職場で退職する人が多いけれど、自分の会社は大丈夫かな…と不安に感じていませんか。
退職ラッシュが発生すると、労働条件の悪化や倒産の恐れがあります。数名ではなく、退職者が続出している場合は転職や退職も考えましょう。
当記事では退職ラッシュが止まらない会社の特徴と発生後の状況を解説します。自分の勤務先と照らしあわせて、転職や退職も考えましょう。
退職ラッシュが止まらない会社の特徴
退職ラッシュが止まらない会社には下記の特徴があります。
- 労働条件が悪い
- ハラスメントが多い
- 上司の責任意識が低い
これらの特徴を確認し、勤務先にも当てはまる場合は退職ラッシュが起きる可能性があります。退職や転職を視野に入れましょう。
特徴① 労働条件が悪い
労働条件が悪い会社は、退職ラッシュが発生しやすいでしょう。なぜなら、今より良い条件の企業に転職しやすいからです。
多くのサラリーマンは、給与や生活のために働いています。そういった中で「低賃金」や「長時間労働」といった悪い労働条件で働き続けたいと思いません。
現代社会はネットやSNSで簡単に企業の情報が入手でき、勤務先が良いか悪いかが簡単に判断できます。悪いと思えば、早々に転職可能です。
労働条件が悪い会社は転職先が見つかりやすいため、退職ラッシュが発生しやすいでしょう。
特徴② ハラスメントが多い
ハラスメントが多い会社も問題です。ハラスメントは職場の雰囲気が悪くなります。職場は平日の大半を過ごす空間、そのような場所の居心地が悪いと会社に行きたくなくなります。
また、近年はハラスメト、特にパワハラやセクハラは大きな問題になっています。ハラスメントが横行しているような会社は、若手から敬遠されなかなか後輩もできません。
このようにハラスメントが多い会社は、居心地が悪く退職につながるでしょう。
特徴③ 上司の責任意識が低い
責任意識が低い上司には下記の特徴があります。
- 部下の指導・教育をしない
- 業務が遅い
- 責任を部下になすりつける
こういった上司の元では、満足な仕事ができません。また、教育や業務に対するフィードバックも行われず、若手が成長しづらいです。
このため、仕事にやりがいや自身の成長を求める若手が見切りをつけて次々に退職します。
集団給食での調理の仕事です。(5年程)
ハローワークからの紹介で入り、入社時はブラックだとは気付かなかったのですが、年数を重ねるごとに上司からの指示が無茶苦茶になりました。
例えば、従業員の契約人数20人程の現場にいた頃は人手不足で手配してくれと催促しても中々入れてもらえず、人手不足→仕事量が増える→従業員が辞めるといった事が何度もあり、酷い時には8人で現場を回しておりした。
やはり、現場からの不満の声は絶たず、上司に何度目の催促か...
その時に給料アップの話がでて、我々の現場全員の従業員が給料アップしたため、やる気を取り戻し8人で現場を回し半年間程、休みほとんどなし(あっても月に1、2回)、毎日13~15時間労働といった過酷の中仕事を続け、中には体調を崩し過労で入院した人もいました。
その際の残業手当(多少はカットされましたが)、給料アップもあったため現場を守り続けました。それからしばらくし、会社に経験未経験の大量入社採用があったため、5人同時に現場に回してもらい、従業員の人数は契約人数には足りないものの8人→13人になりました。
ただ問題があり、調理師資格があっても集団調理は未経験が集まり、仕事を教えるため人件費は上がり、元々いた8人全員が給料も下がり、残業代も6、7割カットされ、仕事量(拘束時間)も一緒なのに給料が半分程に減り退職しました。
退職し約1年経ちますが、以前の仕事と仲間と連絡取っており、近況を聞くと、最初の8人のメンバーのうち現在3人となりました。
会社が従業員を大切にしない会社だと誰もついてこないなと思いました。
入社するまでに何度か食事会があり、そこで知り合った同年代の人と私を含め3人で頑張りましょうという話で入社を決めました。
しかし、いざ入社日に出社したところ、他の2名は退職しており、私だけが社員として残っている状況でした。退職理由については、「営業が合わなかったみたい」と言われましたが、たった数週間で2人がやめるというのはおかしいと、少し不安には思いましたが、仕方がないと思い頑張っているととある日突然社長から懲戒解雇という意味のわからない通告が。
理由としては、たしかに私が悪い部分もありましたが、懲戒処分になるようなことは行っておらず、納得がいかなったので労働基準監督書に連絡したところ態度が豹変し、会社都合の退職に切り替えてきました。懲戒処分自体は取り消してもらったので、退職日まで出社しますと伝えると、それはしなくていいとのこと。
子供の喧嘩かよと思うくらい、個人的な感情で動く人でした。その月の分のお給料は支払ってもらいましたが、日割り分の翌月分の給与が払われず連絡したところ、慌てて払ってきました。仕事自体も、色々とアドバイスを求めても明確な返答はもらえず、一人で試行錯誤し頑張っても成果がでなければ詰められるという、理不尽な対応でした。
退職ラッシュ後の立て直しは可能か?
ここでは、退職ラッシュ後の立て直し可否を解説します。立て直しは不可能ではありませんが、厳しいです。
現在の職場で退職ラッシュが起きている場合は、立て直しの条件が揃っているかを確認し、転職や退職の判断材料としましょう。
不可能ではない
退職ラッシュ後の立て直しは不可能ではありません。しかし、経営陣が問題意識を持たない限りは成しえません。
賃金や残業、上司からのハラスメントなど退職理由の多くは現場で改善することができません。組織的な改善が必要です。退職ラッシュを経営陣が問題ととらえ、改善に取り組めば不可能ではありません。
立て直しの条件
退職ラッシュから立ち直るためには、会社が退職理由を把握し適切な対策を打つ必要があります。労働条件の改善や、ハラスメントの徹底防止、時には無責任な上司の降格などの処分も必要です。
これらの改善により、会社への期待が上がり退職者が減る可能性があります。また、労働環境が良くなれば外部からの転職者も見込まれます。
退職ラッシュが起きている会社に勤めている場合、会社が改善に向けて取り組んでいるかをもとに判断しましょう。
退職ラッシュを止めるためには、組織全体で包括的なアプローチを採用する必要があります。まず、従業員の声に耳を傾け、彼らの不満や懸念を理解することから始めましょう。一人ひとりと定期的な面談を行い、彼らのキャリアの展望や個人的な目標について話し合うことで、会社と個人の目標を一致させる機会を見出すことができます。
職場環境の改善も重要な要素です。快適で生産性の高い空間を作り出すことで、従業員の満足度を高めることができます。フレックスタイムやリモートワークなど、柔軟な勤務形態を導入することで、ワークライフバランスの向上を図ることも効果的です。また、メンタルヘルスケアの提供や、ストレス管理プログラムの実施など、従業員の健康と福祉に焦点を当てた取り組みも重要です。
適切な報酬と福利厚生の提供も、従業員の定着率を高める上で欠かせません。市場競争力のある給与水準を維持しつつ、成果に基づいたボーナス制度や、長期インセンティブプランなどを導入することで、従業員のモチベーションを高めることができます。また、健康保険や退職金制度の充実、有給休暇の拡大など、総合的な福利厚生パッケージを提供することで、従業員の生活の質を向上させることができます。
キャリア開発の機会を提供することも、退職ラッシュを防ぐ重要な要素です。社内研修プログラムの充実や、外部の教育機関との提携、メンタリングシステムの導入などを通じて、従業員のスキルアップとキャリアアップを支援します。また、社内公募制度を活用し、部門間の異動を促進することで、新たな挑戦の機会を提供し、従業員の成長意欲を刺激することができます。
組織文化の改善も、退職率の低下に寄与します。オープンなコミュニケーションを奨励し、従業員の意見や提案を積極的に取り入れる仕組みを作ることで、帰属意識を高めることができます。また、チームビルディング活動や社内イベントを通じて、従業員同士の絆を深め、協力的な雰囲気を醸成することも重要です。
リーダーシップの質も、従業員の定着に大きな影響を与えます。管理職向けのリーダーシップ研修を実施し、部下の育成や動機付けのスキルを向上させることで、より良い職場環境を作り出すことができます。また、トップマネジメントが率先して従業員とコミュニケーションを取り、会社のビジョンや方向性を明確に示すことで、従業員の信頼を獲得し、組織への帰属意識を高めることができます。
これらの施策を総合的に実施することで、従業員の満足度と定着率を高め、退職ラッシュを止めることができるでしょう。ただし、一朝一夕に結果が出るものではないため、長期的な視点を持って継続的に取り組むことが重要です。また、定期的に従業員満足度調査を実施し、施策の効果を測定・分析することで、必要に応じて改善や調整を行うことも忘れてはいけません。
退職ラッシュに逃げ遅れた社員はどうなるか
退職ラッシュに逃げ遅れると、労働条件の悪化や不安定な将来が待っています。改善により立て直し始めても、即座に現場へ反映されません。退職を考えている場合は、逃げ遅れるとどうなるかを確認して決断の材料にしましょう。
労働条件が悪化する
退職ラッシュ後は、人員が減るため労働条件が悪化します。社員が減っても、業務量は急に減りません。このため、3人分の業務を1人で行うなど業務量が増大します。
長時間残業や休日出勤は避けられません。また、後に仕事が減ると利益も減り、給与の減額やボーナスカットの可能性があります。
このように、退職ラッシュ後は労働条件が悪化することが明白です。
将来が不安定になる
退職ラッシュが起きると、会社の経営が不安定になります。当然、働いている社員の将来も不安定になります。仕事の減少に伴う事業規模縮小、最悪の場合倒産もあるでしょう。
このように、退職ラッシュに逃げ遅れると将来が心配です。
だけど、会社のエースになれるかも
退職ラッシュに逃げ遅れても、唯一良い点があります。それは、会社のエースになる可能性があることです。
優秀な人材から先に退職していくため、残っていると必然的に優秀な部類になります。上司からは「大変な時に支えてくれた社員」として、能力以上の評価をされるでしょう。
周りは辞めていくけれど今の会社が好きだ、という場合はエースを目指すのも良いでしょう。
まとめ|退職ラッシュで会社が崩壊する前に逃げるが吉
今回は、退職ラッシュについて解説しました。退職ラッシュが起きると、労働条件の悪化などにより職場の崩壊、倒産の可能性があります。
また、退職ラッシュが起きる会社には、すでに問題があります。転職を検討している場合は、自分の勤務先を分析してみましょう。
退職ラッシュからの立て直しは困難なため、早々に転職することをおすすめします。
ブラック企業という言葉を耳にしたとき、多くの人々は過酷な労働環境や不当な待遇を想像するでしょう。しかし、その実態は想像以上に深刻で、従業員の心身の健康や将来のキャリアに甚大な影響を及ぼす可能性があります。特に、従業員が次々と退職していく企業は、まさに危険信号が点滅している状態だと言えるでしょう。
このような環境下で働き続けることは、単に現在の生活の質を低下させるだけでなく、長期的な視点で見ても大きなリスクを伴います。常に高ストレスにさらされることで、メンタルヘルスの悪化や身体的な不調を引き起こす可能性が高まります。過度の残業や休日出勤が当たり前になれば、家族や友人との時間が奪われ、人間関係にも悪影響を及ぼすでしょう。さらに、適切な教育や成長の機会が与えられないことで、キャリアの停滞や専門性の低下を招く恐れもあります。
また、ブラック企業での就業経験は、将来の転職活動においてもマイナスの影響を与える可能性があります。長時間労働や不適切な管理体制に慣れてしまうことで、健全な労働環境での適応が難しくなることもあります。さらに、ブラック企業での勤務歴が履歴書に記載されることで、次の就職先での評価に悪影響を与える可能性も否定できません。
従業員の大量離職は、企業の内部に深刻な問題が存在することを示す明確なサインです。人材の流出は、残された従業員の業務負担を増大させ、さらなる退職を誘発する悪循環を生み出します。また、経験豊富な従業員が去ることで、企業の知識や技術の蓄積が失われ、サービスの質の低下や業績の悪化につながる可能性も高くなります。
このような状況下では、自身の将来を守るために迅速な行動を取ることが重要です。まず、現在の職場環境が自分の健康や幸福にどのような影響を与えているかを冷静に評価してみましょう。そして、他の就職先の可能性を探ることを躊躇わないでください。転職市場の動向を研究し、自身のスキルや経験を活かせる新たな機会を積極的に探すことが大切です。
ただし、現在の職場を即座に退職することが常に最善の選択とは限りません。新たな就職先を確保するまでは、可能な限り現在の職場で踏ん張ることも一つの戦略です。その間、自己啓発や資格取得に時間を投資し、市場価値を高めることで、より良い条件での転職を実現できる可能性が高まります。
また、同僚や信頼できる上司と状況を共有し、改善の可能性を探ることも考慮に値します。しかし、組織全体の問題が根深い場合、個人の努力だけでは状況を変えることは困難です。そのような場合は、自身の健康と将来を最優先に考え、新たな環境への移行を真剣に検討すべきでしょう。
最終的に、自分の人生とキャリアは自分自身で守る必要があります。ブラック企業からの脱出は、短期的には不安や困難を伴うかもしれません。しかし、長期的には、より健康的で充実した職業人生への第一歩となるはずです。自分の価値を信じ、より良い未来に向けて勇気を持って行動することが、結果的には最も賢明な選択となるでしょう。