の身を護るための処世術と認識しておきましょう。
組織で働かないという選択もアリ
他人を信用しない、他人の仕事の様子を確認するのが嫌になる時も必ずあります。
もしそんな風にやっていくことに疲れてしまったら、組織で働くのを辞めるのもアリです。
そもそも他人を信用しないのは、そうしないと自分に様々な被害がおよぶ可能性があるからです。
ただしこれは同じ職場にいて、同じ仕事をしているからこそのもの。
自分だけでビジネスをやるのであれば、そこに他人は介入していないので、信用しないも何もありません。
なので他人との関わりに疲れてしまったら、自分でビジネスをやるのも良いでしょう。
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