日常的に使われる「頭が切れる人」という言葉に憧れを抱いたことはありませんか。
しかし、頭が切れる人といわれても具体的にどのような人がこれに該当するのか、抽象的でいまいちよく分からないものです。
それでは頭の切れる人とはどのような人のことを指すのかについて見ていきましょう。
- 頭が切れる人の特徴
- 考え方
- 頭の切れる人になるための方法
についてご紹介します。
頭が切れる人の特徴
「頭の切れる人」は「切れる」という刃物を想像させる言葉が用いられています。
これは切れ味の鋭い意見を持っており、普通の人とは少し違うアプローチによって、常人には解けないような問題を次々に解決していく様子を表しています。
この意味を念頭に置いて考えると、頭の切れる人の特徴も分かりやすいことでしょう。それでは特徴について見ていきます。
物事を理解するのが早い
頭の切れる人は、何か説明を受けた際に、物事の飲み込みが早いという特徴があります。
たとえば新しい仕事を覚えてもらおうと少しだけ説明しただけでも、物覚えが良く、次々と新しいことを理解して仕事をこなしていきます。これは仕事の分野だけではなく、あらゆる分野でも活かされ、勉強や遊びといった事柄であっても成長が早いです。
理性的に考え、自分なりの解釈を挟んで理解するという一連の流れが常人よりも早く、様々な知識を吸収していきます。
冷静沈着
常に冷静沈着で、問題が発生しても動じることなく解決策を考えられるという特徴もあります。普通の人ならば動揺してもおかしくないところでも、頭の切れる人は冷静に問題を観察することができ、解決策を考えてアプローチを加えます。
冷静さを欠き、慌ててしまうと、傷口を更にえぐってしまうことにもつながりかねませんが、頭の切れる人は問題をこじらせるようなことはせずに解決していきます。
わかりやすく説明することができる
何かを説明しなければならないシーンでは、頭の切れる人は分かりやすく説明してくれます。相手の理解力に合わせて説明することができ、相手の些細な疑問にもしっかりと答えられます。
マルチタスクを難なくこなす
マルチタスクとは、様々な物事を同時にこなすことのできる能力を指しますが、頭の切れる人はこのマルチタスクを難なくこなすことが可能です。普通の人だと、2つも3つも同時に仕事をこなすことは困難なもので、マルチタスクをしていると1つの事柄に集中できず、効率が悪くなってしまいます。
しかし頭の切れる人は、マルチタスクをしていても全てを綺麗にこなして、ミスも少ないという特徴があります。いっぺんに、そして性格に仕事をこなせられるからこそ、周りの人から尊敬されるというわけですね。
頭が切れる人の物の考え方
それでは頭の切れる人は、どのような物の考え方をしているのでしょうか。頭の切れる人が実際に心掛けていることについて見ていきましょう。
臨機応変に対応できるように心に余裕を持つ
不測の事態はどうしても起こってしまうものですが、そういった事態でも臨機応変に対応できるように、心には常に余裕を持ち、冷静さを欠かないように心掛けています。
物事を考える上で冷静さは非常に重要です。なぜなら、もしも冷静さを欠いてしまうと、考え方に柔軟性がなくなって視野が狭まり、思考も手狭なものになってしまうからです。頭が硬くなると常識にとらわれてしまい、有効な解決策も思いつかなくなってしまいます。
上辺だけでなく本質を見抜くようにする
頭の切れる人は、物事の上辺だけの姿を見るにとどまるのではなく、本質が見抜けるように心掛けています。たとえば目の前に問題が発生したとして、普通の人はその問題の表層部分だけを見て、いかに対処していくかを考えるものです。
これに対して頭の切れる人は、表層部分だけでなく本質を見抜くように心掛け、どのような解決をしたら再び同じ問題が発生しないかを考えます。
表層部分だけを見た解決では、同じ問題が繰り返されることにつながりますが、本質部分を見た解決ならば今後問題が繰り返されることはありません。問題の原因や解決策の恒久性を含めて考えているからこそ、普通の人とは違って有能に見られやすいというわけです。
自分の意見を大事にする
頭の切れる人ほど、物事に対する自分の考え方をしっかりと持っており、自分なりの意見を大切にしています。しかし、決して自分の意見に固執するというわけではありません。
他に良い意見があれば、その意見をしっかり聞き入れて、必要に応じて意見を変えていきます。自分の意見に固執してそれを押し通す人は、単なる頑固者でプライドが高いだけであって、周囲から尊敬を集めることにはなりません。頭の切れる人は部下や同僚といった仲間の意見を聞いて、再度検討した上で善し悪しを常にチェックしています。
頭が切れる人になるためには
頭が切れる人は、必ずしもはじめから切れる人だったというわけではないです。経験や努力などによって徐々にこの能力を身に付けていった人も多いもの。
それではどのような努力を重ねれば頭の切れる人になれるのでしょうか。
周りの人をよく観察する
周囲に居る人をよく観察することが必要です。頭の切れる人は次に何が起こるのかを予測して、事前に準備をするという特徴があります。これを行うためにはどのような人間が周りにいて、どのような考えや特性の下で行動しているのかが分かっていなければなりません。不測の事態を可能な限り予測するためにも、周りの人を観察する必要があります。
業務をタスク化し優先順位を付ける
必要となる業務をきっちりとタスク化して、優先順位をつけてこなしていくように心掛けてください。今日やらなければならないことを先に書き出しておき、優先順位を付けて、早く終わらせなければならないことから順番にこなしてみてください。
色々なことに興味を持つ
一見するだけでは必要ないような、余分だと感じられる知識でも、時には使える可能性もあるので、色々なことに興味を持つように心掛けてください。仕事だけにとどまらず、エンタメ情報や政治、経済などなど、分野を問わずに情報を仕入れておくと良いでしょう。集めた情報が知識として活躍できる場面は少ないかもしれませんが、色々な物事を知ることによって常識外の発想が生まれやすくなります。
心に余裕を持つように心がける
常にテンパっているのではなく、常に心に余裕を持てる人の方が、問題と対峙したときに柔軟に解決できる可能性が高まります。あれをやらなければならない、これもやらなければならないなど、心に余裕がなく、常にせかせかとしていると重要なことにも気付けずに失敗してしまいやすくなります。
早寝早起きのライフスタイルに改善する
脳の働きや集中力は、普段のライフスタイルと密接な関係にあります。いわゆる健康的なライフスタイルを送っている人は、集中力が持続しやすく、頭の回転も早いことが分かっていますので、健康的な生活を心掛けると良いでしょう。
まず取り組むべきは睡眠の改善についてです。睡眠は長く取れば良いわけではなく、また短くして活動時間を長く取れば作業効率が上がるというわけでもありません。大切なことは睡眠の質で、高い質の睡眠を取ることができれば、活動中の集中力も増すことにつながります。コーヒーなどに含まれるカフェインを摂取していると、睡眠の質を下げることにもつながるため、摂取する時間帯を考えて飲むと良いかもしれません。また、眠る3時間前にお風呂に入って、入眠前にリラックス状態を作っておくといったことも重要です。
食生活についても集中力と大きく関係しています。3食しっかりと食べて、且つ栄養のバランスを考えて食事を行うことで集中力も高まるので実践してみてください。このように睡眠や食事といった生活の基本を規則正しいものにするだけでも、集中力や脳の活動に良い効果がもたらされると覚えておくと良いでしょう。
まとめ
頭の切れる人は、生まれつきそういう特性を持っているというわけではなく、後から少しずつこの能力が培われていきます。つまり誰にでも頭の切れる人になるチャンスがあるということです。生活習慣や日々繰り返される思考によって、頭の切れが培われていきますので、皆さんもぜひ実践してみてください。