仕事とプライベートのオンオフを切り替えられない、仕事もプライベートもどちらも上手くいかない、そんなことはありませんか?

そんなオンオフを切り替えられない状況を克服し、仕事とプライベートの区切りを上手につけていくための方法を紹介していきます。

オンオフを切り替えられない?

最近では仕事とプライベート、両方のバランスを重視して、どちらも頑張りたいと考える人は少なくありません。しかし、そう考えていても実際には仕事とプライベートのオンオフを切り替えて、どちらも充実させることが上手くいかないと感じてる方も多いのではないでしょうか。今回は、オンオフを上手く切り替えられない人の特徴や、オンオフを上手に切り替えるコツやオンオフを切り替えることのメリット、そしてそこから仕事もプライベートも充実させていく方法をご紹介します。

オンオフを切り替えられないってどういうこと?

仕事とプライベートのオンオフの切り替えとは、プライベートのオフ状態で仕事をしたり、反対にプライベートに仕事を持ち込んだりすることをせず、プライベートの自分と仕事の時の自分を区別することです。

オンオフを切り替えられない人の特徴

仕事もプライベートも充実させるには、オンオフの自分のモードを切り替えていくことが求められます。しかしそれが出来る人ばかりではありません。それでは、仕事とプライベートのオンオフの切り替えが上手く出来ない人にはどんな特徴があるのでしょうか。

物事の優先順位をつけるのが苦手

日々多くの仕事に追われるなかで効率よく仕事をこなしていくには、業務の優先順位をつけることが大切です。優先順位がつけられない人は、要領よく時間内に仕事を終えられず、仕事を家に持ち帰る必要がでてきます。  そうすると、仕事をプライベートに持ち込むことになり、オンオフの切り替えができなくなります。家で仕事をしたり仕事のことを考える必要があったりすると、心身の疲れがとれず、次の日の仕事にも悪影響があります。優先順位をつけられないと、仕事も終わらない、プライベートでも休まらないといったオンオフの切り替えが出来ないことからくる悪循環に陥る可能性もでてきます。

整理整頓ができない

整理整頓ができず自分のデスク周りが散らかっていると、目の前にある仕事や作業に集中できなかったり、注ぐべきエネルギーが他のことに分散してしまい作業効率が落ちたりします。また、家でも自分の部屋が整っていない状態では、リラックスして過ごすことは難しいと言えます。整理整頓ができない人は、おのずと仕事が遅くなったり家でもくつろげなかったりして、オンオフの切り替えが難しい場合があるのです。  

時間管理が苦手

時間管理が苦手な人は、自分で仕事とプライベートの時間的な区切りをつけることが出来ません。そのためプライベートの時間でも仕事のことを考えたり、実際に仕事をしたりします。またプライベートのオフモードで仕事をすることで効率が落ち、さらに仕事に時間がかかり時間管理が難しくなります。オンオフの切り替えをする時間管理、またはその時間の区切りをつける感覚がないことで、だらだらと仕事やプライベートを過ごしていくことになりやすく、オンオフの切り替えがしづらくなります。

仕事を持ち帰る習慣がある

日頃から、その日にすべき仕事を職場で終わらせず家に持ち帰ればいいと考えている人は、オンオフの切り替えが難しくなります。またその仕事の持ち帰りが習慣で当たり前になっていると、よりオンオフの切り替えの意識が薄くなるようです。仕事を持ち帰るだけでなく、仕事上の連絡や確認を家ですることもオンオフの切り替えを妨げ、プライベートとのメリハリをつけることを難しくします。

気分転換が苦手

気分転換が出来ず常に仕事のことを考えてしまう、仕事ばかりしている人は、オンオフの切り替えがしにくいと言えます。それは頭の中自体がずっと仕事のことでいっぱいで、プライベートでもその状態が続くためです。適度な気分転換が出来ないと、プライベートでも心身ともに休めず、仕事中も頭の中が業務のことでいっぱいいっぱいになり、オンオフの切り替えが難しくなりやすいのです。

失敗・イライラなどを引きずるマイナス思考

仕事での失敗や、プライベートでの嫌な出来事を長く引きずり、「こんな自分はだめだ」などと考えることが多い人は、オンオフの切り替えがしづらいと言えます。それはプライベートで仕事の悩みで苦しんだり、プライベートでのイライラを仕事中に引きずってしまう傾向にあるためです。またさらにマイナス思考になると、どんどん悪い方向に物事を考えていってしまうため、仕事やプライベートのオンオフを切り替える心の余裕やエネルギーがなくなっていきます。

オンオフを切り替えられる人と切り替えられない人の違いは?

ここまでオンオフを切り替えられない人の特徴をみてきましたが、それではオンオフを切り替えられる人と切り替えられない人にはどんな違いがあるのでしょうか?

時間・目標管理の設定

オンオフを切り替えられる人と切り替えられない人の違いに、まず時間や目標管理の設定の有無が挙げられます。オンオフの切り替えが出来ない人は、なんとなく時間のある限り仕事をして、その日の目標もなく過ごしていくことが多いようです。反対にオンオフの切り替えが出来る人は、目の前の作業について「この時間までに終わらせる」と決めて取り組んだり、「この目標が達成されたら休む」といった具合に区切りをつけて意識的にオンオフの切り替えをします。時間や目標設定の管理には、仕事やプライベートでの物事に対して優先順位をつけて、今すべきこと、しなくてもいいことの判断も必要です。その判断をもとに時間・目標の目安を決め、そこからオンオフの区切りをつけていくためです。  オンオフの切り替えが出来る人、出来ない人の違いにはこうした時間・目標設定の意識の有無があることが分かります。

心や机・部屋の整理整頓

次に、自分の気持ちや考えといった心、また職場のデスクや家の整理整頓が出来ているかいないかの違いが挙げられます。自分の気持ちや考えなど心の整理整頓が出来る人は、仕事での失敗や不満などからくる気持ちをプライベートに持ち込まず、仕事とプライベートのオンオフの切り替えがしやすい傾向にあります。デスクや家の整理整頓も心の整理整頓と同じように、すっきりとした環境で仕事に取り組んだり、綺麗な家でリラックスしたりすることによって、余計なことに気をとられず仕事、プライベートそれぞれに集中することができ、オンオフの切り替えが出来ると考えられます。

自分の心や机、部屋の整理整頓が出来ない人は、嫌な感情を引きずって仕事やプライベートどちらも充実させることが出来ません。またいろいろなことに気が散りやすいため、一つのことにエネルギーを注ぎにくくなります。整理整頓が出来るか出来ないかの違いで、仕事での集中力やエネルギーの注ぎ方に違いが出ます。それはプライベートでも同じで、完全にリラックスして家で過ごせないといった状態にもなりやすく、オンオフの切り替えが難しくなりやすいです。

自分なりの「オンオフ切り替えスイッチ」

次にオンオフを切り替えられる人とオンオフを切り替えられない人の違いに、自分なりの「オンオフ切り替えスイッチ」があるかないかが挙げられます。オンオフを切り替えられる人は、「職場を出たらオフ」、「家にいる時はプライベート」、「この仕事が終わったら」など自分なりの「オンオフ切り替えスイッチ」があることが少なくありません。 反対にオンオフを切り替えられない人の多くは、こうした自分なりの「オンオフ切り替えスイッチ」がないため、いつでもどこでも仕事モード、また逆に職場でもプライベートのオフモードといったことになりかねません。

オンオフを切り替えられると得られるメリット4つ!

オンオフを切り替えることで様々な効果が得られることが期待されますが、こうした切り替えによってもたらされるメリットはどういったことがあるのでしょうか。 詳しく解説をしていきます。

仕事の効率・集中力アップ

オンオフの切り替えが出来ると、自分の中で仕事は仕事、プライベートはプライベートといった区切りがはっきりと出来ます。そうすると、自然に仕事への集中力が高まります。そしてオンオフの切り替えができ、集中力が高まることによって、仕事の効率も上がります。そして集中力、効率が上がった状態で仕事に取り組むことが出来れば、業務の成績向上やスキルアップにも繋がる可能性があります。  

プライベートの充実

オンオフを切り替えることによって得られるメリットのもう1つは、プライベートの充実です。オンオフの切り替えによってプライベートに仕事を持ち込んだり、仕事のことを考えたりすることがなくなります。そのため、オンオフの切り替えでプライベートをすべて自分のペースで過ごすことが出来るようになり、よりプライベートが充実していきます。今まで仕事にとらわれていた家での時間も、ゆっくりと自分の好きなことをして過ごしたり、心身ともにリラックス出来たり、穏やかに過ごしたりすることができるでしょう。

気持ちに余裕が出来る

オンオフを切り替えることで得られるメリットの3つ目は、生活していくなかでいつでも気持ちに余裕が出来ることが挙げられます。常に仕事のことを考えている生活は息が詰まります。また仕事をプライベートのオフモードでこなすことで失敗や効率の悪さに繋がり、周囲から悪く思われることもあるでしょう。  こうしたことが、オンオフの切り替えによって改善され、自然と自分の気持ちに余裕が出来るようになります。仕事の時は仕事のことを、プライベートではプライベートのことを考えられ、心にゆとりが持てるでしょう。気持ちに余裕が出来ると、仕事やプライベートどちらにおいても冷静な判断が出来る、あわてないなどの他の良い点も出てくることになります。

対人関係の改善

オンオフの切り替えによって仕事とプライベートのメリハリが出来ると、人との関係にも良い影響があります。  オンオフの切り替えが出来ず、ストレスが溜まった状態での対人関係はギスギスすることがあります。しかし仕事もプライベートもオンオフの切り替えによって上手くいくことで、ストレスの少ない状態で人と関わることが出来ます。それにより今までと比べて、明るく前向きに人と接することが出来るようになるのです。  自分自身がオンオフの切り替えができ、オンオフの切り替えが出来ていないときと比べてより良い形で人とコミュニケーションをとるようになると、相手からの自分への接し方も良くなることが多いです。オンオフの切り替えをすることで自分も相手も良い形でコミュニケーションをとることができ、お互いに良い対人関係を保つことが出来るようになると言えます。

オンオフを切り替えるための4つの方法

ここからは、どうしたらオンオフを上手く切り替えることが出来るのか、その方法をお伝えしていきます。

タイムスケジュールを立て目標を決める

仕事の目標を明確にし、それに向けてタイムスケジュールを立てることは仕事に費やす時間をはっきりさせることに役立ちます。時間や目標の区切りをつけないと、漠然と作業をこなすだけになったり業務終了まで多くの時間をかけることになります。そのためタイムスケジュールを立て、「何時までにこれまで進める」といった設定が必要です。オンオフの切り替えにあたっては、こうしたタイムスケジュールや目標の設定が仕事の区切りとして活用できるためおすすめです。

自分の好きなことをする

オンオフの切り替えができない人は、仕事が終わり家に帰ってからも仕事のことを考えてしまうという人も多いでしょう。  そこで一旦意識してリセットするために、まず趣味や自分が楽しいと思えることを行い、気持ちの切り替えを行うと良いでしょう。映画を見たり、運動をしたり、読書をしたりして自分の好きなことを思い切りやるということをおすすめします。反対に、掲げていた目標やノルマを達成した後に、自分なりのご褒美を用意しておくのも一つの方法です。例えば、今日の仕事が終わったら買い物に行く、美味しいスイーツを食べに行くというのも良いでしょう。そうすることで、意識的にオンオフの切り替えができます。

適度な休息をとる

仕事やプライベートでもなんとなくダラダラと過ごしてしまったり、眠くて考えがまとまらない、頭がすっきりしないという人もいるのではないでしょうか。そうしたときは、可能な範囲での適度な休息をとるとオンオフの切り替えに良いでしょう。特に仮眠は作業やパフォーマンスを向上させることもできるという研究結果も得られています。ただし長時間の睡眠は、夜の睡眠に影響を及ぼしてしまう可能性がありますので、仮眠をとりオンオフを切り替えるのであれば15分から20分程度の仮眠をおすすめします。

「オンオフ切り替えスイッチ」を作る

オンオフの切り替えをするために、自分なりの「オンオフ切り替えスイッチ」を作ることもおすすめです。  例えば「職場を一歩でも出たらオフモード」、「家に帰ったらプライベート」、「終業時間が来たら」など、多くの人に当てはまりそうなスイッチもあります。また仕事とプライベートの服装の雰囲気を大きく変える、女性であればメイクのアイシャドウや口紅の色味をプライベートでは派手にする、メガネとコンタクトレンズを使い分けるなどといった自分なりの「オンオフ切り替えスイッチ」も役立ちます。

仕事とプライベートのオンオフの切り替えでメリハリのある生活を!

スマートフォンやパソコンでどこでも仕事が出来るようになった現代、自分なりのオンオフの切り替え方法を見つけて意識していくことで、より自分の理想の生活スタイルに近づくことが出来るのではないでしょうか。仕事とプライベートのオンオフを上手に切り替えていくことで、ストレスなく仕事とプライベートの両立をすることができます。オンオフの切り替えでメリハリのある生活を送り、自分らしく生きていくことが出来ると良いでしょう。